あることは知っていたものの、近いし、いずれ…と思っていた廃道を見てきました。
場所は稲城市若葉台と川崎市はるひ野の境目。神奈川県道・東京都道137号上麻生蓮光寺線が舞台。
この都県道137号上麻生蓮光寺線は、黒川~柿生の間で区画整理や道路整備事業などによって拡幅が行われ、蛇行していた部分では新道に付け替えられた場所もあり、旧道が少なくない路線でもあります。これは過去に記事にしました。
かつては、この場所で南から西へ道路がカーブしていたのですが、多摩ニュータウン事業により北側から市道ができたため、道路を付け替えて丁字路にしました。カーブ部分は廃道となったわけです。丁字路の名前は稲城台病院入口。
多摩市連光寺から来た都道は、若干左にカーブしたのち稲城台病院入口交差点にぶつかっていきます。
廃道は左―カーブ付近で、写真赤矢印の方向に右カーブしていました。ここから見ると草が覆い茂っていて道路の様子は見ることができません。
廃道と現道の間の三角形の区域は緑地帯となって整備されている。廃道は緑地にはなっておらず、そのまま残されています。廃道になってから時間がたっているので草が覆い茂っています。
覆い茂った草の中に一部廃道には入れる場所があったので入ってみました。
草の中に廃道のアスファルトが姿を見せていました。センターラインの黄線が見えます。アスファルトも大分劣化しているように見えました。道路は大きくカーブしています。道路の両側から草が侵食しています。
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廃道は右にカーブしたのち現在の道路に合流します。合流した道路は京王線若葉台検車区裏を下っていきます。かなりの急坂です。
振り返って見る。左側の草が覆い茂った場所が廃道です。
この都県道137号線は多摩ニュータウン開発前からある道です。今となっては川崎街道へ行く抜け道となっています。
この場所のように短い区間で廃道になった場所もありますが、稲城台病院~連光寺の間では多摩ニュータウン事業後もほぼ同じルートで残っています。橋を2つも造って残していることがちょっと不思議になったり。
若葉台検車区裏の道の途中にはこんな看板が残っています。現在の都県道137号線は右カーブ後稲城台病院入口交差点にぶつかります。
看板の矢印が左カーブなのは廃道が左カーブだった名残でしょう。
撮影日:2017年12月28日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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