放射第7号線(大泉学園) 危ない交差点で信号機設置へ準備工事始まる 未開通区間も歩道整備着手

練馬区で事業が行われている放射第7号線(大泉学園)のうち、今年2月に開通した区間の西端の交差点で、信号機設置に向けたとみられる準備工事が始まりました。

この交差点は、供用開始後から危険な状況が相次ぎ、都議会議員や練馬区議会議員、西東京市議会議員らからその危険性の指摘がされていました。
3月には交差点改良工事が行われています。

2025年8月25日追記

第四建設事務所から説明資料が公表されました。

放射第7号線(大泉)×福泉寺通りの交差点改良工事について

2025年8月29日追記

信号機が準備されました!(この日の時点で車道用1方向のみ未設置)

現地では「信号機ついた!」「やっとだね」「早く稼働してほしい」といった声が聞こえました。

事業概要

上記で示す区間では道路を新設する工事を行っています。

施行者は東京都で、事業認可は2006年7月24日です。延長は約2,000m、幅員は25mで、両側に幅7mの歩道を設け、中央部に車道を2車線(片側1車線)となる計画です。

基本データ

施行者東京都
延長約2,000m
幅員25m(2車線)
事業施行期間2006年7月24日~2028年3月31日
開通ライフ以西:2025年2月16日15時
ライフ以東:未定
2025年2月16日現在

最近の発注状況

工事
発注年度工事名称受注者
※これ以前は情報収集していません
2016年度街路築造工事及び電線共同溝設置工事(28四-放7大泉学園)京浜建設株式会社
2016年度街路築造工事及び電線共同溝設置工事その3(28四−放7大泉学園)桐井電設工業株式会社
2017年度街路築造工事及び電線共同溝設置工事(29四-放7大泉学園)桐井電設工業株式会社
2020年度街路築造工事及び電線共同溝設置工事(2四-放7大泉学園)新興電設株式会社
2021年度街路築造工事及び電線共同溝設置工事(3四‐放7大泉学園)株式会社興栄
2022年度街路築造工事及び補償代行工事(4四-放7大泉学園)豊友産業株式会社
2023年度街路築造工事(5四-放7大泉学園)戸田・協立建設共同企業体
2024年度街路築造工事(6四-放7大泉学園)戸田道路株式会社
2024年度交差点改良工事(6四-放7大泉学園)(緊急施工)戸田道路株式会社
委託
発注年度委託名称受注者
※これ以前は情報収集していません
2023年度道路詳細補足設計(5四―放7大泉学園) 株式会社協和コンサルタンツ
2024年度交通量調査委託(5四―放7大泉学園)株式会社サーベイリサーチセンター
2024年度開通記念式典に係る実施計画等作成委託(6四-放7大泉)株式会社大和田組
2024年度開通記念式典に係る会場設営委託(6四-放7大泉)株式会社大和田組
2024年度交通量調査委託(6四-放7大泉学園)株式会社サーベイリサーチセンター
2025年度交差点詳細補足設計(7四-放7大泉学園)株式会社協和コンサルタンツ
2025年度交通量調査委託(7四-放7大泉学園)株式会社高島テクノロジーセンター
この表の注意事項
データ収集期間:工事2016年度~、委託2023年度~(それ以前は収集していません)
最終更新日:2025年7月9日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など

広域的に見ると

放射第7号線大泉学園町付近から東所沢付近にかけて連続的に整備が行われています。埼玉県では「東京都とのスクラム強化による道路整備」として整備を進めています。

これらの道路が完成すると、皇居付近から狭山日高IC付近まで1本の道で繋がることになります。

それぞれの区間については下記をご覧ください。


この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

信号機設置へ

工事が再び始まった交差点

2月に交通開放された放射第7号線の西端部、福泉寺通りと交わる交差点には信号機が設置されておらず、事故も発生しています。

こうした状況から、都議会や練馬区議会、西東京市議会でも信号機設置を含めた交差点の安全対策を求める発言がありました。練馬区議会では信号機設置を求める陳情が採択されています。

3月には、交差点内の見通しを良くし、交差点を目立たせる交差点改良工事が実施されました。
練馬区議会録によると、2025年4月24日の区議会発言時点で、開通後から7件程度の事故が発生しているとのことです。その後もSNSで事故の報告があります。

こうしたなか、5月26日に信号機を設置する「交通信号施設 新設・更新(制御機)工事」の入札が公告され、6月26日にムツミ電気工業株式会社が落札しました。

現地では既に設置済みのボラードを動かすなどの工事を行っていましたが、看板類は一切掲示されていませんでした。このため、上記ムツミ電気工業による工事なのか、別途契約の工事なのか、後述する工事の設計変更対応の工事なのかは現時点では不明です。

