多摩センター駅南側の多摩市立複合文化施設(パルテノン多摩)で大規模改修工事が始まっています。
パルテノン多摩は1987年に開館し、ホールなどを備える多摩市の複合文化施設です。多摩センター駅から南へ歩行者専用道路を抜けると見えてくる建物です。
開館から30年が経過し老朽化が進んでいることなどから、大規模改修工事が始まっています。8月からは仮囲いがされ、館外の一部箇所の立ち入りもできなくなりました。
パルテノン多摩は2022年2月まで休館する予定です。
改修工事の財源には一部に都市計画税が使われます。国による都市計画運用指針の見直しにより、事業認可を受けて建設された施設の改修工事にも都市計画税が充当できるようになり、それを活用する方針とのことです。
多摩市は市域の約6割が多摩ニュータウン開発で整備され、市が整備する都市計画道路等のインフラはおおむね完成しています。都市計画税は目的税であり、2007年度以降は都市計画税収が充当額を上回る状況となり、過充当となった分は都市計画基金に積み立ててきました。また、2012年度には税率を引き下げました。2014年度以降、国会答弁等により都市計画施設の新設のほかに改修・更新が行える見解が示され、運用指針でもそのことが明記されました。以降、多摩市では永山北公園や多摩東公園、郵便局東橋といった既存都市計画施設の改修に充当しています。
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工事前のパルテノン多摩階段上からの画像(2017年)
このほかあわせて、多摩中央公園の改修工事や中央図書館建設工事も行われています
現在、多摩中央公園のうちレンガ坂に隣接した区域で、仮囲いがされ工事が行われています。
レンガ坂についても今後改修が行われるとのことで、2020年3月12日には多摩8・5・5号多摩センター西線(レンガ坂の都市計画道路)の事業認可がされました。
多摩中央公園のこの区画には多摩市図書館(中央図書館)が移転する予定です。
現在の多摩市図書館(本館)は、2008年に旧西落合中学校跡地に移転し、現在もそこで開館しています(おおむね10年間の暫定活用という形らしい)。
現在の図書館には新しい図書館の模型が展示してあるほか、ブログには掲載しませんがイメージ図等も掲示されています。
駅からかなり近くなるので便利になるのではないかと思いますが、イメージ図ではガラス張りになっていて本が傷まないか心配です。
多摩中央公園の広場は現在も開放されていて、この日は多くのカモが草を食べていました。
撮影日:2020年8月27日ほか 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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