柿生駅南口再開発が始動 駅前に30階建て高層ビル建設へ 着手前の状況

柿生駅南口の再開発が具体化してきたので、着手前の状況を撮影しに行きました。

なお、2019年2月8日から、市街地再開発事業のうち建築物建設を対象に「柿生駅前南地区施設建築物建設計画」の条例環境影響評価準備書の縦覧が始まりました。45日間の縦覧期間が設けられています。

再開発の状況

柿生駅周辺では1984年(昭和59年)11月に川崎市において柿生駅周辺地区整備構想作成を策定、1988年(昭和63年)3月には柿生駅東口地区市街地再開発準備組合※1が発足するなど検討が行われてきました。
※1 2007年(昭和19年)4月に「柿生駅南口地区市街地再開発準備組合」に名称変更

また、1990年(平成2年)には再開発促進地区(2号地区)への指定が行われましたが、具体化はしませんでした。

2016年(平成28年)6月には再開発準備組合が発展的に解散し、同年7月に新たに柿生駅前南地区市街地再開発準備組合が発足し、現在検討が行われています。

昭和59年11月 柿生駅周辺地区整備構想作成(約36ha)
昭和63年 3月 柿生駅東口地区市街地再開発準備組合発足
平成19年 4月 バス暫定広場使用開始
平成19年 5月 都市計画道路柿生町田線(駅前区間)事業認可取得・事業着手
平成19年 5月 柿生駅南口地区市街地再開発準備組合へと名称変更
平成28年 6月 同準備組合が発展的に解散
平成28年 7月 新たに柿生駅前南地区市街地再開発準備組合が発足
平成29年11月 周辺住民等へ事業概要説明会を開催(1回目)
平成30年 6月 同説明会を開催(2回目)
川崎市サイトより

このほか、川崎市総合計画、整開保、都市計画マスタープランなどでも位置づけがなされているほか、2018年(平成30年)3月27日には柿生駅周辺地区まちづくりビジョンが策定されています。

また、2007年(平成19年)には川崎市施行で川崎都市計画道路3・4・20号柿生町田線が着手し、現在も事業を行っています。

市街地再開発事業は上図の赤色の範囲で検討されています。

再開発事業は、第一種市街地再開発事業によって行われる予定で、通常通りだと、準備組合が柿生駅前南地区市街地再開発組合となり施行されるものと思われます。麻生区では初めての第一種市街再開発事業となるものと思われます。

第一種市街地再開発事業

画像は大分県HPより引用

第1種市街地再開発事業は「権利変換方式」によって行われ、従前の建物や土地所有などの権利を、再開発ビルの床面積に関する権利に原則等価で変換します。また再開発ビルの床の一部を「保留床」として確保し、売却することで事業の採算を取るのが一般的です。

柿生駅前南地区では、「柿生駅前南地区施設建築物建設計画」の条例環境影響評価準備書の縦覧が2019年2月8日より始まりました。

それによると、地上2階・地下1階の低層棟(高さ12m)と、地上30階・地下1階の高層棟(高さ110m)が建設される予定です。イメージ画像と詳細は上のリンクから環境影響評価準備書を閲覧のこと。

2021年着工、2024年竣工予定。2022年1月着工、2026年1月竣工予定。(2021年1月26日追記訂正:当初、建設通信新聞等で2021年4月着工とされていましたが、のちに公表された環境アセスメント等の資料で2022年1月着工と記載されたため訂正します。)

 

着手前の状況

撮影位置はこの通りです。

①商店街の通り

写真の手前側は市街地再開発事業の範囲外の予定ですが、この先が市街地再開発事業の範囲となる予定です。

ただし、都市計画道路が事業中で、今後景色が変わりそうな一角です。

かつては大型バスが走っていたこの通りも、2007年に暫定広場ができたことにより現在はここを走っていません。

②旧南口駅前広場

写真に見える範囲は市街地再開発事業の範囲となる予定です。写真正面には再開発ビルができていることでしょう。

同事業により駅前広場も拡張される計画です。(都市計画道路(駅前広場)の都市計画変更も予定)

③旧駅前広場から見た景色

写真の空き地は都市計画道路用地として確保されたものです。

駅付近は依然と比べて活気がなくなっているように感じるものです。

④駅前広場拡張予定地

現在日高屋があるあたりも駅前広場として拡張される見込みです。

⑤南口改札前からの景色

将来的には正面にバスが止まる広場ができていることでしょう。

⑥商店街

現在は商店街のこと道も、将来的には再開発ビルの中になっていることでしょう。

⑦商店街

道幅が狭く歩道もないため、かつてはマスコミでも取り上げられているのを見たことがありました。

現在も駅前にしては古い建物が多い印象を受けます。

⑧南側の交差点

この交差点(道路)から先が再開発の範囲となります。

正面の道路(商店街のある道)は無くなる予定です。

⑨「柿生町田線」の分岐地点

写真左側の道を行くと、⑧の交差点があります。

右側には現在、川崎3・4・20号柿生町田線が事業中で、メイン道路は右側になる予定です。

⑩一部完成した「柿生町田線」

将来的に大幅に景色が変わるだろうと思って撮影しましたが、想像もつきません。

⑪暫定バスロータリーからの景色

将来的に正面に再開発ビルができると思って撮影しました。

再開発ビルの大きさを予想してみた

再開発ビルの大きさを予想して写真に書き込んでみました。一応GoogleEarthに3Dモデルを取り込み、どのように見えるか確かめていますが、本当にそうなるかはわかりません。あしからず。

⑬柿生交差点
⑫消防署前
⑭北側の踏切
⑮柿生保育園付近
⑯マルエツ横

いずれにせよ、あと5年ほどで景色はガラッと変わりそうですから、しっかりと記録しておきたいと思います。

撮影日:2019年2月11日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. まちだペンタ より:

    長津田駅みたいになるのでしょうか?

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