なお、現地では戸田道路株式会社、株式会社豊和技研の作業員らが作業していました。

横断歩道を設置する予定の部分で工事した痕跡がありました。(ただあまり変わっていない)

信号機設置にあたり、車道幅が狭められているものに右折レーンを設置するのか、ドットラインやカラー舗装の扱いも含めて気になるところです。

入札時に公表されていた資料によると、信号機は車両用が8灯、歩行者用が8灯設置される見通しです。このことから、現時点では横断歩道のない南側にも横断歩道を設置するものとみられます。

「信号」の文字が見える

路面には「信号」と書かれたチョークの文字も見られ、信号機設置に関連した工事では間違いなさそうです。

工事に伴い、交差点は誘導員を配置して片側交互通行が行われており、少し流れが悪くなっています。

練馬区議会録によると、今回の信号機設置後も、したみと通りとの交差点に設置してある信号機は当分撤去されないようです。

8月19日追記(都議ツイートを引用)

ここにも注目

入札時に公表されていた資料

入札時に公表されていた資料によると、今回設置する信号機は「フラット形車両用信号灯(三位式)」と記載されています。

他県に設置されているフラット型信号機の例

フラット形信号機」は、フードをなくし、薄型で軽量化した信号機で、メンテナンスの軽減や低コスト化を図っています。

東京都以外の道府県では設置が進んでいますが、東京都では他の道府県と信号機の仕様書がことなるため、一時期試験設置されていた以外は一切設置されていません。

今回「フラット形」として発注された信号機は、おそらく都内初となると見られます。なお、この交差点の信号機設置工事以降に入札に付された工事でもフラット形が増えています。このことから、この交差点だけフラット形信号機にしたわけではなさそうです。

このフラット形は他県で設置してあるものと同様の仕様なのか等々も含め、少し気になっています。

東側の区間でも工事開始

諏訪神社北交差点から東側の未開通区間でも工事が始まりました

始まった工事は「街路築造工事(6四-放7大泉学園)」で、2026年2月中旬までの予定で、戸田道路株式会社が施工しています。

設計図書を参考に作成。設計は変更されることがあります。

工事内容は、歩道の植栽帯などの整備や、車道の表層舗装の整備と見られます。

歩道はほぼ完成形に整備されるようですが、車道部は置きガードレールを設置した暫定形となるようです。

なお、未取得である寺院付近と、諏訪神社北交差点東側、北園交差点西側は整備されない予定で、工事後も地区外からの通り抜けはできないと見られます。
一般に、中途半端な状態で開通させると地区内の交通量を不適切な形で増やし、かえって危険となるため、予想される交通量に耐えられる状態になるまでは開通させません。今回は両端を交通開放させないことで地区内の交通に限らせる目的があるのではないかと思われます。

諏訪神社北交差点東側

歩道には、植樹帯の設置予定地を示すと見られる測量跡が見られました。
工事は東側から行っているようで、この付近は以前と変わりはありませんが、架空線に警告の紐が取り付けられています。

老人ホーム「大泉学園ふれあいの里」前

この付近では歩道を通行止めにして工事中で、工事をしていない対面の歩道への迂回が促されています。

北園交差点西側

北園交差点西側1本目の道路~寺院間は、歩道部の街築工は行わないようですが、車道部は暫定化工事を行う模様です。

撮影日:2025年7月26日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. 近隣住人 より:

    現場にいた戸田道路の現場監督さんらしき人に確認したところ、現在は本工事のための事前準備工事で、9月ごろから信号機の取り付け工事の開始。
    信号機の運用は早くて10月末頃と話してました。
    なお、今回取り付けの信号機も仮のもみたいで、全線開通時にはまた少し場所をずらしての設置との事です。(前線開通まで、まだ10年くらいはかかるのでは?と話されてました。)
    7/26深夜にもタクシーと乗用車の衝突横転事故(これで横転事故5,6件目?)があったので、早急に取り付けお願いしたいものです。

  2. 近隣住人 より:

    8/19(火)から交差点での信号機の取り付け工事が開始されてます。
    現在は信号機取り付ける銀色ポールが5本立ってました。

  3. 近隣住人 より:

    9/2現在の交差点の様子ですが、
    歩行者用信号機8機と自動車用信号機4機、全てが取り付けられたようです。
    この後、右折レーン設置等の改修工事が開始されるみたいです。

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