世田谷区で事業が行われている補助第26号線(東北沢)の進捗状況を見てきました。
東側半断面の街築工を行う工事が引き続き行われています。
事業概要
補助第26号線は品川区東大井一丁目から板橋区氷川町に至る延長約22,350mの都市計画道路です。このうち上記で示した区間では、「東北沢区間」として道路を拡幅する事業を行っています。
事業認可は2006年12月15日で、施行者は東京都です。
施行延長は約550mで、計画幅員は20~33m、2車線の道路となる計画です。
この区間は特定整備路線に位置付けられています。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約550m |
幅員 | 20~33m |
事業施行期間 | 2006年12月15日~2026年3月31日 |
2023年2月24日現在 |
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補助第26号線
補助第26号線では上記図の通り事業を行っています。他の区間の記事については下記よりご覧ください(未掲載箇所あります)。
大山中央
千早
南長崎
江原町
江古田
東北沢
代沢
三宿
目黒中央町
平塚橋
豊町
写真等
撮影位置はこの通りです。
この区間では現在、2件の工事が行われています。
1件目の工事は、「街路築造工事(4二-補26東北沢)」で、2023年4月下旬までの予定で株式会社植松土木東京営業所が施工しています。(2023年5月7日撮影)
主に小田急線から南側の東側半断面の街路築造を行う工事です。
2件目の工事は、「街路築造工事その2-2(4二-補26東北沢)」で、2023年8月上旬までの予定で、世紀東急工業株式会社が施工しています。
主に小田急線から北側の街路築造と、井ノ頭通りや南側を含めた区画線工事などを行うものです。
事業区間南端の三角橋交差点付近です。この付近は左右の街築を行うようで、Aバリなどが置かれていますが、今のところ大きな変化はありません。
写真右側(東側)で、歩道部の工事が行われているのがわかります。
今回の工事では東側のみ整備予定で、西側は次回以降の整備となりそうです。
当初設計図面では、植松土木施工の工事では切替えは行わず、世紀東急工業の工事で切替えを行うように見えますが、世紀東急工業の工事が追いつきつつあるので、どうするでしょうか。
東北沢駅前には、横断用の信号機が準備されていました。
東京都の信号機は、焦げ茶色の機器が設置されることがよくありますが、ここみたいに支柱とアーム、本体の色がバラバラだったり、路線で統一していなかったり、どういう基準で設置しているんですかねぇ。
ここから北側は世紀東急工業による街路築造区間です。ここも同様に東側半断面の施工となるようです。
徐々に工事が進んでいます。
世紀東急工業の工事では、個の交差点の巻込部などの改良工事も行われる予定です。いまのところ始まっていないように見えます。
撮影日:2023年5月7日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0600)
コメント
いつもありがたくレポート読ませて頂いております。
以前は小田急線の踏切で嫌で避ける道でしたが、写真を拝見し立体化の効果は絶大であることを改めて感じました。
交通需要を考えると同じエリアでも井の頭通りの大山~環七間に集中して早く整備して頂きたと感じています。
放射第23号(北沢)は今年度発注予定に入っています。
此処は90年代後半から見ていますが、いよいよ最終形が近づいてきた印象。用地取得などから少なくとも25年近くは掛かりました。
この付近は中野通り~山手通り(目黒方面)に抜ける道になっているから、完成後は一気に交通量が増える公算が大きい。大山交差点付近の少し幅広の幅員から察すると、同交差点における右左折は完全分離(3+1車線)になりそうです。
事業認可は2006年12月15日なので17年ほどしか経っていません。(用地取得はこれから1~2年後に開始が多い)
大山交差点の環七方面への左折専用レーンは設置されないと思います。
返信ありがとうございます。
と言うと、事業開始前からセットバック(植木とかでは無くて、だれでも歩ける軽くアスファルト舗装された歩道)されていたと言うことになると思いますが、それは事業とは別なのでしょうか?
拡幅前の道路によく見かけます。
そんなにないと思いますが・・・
自治体によっては、都市計画道路として都市計画決定された区域に含まれる土地を先行取得する制度を設けている場合があります。また、公拡法に基づく先買いもされる場合もありますが、実際にやっていることは多くないはずです。
また、上記とは全く別物ですが、マンションなどでは、だれでも通れる公開空地や歩道上空地をマンションの敷地内に設けることで建蔽率のボーナスをもらったりすることができることがあります。
いずれにしても、2009年のストリートビューを見てもこの路線ではそのような土地はほぼないです。(あるのは2006年~2009年の間に用地買収された土地と思われます。)
いつも拝見させていただいております
小田急線南側の工事の方が早く終わる予定になってたので別々にやるのかなとも思ったんですがやはり北の方とセットで車線切り替えの予定だったんですね
これまで井の頭通り南側の都道420号は補助54まで一応2車線あるとは言えやたら狭く時折危険だったので片側だけでもゆとりのある広い歩道が整備されれば安全性もかなり向上しそうなので予定通り順調に進むといいですね…
施工上の都合と、利用者の負担軽減を考えると、切替え回数は少ない方がいいですね。
今後西側半分の施工に移っていくことになると思いますが、用地の未取得箇所が若干あるので、用地次第ではこれからも時間がかかるような気がします。
交差点の工事は準備工事が最近始まってきましたね
植松土木施工の南半区間の完成が9月末に後ろ倒しになったからか世紀東急工業施工の北半でも工事を意図的?に遅らせて順序を守ろうとしているようです
街路築造工事その2-2(4二-補26東北沢)の特記仕様書には、「甲時間調整を実施し、工事工程の遵守及び安全管理等を徹底すること。」と記載があり、双方の工事調整をすることは契約事項のようです。
今月末までの予定だった植松土木施工の東北沢以南の区間ですが、三角橋交差点辺りで想定外の埋設物(三田用水の用水路)が見つかり、撤去に時間がかかって整備工事が停滞しているので工期がもう少し伸びそうな感じです。
新設か拡幅かの違いはあれど東北沢区間は三宿区間と比べて工事速度が遅い気しかしないのですが何故なのでしょうか… 埋設物は仕方ないにしても、撤去するだけで何週間もかかるものなのかとも思ってしまいますし…
24日に見に行っているので後日掲載します。
三宿の区間は新設道路でしたが、ここは既設道路を拡幅する事業ですので、施工性、配慮する箇所など、こちらの方が難易度が格段と上です。