相模原市緑区で事業が行われている相模湖津久井3・3・1号城山津久井線の進捗状況を見てきました。
津久井広域道路の延伸部分として、既に開通している串川ひがし地域センター付近から西へ県道513号鳥屋川尻線までの区間で道路を新設するものです。
2016年度から用地測量に着手し、2020年度から用地取得を進めていますが、2023年3月28日には都市計画法の事業認可を取得しています。
事業概要
相模湖津久井3・3・1号城山津久井線は、相模原市緑区根小屋から相模原市緑区青山に至る延長約4,500mの都市計画道路です。このうち上記で示した区間では、道路を新設する事業を行っています。
施行者は相模原市で、都市計画法の事業認可は2023年3月28日です。事業延長は約930m(地図上での簡易計)で、幅員22mの道路となる計画です。
施行者 | 相模原市 |
延長 | 約930m(地図上での簡易計測) |
幅員 | 22m |
事業施行期間 | 2023年3月28日~2029年3月31日 |
2023年5月30日現在 |
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写真等
撮影位置はこの通りです。
現在の津久井広域道路の終点となっている部分です。ここから相模原市道に接続し、幅員が急に狭くなります。道路はこの先正面方向にできる予定です。
土地利用としてはほとんどが農地ですが、集落もあるような状況です。
相模原市議会録によると、東側から用地取得を進めているとのことで、この部分には道路を示すピンク色のリボンが連続して設置されていました。
都市部のように、取得済み用地をアスファルト舗装するようなこともなく、ぱっと見ではよくわかりません。
この付近にできる予定です。このあたりにはピンク色のリボンは見当たりませんでした。
事業区間は県道513号鳥屋川尻線と交わるこの付近までです。この付近で写真左側に接続する予定です。
ここから東側、青山方面にも都市計画道路は続いますが、現在のところ事業は行われていません。都市計画的にはトンネルで山をぶち抜く計画で多額の費用が掛かりそうです。その先相模湖方面にも延伸する構想はあるものの、具体化はしていないようです。できたとしても遠い将来のことでしょうね。
撮影日:2023年5月27日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0000)
コメント
これが出来れば中央道が渋滞しているとき、相模原IC~国道413号線~富士北麓方面に抜けるのに便利そうですね。相模原市内の413号はいつも混雑している印象ですから。
幅員22mで4車線と言うのは東京と神奈川の違いでしょうか?
確か世田谷町田線の麻生区あたりも20mで4車線(しかも分離帯付き)。近年の東京都だと、幾ら混雑する様な道でもこの程度の幅員では2車線+自転車通行帯を付けておしまいでしょう。
3種の道路か4種の道路かの違いです。4種は都市部の道路、3種は地方部の道路です。道路構造令及び地方自治体が道路構造令を参酌して条例で定める技術的基準により、3種及び4種では適用する幅が異なります。
車線数は設計基準交通量によって決まりますが、第3種の道路では、第4種の道路よりも少ない交通量で4車線にすべきとなります。また、地方部で歩行者が全然いないのに都市部のような幅3.5mの歩道を設ける必要もなかったり、山の中に街路樹を植えても無駄なわけです。また、都市部では環境アセスメントをクリアするために防音壁などを設けたり、環境施設帯を整備する必要も生じることもあります。
こうした基準を解決してやっと幅員が決まるので、担当者の気分で決めているわけではありません。
なお、世田谷町田線の20m4車線は、今の基準ではどう考えても無理がありますし、警察協議をクリアしないでしょう。あれはかなり例外です。新百合以東は28m?ないと4車線化無理って言ってたはずです。
道志村から多摩ニュータウン道路に抜けるときに、このインター外付け道路を走りました。
トンネルも出来たら便利になりそうですね。
走りやすくなると思いますが、渋滞していないときだと所要時間が現道経由とさほど変わらない可能性があるので、整備するにはそのあたりの整理と、将来的な相模湖方面への延伸構想の調整が必要なのではないかと思います。