放射第5号線の中の橋交差点~(仮称)高井戸公園前付近の高架下本線が11月25日22時に交通開放したので様子を見てきました。
この事業は歩道の整備などを除き概ね完了しています。
放射第5号線は千代田区麹町一丁目~杉並区久我山三丁目に至る全長15,130mの都市計画道路です。また、三鷹3・2・2号東京八王子線は三鷹市牟礼~三鷹市大沢に至る全長6,570mの都市計画道路です。
このうち、上図に示す三鷹市と杉並区の境界付近で道路の新設と改良を伴う事業が行われてきました。施行者はいずれも東京都です。
三鷹3・2・2号東京八王子線区間
この区間では2000年度(平成12年度)から久我山区間と合わせて総合環境アセスメント制度の試行を行いました。結果、沿道環境に配慮するとともに、既定の都市計画幅員30m(一部除く)で建設されることになりました。
2002年11月28日に事業説明会を行い、2004年5月24日に事業認可されました。その後用地取得を進め、2014年度(平成26年度)より本格的に街路築造工事に着手しました。
2019年6月8日15時に交通開放されました。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約0.7km |
幅員 | 30~36m |
事業施行期間 | 2004年5月24日~? |
交通開放 | 2019年6月8日15時 |
2020年5月8日現在 |
久我山区間
この区間では2000年度から三鷹3・2・2号線区間と合わせて総合環境アセスメント制度の試行を行いました。
環境配慮書の中では道路構造について3つの案が出され、結果、計画幅員を50m→60mに拡幅し、玉川上水など沿道環境の保全を図るものとなりました。
この区間の特徴はなんといっても、上下線の間に玉川上水が保全されたことです。
道路は平面構造4車線です。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約1.3km |
幅員 | 60m |
事業施行期間 | 2005年12月20日~2022年3月31日 |
交通開放 | 2019年6月8日15時 |
2021年2月8日現在 |
高井戸西区間
この区間は中央自動車道と合わせて建設されました。道路は1975年に完成。しかし、沿道住民や小学校PTAなどの反対にあい、約9年ほど開通できず、1984年5月30日に2車線(片側1車線)の暫定形で交通開放されました。
2車線の形態は30年近く続きましたが、2014年8月28日に4車線化する事業に着手しました。
車線化に合わせて、これまで中央道高架の両脇にあった本線を高架下に移動。高架両脇は歩道や副道として再整備される予定です。
車線化は一足早く、2018年11月25日22時に行われました。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約975m |
幅員 | 50m |
事業施行期間 | 2014年8月28日~? |
4車線化 | 2018年11月25日22時 |
2020年5月8日現在 |
高井戸東
この部分は首都高速4号新宿線の高井戸出入口(都心方面)などがある区間で、2018年度より工事に着手しました。
4車線化や合流部分の改良などが行われました。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約0.6km |
工事期間 | 2018年度~ |
2020年5月8日現在 |
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写真等
西側から様子を見ていきます。撮影位置は上のとおりです。
今回供用開始されたのは、ここから中の橋交差点までの、中央道高架下の本線部分です。
これまで、高架の横を片側1車線で供用されていましたが、通行部分が高架下に移動し、片側2車線での供用となりました。工事がまだ続いているため、車線が減少している箇所があります。
なお、ここから三鷹方面はまだ工事中のため、引き続き下本宿通りを通って三鷹の東八道路方面に行く必要があります。
まだ三鷹方面に全線が開通していないので、この付近ではレーンが絞られています。
この交差点には信号機も設置予定で、ポールが準備されていることがわかります。先週と比べてもかなり交差点らしく仕上がってきたので、東八道路方面の開通もそう遠くはなさそうです。
こんな感じで高架下に収まっています。
右折レーンを作るスペースがなく、右折が禁止されています。この先の転回路でUターンして、反対向きから左折する必要があります。(俗にいう「ミシガン式交差点」に似た方式です。)
本線部分が供用され、従来の道路(写真一番左)は沿道施設へのアクセス道路(副道)となりました。ただ、案内が不十分なため、迷っている車や誤流入が多くありました(左へ行っても抜けられるんだけどね)。
横断歩道は設置中で、白線を踏まないように促されました。
こんな感じになっています。
交差点の新宿側にあった横断歩道は撤去されました。
この先で中央道E20の高井戸ICと合流します。合流方法が変更され、信号が交互に青になることにより合流します。(合流部分は歩道から撮影不可能)
信号は、高井戸IC側が60秒、放射第5号線が40秒の青信号でした。※数秒違っているかもしれないし、時間帯、交通量によって違うかもしれません。
写真の渋滞は合流による渋滞というよりか、この先の工事による車線減少によるものの方が大きい感じでした。ただ、まだ東八道路方面に全通していないので、これは様子見かもしれませんね。
遮音壁でよく見えませんでしたが、車列が中央道本線まで伸びていることは、私が見ていた時点ではなかったようです。
写真右手の道路は従来の放射第5号線ですが、本線供用により使用中止されました。今後、副道として再整備されます。
今後、沿道施設へのアクセスのための副道として再整備されます。副道から本線への合流とか見通し悪そうだけど大丈夫なのかなぁ。
私が見たときに発生していた渋滞は、写真奥で1車線を規制して工事をしていた影響が大きかった模様です。
ちなみに、昌栄橋交差点は脇道にのみ名前の書いた標識があり、放射第5号線側には存在しません。
交差点を過ぎたところで副道が左へ分岐しています。副道であるにもかかわらず、環八通り方面への分岐だと勘違いした車が何台も流入していました。
迷っている車も何台も見られました。
間違えて副道に流入した車も、車が悪いのではなく、案内表示が悪すぎるのだと感じました。
「副道」なんて言葉を一般人が知るわけがなく、さらには切り替え前の看板が残ったまま。その看板も不親切。こんなのわかるわけがないです。
結局、大きい方の案内看板はブルーシートで目隠しされ、縦長の方は「副道」と書いてある部分がシールで目隠しされました。現場の力です(?)
関戸橋のときもそうですが、交通切替の時は相当な案内板が必要だと思います。来月にはこの先の中の橋交差点の「左折可」が廃止され、信号サイクルも変更されますが、信号無視して左折する車が出るのではないかと不安です。
副道に流入した車は工事車両に行く手を阻まれていました。
今後、恒久的に副道は開放されますので、案内方法をしっかりした方がいいと思います。
写真左側、従来は副道に本線が合流する方式でしたが、それが逆転し、本線に副道が合流する方式に変更されています。
本線への合流箇所は、現時点では公安委員会による道路標識は設置されていませんが、工事看板で一時停止と書かれています。今後はどうなるでしょうか。
左側は副道ですが、間違えて流入する車がありました。本線に戻ることはできますが。「この先生活道路」と「→」しか書かれていないのですから間違えますわ。「→」の意味もよくわからないし。
上高井戸陸橋はまだ4車線化工事が行われていません。
中の橋交差点の形状・信号サイクルはまだ変更されていませんが、右側に転回路が開設されました。
上の昌栄橋交差点やローソン前交差点で右折したかった車はこの転回路を通って逆側から左折することになります。
転回路の様子はこんな感じです。
今日見た感想は、
・案内表示が悪すぎる
今後案内標識など設置されると思いますが、迷わない安全な道にしてほしいなぁと思いますね。
撮影日:2018年11月26日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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