板橋区で事業が行われている補助第26号線(大山中央)の進捗状況を見てきました。
あわせて、事業地周辺で別途行われている(行われる予定の)市街地再開発事業と、連続立体交差事業の進捗も簡単に見てきました。
事業概要
補助第26号線は品川区東大井一丁目から板橋区氷川町に至る延長約22,350mの都市計画道路です。このうち上記で示した区間では、「大山中央区間」として道路を新設する事業を行っています。
施行者は東京都で、都市計画法の事業認可は2015年2月24日です。事業延長は約375mで、幅員20mで2車線の道路となる計画です。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約375m |
幅員 | 20m |
車線数 | 2 |
事業施行期間 | 2015年2月24日~2026年3月31日 |
2021年4月12日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
補助第26号線
補助第26号線では上記図の通り事業を行っています。他の区間の記事については下記よりご覧ください(未掲載箇所あります)。
大山中央
千早
南長崎
江原町
江古田
東北沢
代沢
三宿
目黒中央町
平塚橋
豊町
周辺の事業等
周辺では、組合施行の大山町クロスポイント周辺地区第一種市街地再開発事業が2019年6月7日に組合設立認可され、現在、事業が行われています。
また、同じく組合施行で大山町ピッコロ・スクエア周辺地区第一種市街地再開発事業が、2021年度の都市計画決定に向けて準備を進めています(板橋区役所のサイトによる)。事業区域については変更となる可能性があります。
さらに、東武東上線の大山駅付近では、鉄道を連続で高架化する東武鉄道東上本線(大山駅付近)連続立体交差事業が予定されています。(都市高速鉄道の都市計画の範囲は上図に記載していません)
これに合わせ、鉄道の付属街路と駅前広場(板橋区画街路第9号線)が事業予定です。
写真等
撮影位置はこの通りです。
補助第26号線関連
川越街道254と交わる交差点が事業区間の南端(西端)です。
この先に道路ができる予定です。写真のビルの間を抜けるようなイメージですね。
ただし、先述の通り、この付近では市街地再開発事業が事業中・準備中ですので、今後これらのビルの一部は再開発事業によって取り壊されることになっています。ここから見る景色も大きく変わることでしょう。
なお、補助第26号線(都道鮫洲大山線)のうち、この写真の後ろ側については、要町通りまでの区間では既に道路が計画幅で完成しています。
大山町では、ハッピーロード大山商店街という全蓋式アーケードが続いています。関東地方で全蓋式は珍しいはずです。
この商店街も、街路事業や市街地再開発事業によって大きく改変される計画で、このような姿が見られるのもあとわずかかもしれません。
写真の位置でも、現在、大山町ピッコロ・スクエア周辺地区第一種市街地再開発事業の施行に向け、再開発準備組合を設立し、準備が行われています。
板橋区議会都市建設委員会資料(2021年2月17日)によると、2021年度の都市計画決定、2022年度の組合設立認可を予定しているとのことです。
写真の仮囲い付近では、大山町クロスポイント周辺第一種市街地再開発事業が施行中です。
既に建物の解体がされています。
また、補助第26号線がこの商店街に沿って突き抜ける計画です。
この市街地再開発事業は、補助第26号線を跨いだような区域になっているほか、一部虫食い状に区域が設定されています。
市街地再開発事業によって整備される再開発ビルも複数建設される計画です。
市街地再開発事業の工事に伴い、区道の一部が通行禁止になっていました(3月30日現在)。
この付近は写真右側に道路が広がるような計画となっています。
街路事業による用地の取得は、商店街沿道ではあまり見られませんでした。
左の道路に沿って補助第26号線ができる計画です。
人と自転車が多かったです。
目だった用地取得地はこの付近だけでした。
この道路は東武東上線が高架化するまで開通できないでしょうし、気長にやっているのかなぁという印象は受けました。
この後ろ側については、板橋区役所付近まで完成しています。
連続立体交差事業関連
東武東上線の大山駅付近では、東武鉄道東上本線(大山駅付近)連続立体交差事業が予定されています。
説明会資料によると、駅付近は直上方式で、駅以外は仮線方式で施工するようです。
連続立体交差事業により、いくつかの付属街路も建設される予定です。
まだ事業認可前なので、特に変わった様子はありません。
大山駅の北側では駅前広場の建設も予定されています。
都市計画道路名称は「板橋区画街路第9号線」で、延長20m、幅員16mで、3,300㎡の交通広場を設ける計画です。
現地の一部区画には、このようなビラやのぼりが設置されていました。
都の資料等によると、高架化後の大山駅も相対式のホームとなる計画です。
池袋駅まで3駅という好立地ですから、今後もまちの様子が大きく変わっていきそうな気がします。
撮影日:2021年3月30日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
もう20年以上前に、この先の沿線沿いに住んでいて、よく途中下車してハッピーロード大山で買い物していました
その時から自分の中では時が止まっていましたが、時代は流れてますね〜(笑)
何より、ハッピーロード大山が分断されるのが残念でなりません
ここの商店街がアーケードを設置して今のようになったのは1970年代のことで、都市計画道路はもっと前に決定されていました。関東では珍しいアーケードを設置したのは都市計画道路に反対する意味合いもあったそうですね。
この地域の難燃化が必要なのは理解してます。
けれどハッピーロードの商店街もですが、再開発によって川越街道の道筋が消えて無くなりそうで不安です。
特定整備路線にもなっていて延焼防止は道路新設の目的の1つとされているのは確かですが、この道路単体で見ると道を繋げることの方が大きな目的なんじゃないかなという気はしなくはありません。
再開発の諸計画を見る限り、旧川越街道の道筋は分断されますが、ルートが大きく変わることはないのかなという気がします。
商店街が何十年もずっと反対していたが店主も高齢化し、もうハッピーロード商店街もお尻の方は空き家が出始めていたので、テコ入れは必然だったと思います。所得がある若い家族を誘致していく開発をしており賛成です。高齢者は消費が少なく、高齢化は街を廃れさせる一方で、古き良き時代を懐かしむのはわかりますが、東京はどこも開発しており、魅力ある街に人が集まり、さらに便利になる、という好循環。大山駅は開かない踏切り、タクシーや車が駅まで行けない等、問題だらけで、26号線を通しても東武東上線が横切っているので、踏切があればそこで渋滞が起きます。都市計画道路内の土地は収容されることが重要事項説明書にも記載されており、一部の人が反対して地域住民全体の利益が損なわれる現状が続くことは悲しい限りです。
事業の遂行には、地域の方々の理解と協力が非常に重要となります。
初めまして、私は補助26号線の地権者です。お宅様の記事で間違っている部分がありましたのでコメントさせていただきました。
⑤Y字の交差点(地図)
左の道路に沿って補助第26号線ができる計画です⬅️この部分ですが、左の道路に沿ってと書いてありますが間違えです。右側も佐竹ビルまで削られるのですよ。
それと、補助26号線、私は何年経ってもずっと立ち退きしませんので補助26号線はできませんので
「左の道路に沿って」は、「道路計画端部が現況道路に沿って」という意味ではなく、「右の道路方面ではなく、左の道路方面に向かう」という意味で書いていますので、間違いではないと考えています。都市計画道路の区域は、記事上部の図に記載の通りです。(都市計画決定されている区域以外の区域も範囲に含まれる場合があります)
立ち退きについてはご自由にしてください。ここで主張されても困ります。