②ゆりのき台付近
ゆりのき台付近では、上記赤色で示したような工事が行われていました。
PC壁体
館地区の医療センター東側では、PC壁体の設置工事が行われています。2件の工事が同時並行で進められている状況です。
1つ目の工事件名は「R6国道20号八王子南BP館地区擁壁設置その1工事」で、2026年3月6日までの予定で、株式会社新井組が施工しています。
2つ目の工事件名は「R6国道20号八王子南BP館地区擁壁設置その2工事」で、2026年2月17日までの予定で、株式会社加藤建設が施工しています。
このPC壁体は、将来の本線と側道の間となる部分に設置されているものです。
合わせて土砂の掘削も進められる模様です。
PC壁体は、現在建設中の館第二トンネル（仮称）の日野側坑口付近から、本線と側道の高低差が小さくなる部分まで設置されるようです。
現在は土砂の掘削などを行っているようでした。
既にここにあった山を大きく掘削している部分ですが、将来の地盤はさらに下がる形になります。
館跨道橋（仮称）
館地区では、八王子南バイパスを跨ぐ跨道橋の上部工事が行われています。
工事件名は、「R5国道20号八王子南BP寺田跨道橋上部工事」で、2025年3月31日までの予定で、株式会社富士ピー・エスが施工しています。
もともとこの工事は「R4国道20号八王子南BP館跨道橋上部工事」として入札されましたが、入札不調となりました。また、寺田地区の同様の跨道橋についても「R4国道20号八王子南BP寺田跨道橋上部工事」が不調となっていました。
その後、寺田地区の跨道橋について不落随契により「R5国道20号八王子南BP寺田跨道橋上部工事」が契約されました。この工事の当初設計では寺田地区の跨道橋のみでしたが、どうやら設計変更されたようで、この工事で館地区の跨道橋も施工するようです。そんなんありなんか……
既に施工済みの下部工に続く工事で、今回はラーメン橋の上部を施工する模様です。
現在は仮設が施工され、橋脚斜材部分の施工が行われている模様です。
この工事が終わらないと掘削もできないなど、今後の工程に響いていくのだと思います。
擁壁・地盤改良・階段・仮調整池・ボックスカルバート工事
殿入川と交差する部分では、河川改修や擁壁の設置などの工事が行われています。
工事件名は「R5国道20号八王子南BP館地区改良その22工事」で、2025年3月31日までの予定で、中部土木株式会社が施工しています。
下り線側の仮調整池は既に施工済みのようで、下り線側には階段が施工中です。既に大方のコンクリート構造物はできているように見えます。
殿入川の流路を変えるボックスカルバートの施工も大方進んでいるようですが、町内会掲示板に掲示されていたお知らせによると施工中のようです。
このほか逆T型擁壁なども施工済みのようです。
ゆりのき台跨道橋下部工
ゆりのき台の西側、市道横山681号線と側道が交わる部分では、橋台の設置工事が行われています。
工事件名は「R6国道20号八王子南BPゆりのき台跨道橋下部工事」で、2025年7月31日までの予定で奈良建設株式会社が施工しています。
この部分はゆりのき台の宅地造成時から道路ができるように用地が確保されていた部分です。
市道横山681号線は法面の上を横切っていて、この法面を橋梁化するもので、今回は下部工の一部を行うようです。
現場には既にバックホウが入って掘削作業を行っています。
八王子南バイパスの本線については、ゆりのき台をトンネルで通過する計画で、既に「館第一トンネル（仮称）」としてシールドトンネルが整備済みです。
ゆりのき台跨道橋と交差するのは側道となります。
橋梁工事に伴い、交差する市道横山681号線は別途工事により切回しされています。
殿入川の改修工事（市施行）
八王子南バイパスと直接関係ありませんが、付近の殿入川と並行する市道横山60号線では改修工事が行われています。
工事件名は「市道横山60号線道路拡幅整備及び殿入川改修その2工事」で、2026年2月27日までの予定で黒須建設株式会社が施工しています。
殿入川の改修は、前回行われていた工事からの続きで、前回工事のさらに下流側を施工しています。
並行する市道横山60号線も改修工事が行われています。
ややカーブの多い道路ですが、カーブが急な部分を中心に拡幅されているようでした。
そのほか、町内会掲示板によると、既に施工されている館第一トンネル（仮称）に路床材を搬入する工事が行われているようで、館第二トンネルその2工事の施行者、戸田建設が施工しています。第二トンネル工事で発生した土砂を搬入しているのでしょうか？
次は寺田地区です。
コメント
ゆりのき台通過部分に関しては宅地造成時から用地が確保されていたとのことですが、その時にこの部分だけでも先に完成させられなかったのでしょうか？
その方が建設費用が抑えられる気がするのですが
もともとこの部分には1960年代～70年代にかけて都市計画決定された都市計画道路がありました。その都市計画道路のルートは現在とは異なり、長沼駅入口～現在の八王子みなみ野～医療センターに至るルートでした。この時決定しているのはルートと幅員のみであり、どのような構造でどんな道路ができるのかは決定していません。
ゆりのき台地区の宅地造成が行われたのは1990年代初のこと。この宅地造成では、上記決定の都市計画道路の幅員に応じた用地の確保のみされました。このときどのような道路ができるか決定していないため、暫定形での確保となりました。
一方八王子南バイパスが事業化されたのは1997年です。
このとき、八王子南バイパスの都市計画道路にあたる「東京八王子線」は、これまで京王片倉駅付近からそのまま西に延び、椚田遺跡公園通りを通り高尾駅付近に至るルートだったものを、現在の計画ルートに変更しています。
また、事業化するにあたって、どのような道路を造るかが決定しています。
したがって、ゆりのき台地区造成時に完成させることは不可能です。
いつも楽しく拝見しております。
③寺田地区、最初の地図のすぐ下「八王子医療センター付近」のままとなっております。
修正しました。ありがとうございます。