新設道路のおさらい
今回交通開放されたのは、上図の濃赤線で示したルートになります。
京王相模原線の京王よみうりランド駅方面から来ると、トンネルに入り、大きくループしながら坂を上り、進路を変えてよみうりランド丘の湯方面へと至ります。
トンネルの名前は「稲城よみうりランド坂トンネル」となりました。仮称の段階では「南山トンネル」でした。
今後は、×で示した廃道化した部分の盛土造成を行い、よみうりランド丘の湯方面へ繋がる計画です。
なお、上図で灰色で示した道路は現在も工事中で繋がっていません(ヤオコー方面へは抜けられません)
開通の瞬間
23時の閉鎖を確認し一旦帰宅。早朝再び出撃です。
よみうりランド丘の湯前の丁字路では、新設道路方面を看板等で封鎖していました。
1番乗りで待機したい車はすべて排除していたようです。
5時55分頃、新設道路をパトカーが巡回。1往復してどこかへ行ってしまいました。
6時ちょうど、看板類が撤去されました。
そして、そばで待機していたバイク3台が新設道路方面へと駆けていきました。
開通にあたっては、工事関係車両の黄色灯付ライトバンが両方向から先導していました。(さっきのパトカーは先導していませんでした)
歩道のカラーコーンが撤去されたのは約2分後で、先導車両を正面から撮影することはできませんでした。
新設道路の様子
撮影位置はこの通りです。
ヘアピンカーブ~暫定道路
ヘアピンカーブだった部分に新設道路(暫定区間)が取り付けられ、ほぼ直角カーブになりました。
この部分は一晩で切替工事が実施され、開通数分前までマカダムローラー(?)で作業をしているのが遠くから見えました。開通時には路面から湯気が出ていました。
今回は車道は2車線で開放されていますが、歩道は片側(ループの外側)のみの開放となっています。
ヘアピンカーブ部分にも横断抑止柵などが取り付けられ、ヘアピン外側へ横断することは不可能になりました。
暫定道路区間は幅員がやや狭い構造で、歩道は片側のみの整備となっています。制限速度は30km/hと標識が設置されていますが、この時点では標識に公安委員会のシールは取り付けられていませんでした。
歩道と車道はアスカーブで区切られ、横断抑止柵またはガードレール(カーブ部分)が取り付けられていました。一応小型の道路照明も取り付けられています。
この道路は廃道区間の盛土が完了するまでの使用となり、使われて数年ってところなんですかね。
いかにも暫定といった構造です。
奥が暫定区間です。将来的には正面が盛土され、まっすぐとよみうりランド丘の湯方面まで繋がります。
完成区間(平面区間)
この先の丁字路までは勾配がほとんどない区間です。かつては谷戸地形が広がっていましたが、土地区画整理事業によって切土・盛土で平たくされました。正面の山は「ありがた山」で、かつてはこの山が続いていたほか、写真中央付近は数十メートルの谷になっていました。それくらい急峻な地形でした。
この先の道路はこれで完成となります。幅員は17mで、2車線の道路です。両側に歩道が整備されていますが、現時点では写真右側のみ開放となっています。
現状、沿道には何もありません。本当に何もありません。
将来的には右側に、TOKYO GIANTS TOWN(仮称)ができる予定です。
ここで左に直角に曲がります。
将来は正面に道路ができ、ヤオコー稲城南山店・稲城駅方面に繋がる計画です。正面の山もなくなる計画です。
交差点付近はカラー舗装がされていました。
歩道
交差点付近の歩道は植樹帯が省略され、横断抑止柵が設置されています。
横断抑止柵からもわかるように、都道稲城読売ランド前停車場線に編入されていて、都道として管理されることになります。(引き渡しは先かも?)
交差点付近以外の歩道は植樹帯が設置されています。現時点で低木・高木ともにまだ植えられていません。
電線共同溝も整備されていますが、地上機器はまだ設置されていませんでした。
歩道には連続して点状ブロックが設置されています。
道路標識
現在は直角カーブなのでこのような標識になっています。
隠してある部分には「府中・稲城駅」と記載がありました。
※反対車線も似たような標示でした(割愛)
掘割・トンネル区間
この先は勾配が続く区間です。
この先のトンネルに備え、電光表示板が設置されていました。
数十メートル先からは、車道は軽車両通行禁止です。
暫く掘割区間が続きます。車道の中央にはポストコーンが設置され、上下線が分離されています。
ちょうどルート変更となった路線バス第1便がやってきました。
ここから先がトンネルになります。トンネルは「稲城よみうりランド坂トンネル」と名付けられました。ランド坂という名前が残ったのはちょっと感動。(工事時点の仮称は「南山トンネル」)
ラジオ再放送設備も設置され、AMラジオが聴けます。携帯電話も通じました。
勾配とカーブが続きます。
トンネル内には通報装置も設置されていました。
このようになりました。
トンネル出口に近い、よみうりランド坂下バス停付近も改良がされ、バスベイが設置されました。
コメント
深夜の取材大変お疲れさまでした。
流石に一旦帰りました・・・
レポート、おつかれさまでした
夕方に買い物で通ったのですが、今までランド通りは全面30km制限のところ、南山上がった平坦なところだけ40kmに変わるんですよね。行きは気付かず帰りに気づきました。ヤオコー抜ける道が開通するまでは30km制限のままの方が良いと思いました。
あと、やっぱり遠回りですね(笑)
トンネル内部も40km/hですね。道幅的には40km/hで全く問題はないのだと思いますが(おそらく設計上は50km/hだと思われます)、直角カーブもあることですし、30km/hでもよかったかもしれないですね。
開通後走ってみましたが、多くの車が60km/h以上は出ていた気がします。
記事を読んで、私も午前中に現地を走行してみました。
想像していたより立派な、口径(?)の大きいトンネルでした。
この道はかなりの迂回路で、丘の湯が遠くなった印象です。
このトンネルの大きさがどのくらいなのか知りませんが、歩道がある分、2車線の高速道路トンネルよりも断面が大きいかもしれませんね。(一方高速道路は車線の幅が広い)
稲城市では初の自動車が通れる山岳トンネルとなったはずです。
この道路の開通により、約1km距離が伸びました。40km/hで走っても1分半です。
稲城駅方面に開通した際には、逆に稲城駅から近くなったと実感できると思います。
初めまして。この路線の工事のことが気になり、以前からちょくちょく拝見しています。
最終日の26日に車で通ったら、ヘアピンカーブの外側で地面にあぐらをかいている男性がいらしたのですが、この記事の1ページ目の2枚目の写真(「ヘアピンカーブ」)を見て、ひょっとしてyunomi-chawanさんだったのかな?と思いました。
28日に初めて遊園地方面から下った際の切替地点間のタイムは1分50秒ほどでした。長い…。あまりに長いので、今後はV通りを主に使おうかと思います。
道路に座り込んだりしていませんので違います。
よみうりV通りと新設道路の距離はほぼ変わりませんので、見通しが良く優先道路になっている新設道路を走った方がいいと思います。
ペアピンカーブが無くなったのを見に行きたいです。