鶴川駅南土地区画整理事業が始動!鶴川駅再整備へ

鶴川駅周辺で計画されている再整備のうち、鶴川駅南口の鶴川駅南土地区画整理事業が3月5日に設計の概要の認可を受け、事業計画を定めたことが3月26日に公告され、事業が開始されました。

事業概要

上記の赤色で示した区域で行われているのが町田都市計画事業鶴川駅南土地区画整理事業です。

鶴川駅南口の開発が未着手の区域です。

名称町田都市計画事業鶴川駅南土地区画整理事業
施工者町田市
施行面積約2.6ha
事業計画公告2020年3月26日
事業施行期間2020年3月26日~2032年3月31日
2020年10月19日現在

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2011年からまちづくりの検討

鶴川駅周辺では1968年に土地区画整理事業の都市計画決定がされて以降、1980年からは北口のマルエツ付近で鶴川駅前土地区画整理事業が行なわれ1982年に換地処分、1992年からはポプリホール付近で鶴川駅北土地区画整理事業が行なわれ2007年に換地処分が行われるなど、整備が行われてきました。

一方、鶴川駅南側地域では着手されず、駅前にも関わらず農地が残り、下水道が整備されていないなど課題が存在していました。こうしたことから、鶴川駅南側地域では2011年より検討会が行われてきました。

2016年度には第1回土地区画整理事業準備会が開催され、駅南口の土地区画整理事業に向けて準備が進められて来ました。

土地区画整理事業 開始へ

2019年8月30日には土地区画整理事業区域の都市計画変更を行いました。

そして、2019年12月3日から16日まで土地区画整理法に基づく事業計画の縦覧を行い、2020年1月31日に東京都へ事業計画において定める設計の概要の認可申請、3月5日に認可を受け、3月26日に土地区画整理事業の事業計画が定められたことが公告され、事業が開始されました。

この事業により、面積3900平米の駅前広場のほか、区画道路街区公園歩行者専用道路が整備される予定です。

土地区画整理事業のイメージ

そもそも土地区画整理事業とは、地権者などから少しずつ土地を提供してもらい(減歩)、その土地を道路や公園などの公共施設にあて、土地を整理する事業です。(今回は保留地減歩はありません)

土地の面積は減りますが、下水道の整備や土地の整形などにより土地の価値が上がることを前提としています。

鶴川駅南土地区画整理事業は町田市が施行者となり事業を行います。面積は約2.6haで、事業施行期間は2020年3月26日から2032年3月31日までとなっています。

鶴川駅周辺のその他の整備

鶴川駅周辺では土地区画整理事業のほか、このような事業が予定されています。事業としては別となっていますが、一部を除き一体的に整備される見通しです。

2020年度予算の説明資料には以上のようなスケジュールが書かれています。

(このスケジュールですが、かなりころころ変わっていますので、今後も変わる可能性があります)

周辺の現状

ここからは鶴川駅周辺の現状を見ていきましょう。

鶴川駅北口広場周辺

鶴川駅

手前が北口、奥が南側となります。(交差点名に「鶴川駅東口」というものがありますが、駅に東口はありません。東側という意味で使っているものだと思います)

右側には北口交通広場があります。1980年代に鶴川駅前土地区画整理事業によってせいびされました。

鶴川駅周辺は起伏が激しいこともあり路線バス利用率が比較的高く、多くのバスが発着しています。キャパシティがオーバーしているという現状もあります。

左側は小田急マルシェ鶴川パーキングという青空駐車場です。交通広場をこちらまで拡張する計画となっています。駐車場機能は別途作ると聞いています。

駅の奥の南側は写真の通り、農地が広がっています。その先は川崎市麻生区岡上地域となります。

北口交通広場

鶴川駅は急行が停車しない駅ではありますが、平日の日中でもこれほどのバスとタクシーが待機しています。

将来的には、立っている場所にペデストリアンデッキができ、駅改札口が移設される計画となっています。

鶴川駅前公園跡地

昨年11月の記事で、鶴川駅前公園が閉鎖されることを書きましたが、既に公園設備はほとんど撤去され更地となっていました。

鶴川駅南口の様子

南口交通広場予定地

駅前の一等地にも関わらず、このように農地が広がっています。

この付近には南口交通広場が設置される計画となっています。南口から来るバス(要するにフェリシアこども短期大学行きや三輪緑山住宅循環など)は基本的に南口に入れるという話となっています。

駅の南北はデッキで結ばれます。

土地区画整理事業に伴い先買いした土地

南口の一部の土地では、減価補償金による用地取得として、5年ほど前より土地の先買いをしていました。

第8回土地区画整理準備会の議事要旨によれば、公共減歩率は31.34%となる見通しです。(今回は保留地減歩はありません)

都道139号線旧道

このように、幅4mギリギリか満たない道路が南口には多くあります。

この道路は都道139号真光寺長津田線の旧道で、2017年には町田市道として重複編入されました。

ちょうどこの部分には、南口交通広場に至る幅12m程度の道路が設置される見通しです。

鶴川一号踏切

この踏切等も改良が加えられるほか、その先の道路や建物等も付け替えられる見通しです。

一応、踏切として道路はほぼ残るようですが、駅の南北の抜け道にならないように対策が必要だと感じます。

川崎市内を町田市道として認定した箇所

鶴川駅南側は町田市と川崎市の境界が近接しています。土地区画整理事業については町田市の範囲のみで行いますが、そこへアクセスする道路や、道路の隅切り等については越境する箇所があります。

写真の場所は、左の細長い土地(法定外公共物)が市境となっており、右側が川崎市です。

この土地は、川崎市内の土地を町田市道として2019年に編入されました。(境界は変わっていません)

川井田人道橋

鶴川駅南口交通広場へ南側からアクセスするため、ちょうどこの付近に車も通れる橋が架けられる計画となっています。

南口アクセス道路

鶴川駅南口交通広場へアクセスする道路として、川崎市岡地内でも道路が拡幅・新設されます。岡上駐在所前交差点までバスが通れる程度まで、現道に沿って道路を整備する計画です。

ここは川崎市ではありますが、町田市が事業主体となり道路を整備する計画です。

このため、川崎市ではありますが、町田市道として重複認定する予定です。

道路完成後も2年間は町田市が道路管理主体となる予定です。

岡上駐在所前交差点の整備については川崎市が行います。

今年度以降、さまざま整備について動き出していく予定ですので、何かあれば追っていきたいと思います。

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