町の中に急に行き止まりになる大通りを見かけることはないでしょうか。
ミニ開発の行き止まりならまだしも、大通りとなると「なぜこの先を造らなかったのか」という疑問と、「この先に繋げたい」というムズムズ感が出てきます。
「なぜこの先を造らなかったのか」というのは意外と答えは簡単です。
通常、道路事業をする場合は大通りと大通りを結ぶように事業を行い、行き止まりはできません。しかし、土地区画整理事業のような面的整備を行う場合、その部分だけ整備するため行き止まりができてしまうのです。
というわけで、ここ数年で撮りためた「行き止まり写真」を少しずつ消費して行こうと思います。
今回は横浜市青葉区荏子田の行き止まり。
2車線で大きな中央分離帯を有する道路がいきなり山にぶつかって終了していました。
写っている車は路上駐車の車であって、交通量は決して多くはありません。
末端部だけ白線すらひかれていません。
都市計画道路名称は横浜3・3・50号恩田元石川線。
末端部はあまり手入れがしてあるようには見えません。
行き止まり奥で横切る道路は、この道路が延伸されることを見越して造られているように見えます。
この行き止まりがあるのはこんな場所。手前が「荏子田土地区画整理事業」によって整備された区域です。換地処分は1984年とのことで、30年以上このままなのでしょう。
この先は市街化調整区域となっていて、基本的に開発が規制されています。
この南側の部分も土地区画整理事業によって整備された場所です。それでは南端部分にも行ってみることとします。
南端は行き止まりでこそはありませんが、急に道幅が狭くなっています。丘陵の頂上でそうなっていて、よく見渡せないのが残念です。
この辺りは嶮山第一土地区画整理事業によって整備された場所で、この先は市街化調整区域となっています。
道路自体はこの先にも計画済みです。2016年(平成28年)3月時点での横浜市の優先整備路線には、北側・南側ともに「平成32年度頃(2020年度頃)までに事業着手」とされています。
市街化調整区域ということもあって、人家は比較的少ないですが、高低差の激しい場所なのでなかなか難しい区間なのかもしれません。また、開通すれば通過交通が増え、道路の性格が変わるのでしょう。
撮影日:2017年12月26日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
桐蔭学園の道路側の一部が、横浜市へ移ったみたいで着手はしたみたいです。
樹木がモサモサして来ても、手入れが出来なくなったっと言う話も聞いています。
日吉元石川線へのアクセスは混み合うので、嬉しいです。
あら、ほんとですか。
事業化に向けた検討をしているとは聞いていましたが、未確認情報ですね。