京王多摩川駅周辺地区土地区画整理事業 事業施行認可 京王アンジェ跡地に駅前複合拠点整備へ

2024年3月25日に京王多摩川駅周辺地区土地区画整理事業の施行が認可されたので、現地の状況を見てきました。まちづくりの計画検討が進められていた2020年12月以来の訪問です。

事業概要

京王多摩川駅の旧京王フローラルガーデンアンジェ跡地では、京王多摩川駅周辺地区土地区画整理事業が行われています。

土地区画整理事業の施行者は京王電鉄株式会社で、土地区画整理法に基づく事業の施行認可は2024年3月25日(東京都告示第323号)です。

土地区画整理事業により再整備された宅地には、総合福祉センター機能を有した建物など数棟が建設される計画が示されています。

この地区では、2019年に京王電鉄から調布市に「京王多摩川駅周辺地区まちづくり計画」が提出されており、以降、まちづくりについて検討がされてきました。検討に基づき、用途地域の変更や地区計画の策定がされています。

なお、京王フローラルガーデンアンジェは2021年5月31日をもって営業終了、同敷地内の「BBQ-VILLAGE」は2021年10月31日をもって営業を終了し、以降は施設の解体が行われました。

施行者京王電鉄株式会社
事業施行期間2024年3月25日~2028年12月31日
施行地区調布市多摩川四丁目の一部
事務所の所在地多摩市関戸一丁目9番地1内
施行認可の年月日2024年3月25日
事業年度毎年4月1日から翌年3月31日まで
公告の方法事務所および調布市掲示板に掲示する。
2024年3月25日時点

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

撮影位置はこの通りです。

①京王多摩川駅改札前(地図

事業施行地は、京王多摩川駅の西側、「京王フローラルガーデンアンジェ」や「馬車道京王多摩川駅前店」などが立地していた面積約2.8haの地区です。

2019年度から京王電鉄が主導して「京王多摩川駅周辺地区まちづくり懇談会」および「勉強会」を開催し、2019年11月11日には京王電鉄が「京王多摩川駅周辺地区まちづくり計画」を策定し調布市長に提出していました。

その後、地区計画の策定や用途地域の変更などの都市計画決定・変更に係る手続きが行われ、地区計画については2023年5月24日に「京王多摩川駅周辺地区地区計画」として都市計画決定されています。

また、「京王フローラルガーデンアンジェ」は2021年5月31日をもって営業を終了、同敷地内の「BBQ VILLAGE」も2021年10月31日をもって営業を終了しています。

京王多摩川駅前には、地区計画等に係る都市計画原案の概要が掲載されています。所要の都市計画決定は既に行われており、市のウェブサイトから確認できます。

②計画敷地(都道19号側から)(地図

園の閉園後、関連する建築物や工作物は解体撤去されており、現地はほとんどが空き地となっていて、周囲はフラットパネルで囲われている状況です。3月30日時点では工事などは特に行われていませんでした。

土地区画整理法第9条第4項の規定に基づく縦覧図書によると、土地区画整理事業は、土地の権利を持つ京王電鉄株式会社の施行で行われています。なお、施行区域内には4人の土地所有者がいる模様です。また、告示によると、2028年12月31日までを施行期間としています。

公共減歩率は12.84%(保留地減歩は無し)とのこと。

土地区画整理事業完了後は、土地区画整理事業とは別に、総合福祉センターが入居する建物複数等の建築が計画されています。

③事業区域西側(地図

土地区画整理事業により、地区内の区画道路2本が廃止される予定で、区画の大区画化が行われる予定です。3月30日時点で廃止による通行止めは行われていませんでした。

④府中用水(地図

地区内を横断するように開削の府中用水が流れています。これは蓋掛けを行い、歩行者用通路化する模様です。

⑤公園予定地(地図

地区の南西側には、面積約1680.4㎡の公園が計画されています。

土地区画整理法施行規則では施行地区面積の3%以上の面積の公園とされていますが、調布市開発指導要綱ではそれより厳しい6%以上となっており、それに準拠した計画(6.01%)です。

⑥南側道路(地図

周囲の道路は拡幅する形で、幅員6mの区画道路が整備される予定です。

なお、一部は施行地側に歩道状空地を設ける模様です。

なお、この先にあった家屋1棟については、先行して元ある場所から移設(曳家)されています。

⑦京王相模原線沿いの道路(地図

京王相模原線に沿って多摩川堤通りまで繋がっているやや幅員の広い道路は、この先の都道19号まで延伸される計画です。なお、官地となるのは鉄道側歩道及び車道となる模様で、施行地側歩道は歩道状空地の扱いのようです。

土地区画整理事業に係る関係図書は、土地区画整理法第9条第4項の規定に基づき調布市役所で換地処分公告の日まで縦覧に供されています。(市ウェブサイト案内

撮影日:2024年3月30日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました