外環の2(石神井台)[新青梅街道~前原] 着手前の状況2021.9

練馬区新青梅街道前原まえっぱら交差点間で事業化に向けて準備が進められている外環の2(石神井台)の状況を見てきました。

外環の2(東京都市計画道路外郭環状線の2)は、東京外環自動車道 C3一般地上部にあたります。

事業概要

東京都市計画道路外郭環状線の2(外環の2)世田谷区北烏山五丁目から練馬区東大泉二丁目に至る延長約8,970mの都市計画道路です。

このうち、富士街道から前原交差点に至る約950mの区間では、道路を新設する事業が行われています。施行者は東京都で、幅員は22mで、2車線の道路となる計画です。

また、新青梅街道から富士街道に至る約1,090mの区間では、道路を新設する事業が準備中です。施行予定者は東京都で、幅員は22mで、2車線の道路となる計画です。

石神井第1期(富士街道~前原交差点間)
施行者東京都
事業延長約950m
幅員22m
車線数2
事業認可2024年2月29日~2031年3月31日
2024年2月29日現在
新青梅街道~富士街道間
施行予定者東京都
事業延長約1,090m
幅員22m
車線数2
事業認可未着手
2024年2月29日現在

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

現在、事業化に向けた準備(測量等)が行われているのは、新青梅街道前原交差点までの約2,040mです。本来であれば事業概要説明会などが開催されるところですが、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、2021年5月より近隣住民に対してパンフレットの配布がされ、説明会の代替となっています。

事業概要の資料等は、東京都建設局のサイトにて公開されています。

外環の2はもともと都市高速道路外郭環状線(東京外環自動車道)の側道一般部として計画されました。

2007年に外郭環状線(東名~関越間)地下方式に都市計画変更されましたが、外環の2はそのままの幅員で残されたままとなっていました。

その後検討が行われ、練馬区内の外環の2については、2014年に幅員22mに縮小するなど都市計画変更が行われました。

現在準備が行われている区間の幅員は22mで、2車線の道路となる計画です。

写真等

撮影位置はこの通りです。

①新青梅街道(地図

この道路が新青梅街道で、ちょうど道路が一番低い位置から左側に向けて事業予定区間になります。

右側は上石神井駅方面で、既に外環の2は事業中です。

このとき新青梅街道は工事中でしたが、道路補修や自転車走行空間整備に伴うもので、外環の2とは特に関係はなさそうです。

②石神井川愛宕橋(地図

この付近で石神井川を横断する計画です。

この付近の石神井川が拡幅再整備されたのはここ10年ほどのはずですが、橋台等準備は特にされていないように見えました。

③ライフ石神井台店東側(地図

この付近は戸建て住宅中心の場所です。この辺りを左右に横断する計画です。

④石神井台公園南側(地図

わずかながら農地も残っていました。

写真右側もかつては農地だったようですが、現在はネットフェンスで囲われ、先行買収をしたことを示す看板が設置されていました。

⑤富士街道南側(地図

測量が行われていました。(外環の2に関係するものかはよくわかりません)

⑥パークサイド石神井前(地図

UR都市機構パークサイド石神井台の前面の一部を通過する計画です。

⑦都立大泉高校東側(地図

住宅地が立ち並んでいます。

延長も相当長いですし、用地の取得だけでもかなりの期間を要しそうです。

⑧西武池袋線との交差部分(地図

この付近の西武池袋線は連続立体交差化が完了していて、交差部はあらかじめロングスパンの橋梁となっています。

外環の2架道橋」と書かれた銘板や「外かん2号架道橋」と書かれたプレートが貼られていました。

このロングスパンの橋は橋長は45mくらいありそうで、外環の2の幅員が40mだった名残ともいえそうですね。

⑨区民農園(地図

区民農園の一部の道路予定地です。

⑩前原交差点南側(地図

この左側も先行買収されていました。

⑪前原交差点より南向き(地図

事業予定区間はここまでとなります。ここより北側は外環道の整備に合わせて整備されることになりますが、ご承知の通り、現状外環道のトンネル工事はストップしたままになっています。

撮影日:2021年9月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0690)

コメント

  1. kame より:

    西武池袋線の橋と同じようにJR中央線も外環道の側道が通る予定のところが長い橋としてかかってるみたいです。
    こういう道路計画の一部分が見れるのも面白いですね。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      JR中央線のやつも有名ですよね。
      西武池袋線のは高速道路が地下計画になってから竣工していますが、JR中央線のは外環道の計画ができるのとほぼ同時期に完成していて、なかなか歴史のある橋梁になってしまっています。

      西武新宿線が立体化する計画も進められていますが、そこまでロングスパンの橋梁にはならなさそうですね。

  2. 一郎 より:

    非常に分かりやすく参考になりました。今後の更新も楽しみにしております。

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