東中神駅前のUR都市機構 東中神団地が2021年度より建替え着工予定であることから、その様子を見てきました。
JR青梅線の東中神駅の南側には、UR都市機構の東中神団地があります。1号棟、2号棟、3号棟および店舗によって構成されています。1967年に管理開始し、594戸となっています。
2015年7月改正施行の独立行政法人都市再生機構法によって、UR賃貸住宅団地の建替え先を現地のほか、近接地においても実施可能となるようになり、その第1号案件として東中神団地が事業着手されました。
建替え先となる近接地は、東中神駅北東にある交通広場北側の土地です。この土地は2012年度~2018年度にかけてUR都市機構が施行した立川基地跡地昭島地区土地区画整理事業の施行地内にあたります。
計画では、近接地に新しい住宅を建設後、既存団地を移転させ、その既存団地をさらに建替えることによって、連鎖的に建替える計画のようです。
建替え予定の近接地は、2017年4月10日に付近の道路が交通開放して以降、ずっと空き地のままとなっていました。また、登記情報によると、この土地は土地区画整理事業の換地後ずっとUR都市機構が保有しており、2020年7月に2つに分筆しています。
参考
既に現地には「建築計画のお知らせ」が掲示されています。
これによると、建築面積は4,033.10㎡の地上11階、鉄筋コンクリート造で、2021年7月上旬に着工、2023年9月下旬に完了予定となっています。
また、令和2年度工事発注の見通し(第4回)[2021年2月18日掲載]の令和3年度工事発注の見通しには、これに関連した工事発注の見通しが掲載されています。
また、建替え予定の近接地のうち、交通広場に面した南側には商業施設等を配置する計画となっています。
2021年2月10日にUR都市機構東日本賃貸住宅本部が記者発表を行った資料によると、将来的には公募によって施設を誘致する計画で、それまでの間、「周辺地域のまちのにぎわい創出及び地域交流の活性化に資する用途として土地を暫定利用し、地元と協力しながらまちの付加価値向上に資する取組みを行い、にぎわいを形成する事業を営む事業者への土地一時使用賃貸借を計画(引用)」しているとのことで、土地暫定利用事業者の募集を行っていました。
建替え対象の賃貸住宅
前述の通り、建替え対象となっているのは、東中神駅南側の東中神団地です。1階部分が店舗等になっています。こうした店舗が「くじらロード」と呼ばれる商店街を形成しています。
隣接地に都営昭島玉川町アパートというよく似た建物がありますが、これは都営住宅であり異なります。
話はそれますが、立川基地跡地昭島地区
ここからは東中神団地から話はそれますが、近いのでついでに書いておきます。
上でも書いたように、東中神駅の北側では立川基地跡地昭島地区土地区画整理事業が施行されました。施行地には国際法務総合センターなどの国の施設が立地した一方で、多くの土地で未利用が続いていました。しかし、このところ住宅などの建設が進められています。
国際法務総合センターの南側の土地には、新築分譲マンション「ポレスター昭和記念公園」が電設され、ほぼ完成になっていました。この南側の土地(左)には戸建て住宅の建設も進められていました。
また、区域の北東側には立川市の新清掃工場が建設中です。
このほか、JR青梅線沿いには昭島消防署昭和出張所が移転予定のほか、都営昭島福生町アパートの建替えも進んだり、道路がアンダーパスかされたり、商業施設の立地も予定されていたりするなど、今後も大きく街の様子が変わっていきそうです。
参考
撮影日:2020年9月30日、2021年3月16日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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