登戸駅高架下の「登戸野川線」が開通 バスルートも変更へ

川崎市多摩区で事業が行われている登戸土地区画整理事業に伴い整備されていた、川崎3・5・8号登戸野川線のうち小田急線登戸駅高架下の区間が、2024年8月29日10時頃開通しました。

事業概要

登戸土地区画整理事業川崎市多摩区で事業が行われている土地区画整理事業です。周辺には南武線・小田急小田原線の登戸駅や向ヶ丘遊園駅があります。

施行者は川崎市、1988年3月に都市計画決定、1988年9月に事業計画決定を行い、現在も事業が続けられています。

施行者川崎市
施工面積約37.2ha
事業施行期間1988年9月16日~2026年3月31日
2020年9月17日現在

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写真等

開通区間西(北)側

今回開通したのは、川崎3・5・8号登戸野川線のうち小田急線登戸駅高架下の区間です。

登戸駅・向ヶ丘遊園駅周辺では、川崎市施行の登戸土地区画整理事業が1988年から行われており、この都市計画道路も同事業によって順次整備が行われてきました。2017年ごろまでは狭い道路に家屋や商店が立ち並ぶ駅前でしたが、そのころから土地区画整理事業に伴う移転が一気に進み、高架下を除く区間の都市計画道路の整備も進められました。

駅南口側も2024年1月9日に道路の切り替えがなされ、土地区画整理事業区域内で登戸野川線の未整備区間はこの高架下のみとなっていました。

また、2024年からは、矢島建設工業株式会社施工の「令和5年度登戸土地区画整理事業都市計画道路登戸野川線他道路築造等(電線共同溝)工事」が始まり、この道路が整備されました。なお、工事看板は現在も掲出されています。(9月30日までの予定)

写真のこの位置には横断歩道は設けられておらず、乱横断が絶えませんでした。(近隣信号や横断歩道から近いため横断歩道設置は困難と思われます)また、雨のせいもあるかもしれませんが、お迎えの路上駐車や停車が多く危険でした。

開通区間広場側

広場側は十字路となり、新しく信号機が設置されました。

高架下の区間は両側に歩道があります。高架下のこの道路に面した位置に小田急線改札や、改札に至る階段などはなく、1つ裏側に回り込む必要があります。

広場前の交差点

この十字路の信号機は歩車分離式となっています。(スクランブル式のように斜め横断は不可)

この交差点に面する駅前広場は暫定開放中で、現在は整備工事が進められています(後述)。現在は広場に入る側のみこの交差点に面していますが、整備完了後はこの交差点から広場に出入りする形となります。

バスルートも変更へ

この道路の開通に伴い、川崎市バスの登14・溝06系統は9月1日から、神奈中バスの淵24系統は9月7日から(※土曜のみ運行)、ルートが変更される予定です。

登戸駅前広場整備工事も進む

工事中の駅前広場

2024年春ごろから始まっている登戸駅前広場の整備工事は、引き続き工事が進められています。

工事件名は「登戸駅前広場整備(1期)工事」で、2024年9月30日までの予定で、株式会社三秀が施工しています。

現在の工事は1期工事で、電線共同溝と自由勾配側溝等の整備を行う予定で、現地看板によると、全体的な完成は2025年度末の予定です。

現在はペデストリアンデッキ下付近の自由勾配側溝の整備を行っている状況です。

工事に伴い、バスの乗り場は逐次変更されています。

1期工事ではすべて施工しません。

続きとなる「登戸駅前広場整備(2期)工事」は9月25日に開札予定です。2期目の工事でほとんど完成形になりそうな感じです。

撮影日:2024年8月29日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. 元狛江市民 より:

    お疲れ様です。やっと開通しましたか。
    しかし記事にもありましたけど、あそこが閉塞されていた事によって成り立っていた、パチンコ店前の路駐や南東側の歩行者動線が途切れたことのしわ寄せはかなり大きそうですね…
    住民も慣れれば落ち着いてくるんでしょうか。
    登戸駅って送迎でも利用したことが何度かありますけど、車の待機場所がほとんどないイメージです。

  2. 匿名 より:

    高架下の西側にも横断歩道をと思いますけど、広場前の交差点が近いから難しいんですかね

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      警察庁の交通規制基準では、横断歩道の設置間隔は100m以上とされています(但し書きはあり)。

  3. 通りすがり より:

    ペデストリアンデッキができれば色々解消する予定なんだろうけど、そこまで持つのかなあ?

  4. あるくむ より:

    慣れない駅前道路と駅ロータリーで乱横断はちょっと危ないですね。電線共同溝や側溝など外築が後回しなのは理由があるのでしょうけど、そうなると横断防止柵も後回しになるのですかね。Aバリケードでうまく動線管理がされれば良いと思うのですが。雨の夜の写真だからか、危ない印象を受けました。

    夜の店が整理されて空き地状態というか寂しい風景が長かったので、賑わいが戻ると良いですね。時々自分も乗り換えるので。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      基本的に地中埋設物を先に施工し、その後表面の施工をします。表面の施工をしてから埋設物を施工すると、せっかく整備したものを再度取はずしてしまうことになり無駄です。

      それと、横断抑止柵をちゃんとつけているのは東京都くらいで、それ以外の都道府県は省略というか、そもそも設置する思想になっていないところも多く、この場所で設置する予定があるのかはわかりません。(川崎市は全国的にみれば横断抑止柵を付けているほうです)

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