放射第7号線×福泉寺通りの事故多発交差点で信号機運用開始 都内初のフラット型信号機に

何度か記事にしてきましたが、都市計画道路「放射第7号線」と福泉寺通りが交わる練馬区西東京市境の交差点で、信号機の運用が2025年9月17日10時ごろから始まりました

信号機の運用が開始された交差点

事故が相次いだ交差点

2025年2月16日に放射第7号線が暫定開通して以降、信号機が設置されなかったこの交差点では事故が相次ぎました。練馬区議会録によると、2025年4月24日の区議会発言時点で、開通後から7件程度の事故が発生していたとのことです。

2025年3月には、交差点の見通しを良くするなどの改良工事が行われたものの事故は相次ぎ、都議会や練馬区議会、西東京市議会でも信号機設置を含めた交差点の安全対策を求める発言がありました。練馬区議会では信号機設置を求める陳情が採択されています。

5月26日に信号機を設置する「交通信号施設 新設・更新(制御機)工事」の入札が公告され、6月26日にムツミ電気工業株式会社が落札。8月下旬に現地で設置工事が行われていました。

現地では交差点工事が進められている

この交差点では、放射第7号線福泉寺通りともに右折レーンを設置できる幅が準備されていますが、暫定開通であり無信号交差点であったことから、4方向すべて1レーンでの開放となっていました。

信号の運用が始まった2025年9月17日時点では、それらレーンには大きな変更はなく、横断歩道や停止線の位置をずらしたり、それに伴い位置が合わなくなった視覚障害者誘導用点字シートを剥がすなどの作業が行われていました。

現時点で右折レーンは設置されていないものの、右折車両によるつまりなど目立った混雑は見られませんでした。

第四建設事務所が事前に公表していた資料では、右折レーンの設置や、歩車道境界ブロックの位置変更などを予定しているとしていましたが、現時点では行われていません。要望の大きかった信号運用を急いだ形でしょうか?

なお、歩車道境界ブロックの位置変更(前出し)は、交差点をコンパクトにしたがる設計思想としては理にかなっているのですが、全線開通時にどうせまた変更で工事入るくらいならそのままでいいのでは、と、思ってしまいます。

セブンイレブン側に新設された横断歩道

これまで、セブンイレブン側(保谷駅側)には横断歩道は設置されていませんでしたが、この部分の横断歩道も供用を開始しました。なお、歩車道境界ブロックの切下げは以前から準備済みでした。

放射第7号線、福泉寺通りともに電線共同溝が整備され、警察用ハンドホールも整備済みなど、無電柱化が図られていますが、信号機は架空配線となりました。将来的な全線開通時には信号機を移動するような話もあるようで、暫定という措置と思われます。

セブンイレブン前 したみち通との交差点

したみち通りとの交差点の信号機については撤去されずに運用が続いています。

放射第7号線の全線開通時には撤去が示唆されていましたが、現時点ではしたみち通りの交通量も多く、残されました。

ひとまず安全に

工事の音がしますのでご注意ください。

見ていた時点では、信号の1サイクルは70秒で、放射第7号線側の車道の青の時間は26秒、福泉寺通り側は32秒でした。

したみち通り側との信号とは同じ動き(1秒未満のズレあり)をしています(福泉寺通り側が青なら青のように)。交差点間で詰まるような状況も発生していませんでした。

信号機設置前の交差点の状況(動画)はこちら

東京都内初のフラット型信号機が稼働

8月30日付の記事でも書いたように、東京都内初のフラット型信号機の実用設置箇所となりました。

撮影日:2025年9月17日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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