[三遠南信道の旅③] 兵越峠~佐久間~浜松いなさ

続きです。

兵越峠~水窪

兵越峠から浜松市へ

兵越峠を抜け、浜松市に入りました。この先はしばらく市道区間です。

長野県側と比べると、道幅も若干広く直線的で、道の両端に外側線も引かれていて割と整備されている印象です。

急に広くなる

峠道を下っていくと急に広くなります。そうここからが幻の三遠南信自動車道です。

かつて兵越峠の下を通るルートで三遠南信自動車道を通すため、この奥に見えている草木トンネルの建設を進めたものの、中央構造線を跨ぎ、工事は困難を極めたのち開通。調査を行ったところ兵越峠区間も地盤が極めて悪いことがわかり、草木トンネルは一般道に転用した上で三遠南信自動車道青崩峠の下を通るルートに変更されました。

この広い部分はインターチェンジを準備した名残で、道路端部には高速道路で見られるようなキロポスト標識が残されたままになっています。

イカの耳

この先にも伸ばす計画だった広いスペース。ここから高規格な道路が伸びることはもうありません。

草木トンネル

かつては自動車道だった草木トンネルは、規格を落とし、片側に歩道を設置し車道幅員も減少させられています。

ここ歩く人いるのかなって思わなくもないですけど。

草木トンネル内

草木トンネル内は照明があるものの不点灯な灯器も多いようで、場所によっては真っ暗でした。(このあとハイビームにしました)

水窪北インター予定地付近

草木トンネルの南側は青崩峠道路の工事ヤードが広がっていました。こちらが水窪北IC(仮称)の予定地付近です。

工事看板

青崩峠南側では、現在はトンネルの掘削を行っているようです。

それにしても青崩峠も結構すごそうなところ掘ってますね。

こちら側のトンネル掘削は8割くらい進んでいる感じでしょうか。覆工は半分くらいかな。

一般国道152号(池島∼大原)

水窪北IC(仮称)水窪IC(仮称)間は、現在の国道を改良する方針で、自動車道の建設は行われていません。

現在の道路はすれ違いが難しい場所もところどころにありますが、全体的に工事が進められているように見えました。

写真のように現道の位置で拡幅(基本的には川側へ拡幅)の場所もありますが、困難な場所ではバイパスを建設しています。

水窪IC(仮称)予定地付近

暫く走っていくと、水窪みさくぼという比較的大きな集落に入っていきます。

と、その水窪の集落の北側付近に水窪IC(仮称)が建設され、佐久間まで自動車道が建設される予定です。

見た感じ、水窪IC(仮称)付近の工事は大きく行われていなさそうでした。

水窪

三遠南信自動車道は、水窪の集落を通らず、トンネルで通過することになります。トンネルを抜けた先は、佐久間の集落(中部天竜駅周辺)です。

水窪~佐久間間の現道(国道152号及び国道473号)はところどころで改良工事が行われていましたが、交通量がわりとあるにはしては線形が悪く、場所によってはすれ違い困難な場所も残されていました。

佐久間ダム

途中寄り道して佐久間ダムへ。

佐久間ダム

佐久間ダムは総貯水量国内第8位の電源開発(J-POWER)のダムです。建設に当たっては多くの住民の移転やJR飯田線のルート変更を伴いました。現在でも大きい部類のこのダムは、当時としてもかなり大きく、日本の高度成長期を支えました。

佐久間電力館

ダム脇に設置されている佐久間電力館。J-POWERの広報館みたいな感じの施設でした。

ダムカードはここでもらえます。

佐久間発電所

佐久間ダムから山を下り、佐久間駅付近には佐久間発電所があります。

発電所からは何回線かの高圧送電線が伸びていますが、紅白の鉄塔が佐久間東幹線No.1鉄塔で、東京都町田市の西東京電力所(変電所)まで繋がっています。

西東京電力所には親しみがあるので、このNo.1鉄塔とダムには一度来ておきたかったんですよね。

佐久間周波数変換所

中部天竜駅付近にあるのが佐久間周波数変換所

「50Hzと60Hzの音がする~」などと興奮しながら。電力需給がひっ迫しているこの夏、重要な施設です。

佐久間~浜松いなさ

さて、三遠南信自動車道の旅再開です。

佐久間川合ICから三遠南信自動車道に入ります。久しぶりの自動車道区間です。この区間は2019年に開通。まだまだ出来たてです。

2本の長いトンネルを抜けるとあっという間に東栄ICに到着。自動車道ってこんなに素晴らしいものだったのか・・・と、ちょっと感動。

東栄IC鳳来峡IC間は、2025年度の交通開放を目指して工事中。待ち遠しいですね。

鳳来峡IC

鳳来峡ICから再度三遠南信自動車道へ。

右には建設中の橋梁が見えます。

鳳来峡IC浜松いなさ北IC間は比較的交通量がありました。

2車線ではあるものの、さっきまで走っていた現道と比べると、10倍くらい走りやすい道路です。

浜松いなさ北IC

三遠南信自動車道の無料区間は浜松いなさ北ICで終了。そのまままっすぐ行くと料金所を経て、浜松いなさJCTで三遠南信自動車道は終点となり、そのまま東名新東名に吸い込まれていきます。

飯田から走った感想は、「自動車道」は偉大ってこと。途中ちょこちょこ立ち寄ったとはいえ、天龍峡~佐久間が4時間。佐久間~浜松いなさが30分。佐久間から早送りしたのかなと勘違いしてしまいそうになります。

正直、地図上で見ていた限りだと、こんな自動車道誰が使うんだろうと長年不思議でしたが、これができると陸の孤島のようなこの地に革命をもたらしそうだと実感しました。

撮影日:2022年7月2日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0000)

コメント

  1. James より:

    時々出あって覗いたこのサイト。私の好奇心を120%満足させていただける最高のサイトです。おまけにCGの技術力が素晴らしく一体どんな方が作成されているのか興味があります。都内の工事個所があちこち紹介されて自分で追っていた場所もすっかりカバーされています。おまけにローカルのここの道路。インターネット上で話題になっている幻の道路もGoogleでたどるしかなくしっかりと確認できて本当にうれしかった。ありがとうございました。早速登録いたしました。

  2. アラ より:

    現道改良なのはコストと需要を考慮した結果なんでしょうか?

    • 寝ぼけ熊 より:

      交通量が2車線で足りるならば、地形的にルートが限られる区間で現道を残し新設する必要性が低いのでは?
      全線開通後、転用区間の通行料がどうなるのか気になるところです。

      • yunomi-chawanyunomi-chawan より:

        三遠南信自動車道は無料の自動車道なので、無料だと思います。

        • 寝ぼけ熊 より:

          ありがとうございます。自動車道と聞くと有料と思ってしまうので「矢筈トンネル」のように一般道として定着している道が有料化されると地元は困るだろうと心配でした。

    • yunomi-chawanyunomi-chawan より:

      早期のネットワークの完成を図るといった説明がされていたかと思いますが、そのようなことも考慮してのことだと思います。
      自動車道を整備するとなると現道の改良は後回しになりますから、地元としては現道改良を優先してくれた方が良かったのでしょう。
      現道改良区間は、自動車道を通しても所要時間はそんなに変わらないと思います。

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