東久留米市及び西東京市で事業が行われている東村山3・4・18号新小金井久留米線及び西東京3・4・26号新小金井久留米線のうち、東久留米市内の新青梅街道~柳新田通り間の約110mが2022年1月14日11時に交通開放されました。
当日は見に行くことができませんでしたが、翌日様子を見てきました。
事業概要
この事業は完了しています。
東村山3・4・18号新小金井久留米線は東久留米市棟窪新田から東久留米市落合に至る延長約3,650mの都市計画道路です。また、西東京3・4・26号新小金井久留米線は西東京市向台町五丁目から西東京市西原町四丁目に至る延長約2,110mの都市計画道路です。
このうち、上記で示した新青梅街道から新所沢街道に至る約630m(注)の区間で道路を新設する事業を行っていました。(注)建設局HPでは「約630m」、現場の看板では「670m」と記載されています。
施行者は東京都で、事業認可は1998年7月10日です。幅員16mの道路が完成しました。
事業地のうち、柳新田通りから新所沢街道に至る東久留米市内の区間は2013年3月7日に交通開放されました。
また、新青梅街道から柳新田通りに至る西東京市内の約110mの区間は2022年1月14日に交通開放されました。
※上記看板は西東京市が合併前のため、田無3・4・15号新小金井久留米線となっています。
施行者 | 東京都 |
事業延長 | 約630m(※) |
幅員 | 16m |
事業施行期間 | 1998年7月10日~2023年3月31日 |
交通開放 | 新所沢街道~柳新田通り間:2013年3月7日 |
柳新田通り~新青梅街道間:2022年1月14日11時 | |
(※)建設局HPに基づく | |
2022年1月14日現在 |
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写真等
開通した道路の様子
今回開通した区間は、新青梅街道~柳新田通りに至る約110mの区間です。手前の信号から、奥の信号までの区間になります。
この道路は新青梅街道から新所沢街道に至る約630mの区間で、1998年に事業認可を得て東京都が道路の新設事業を行っていたものです。柳新田通り~新所沢街道間については、2013年3月7日に交通開放されましたが、残りの区間は引き続き事業を行っていました。
今回開通した区間の幅員は16mで、2車線の道路となりました。両側に幅3mの歩道が整備されたほか、車道の両側に自転車ナビマークおよび自転車ナビラインが設置されています。
電線共同溝が整備され、無電柱化が実施されています。
この道路ができる前は、ぱちんこ店を含む「田無ファミリーランド」の駐車場等が存在していました。東京都議会録(平成27年環境・建設委員会2015-11-30、平成29年環境・建設委員会2017-09-15)によると、2009年3月12日に建物及び工作物等を所有する株式会社田無ファミリーランドほかと土地売買契約及び物件移転補償契約をそれぞれ締結したものの、建物及び工作物等を移転せず、延べ45回の移転期限延長契約を締結。その後も、最終移転期限である2014年8月31日を経過した後も土地の明け渡しをせず、東京都が株式会社田無ファミリーランドに対し訴訟を起こし、和解が成立し、土地が明け渡されました。
現在は、西側には田無ファミリーランド時代の建物を一部残し、ぱちんこ店部分のみ「出玉王 田無店」として継続し、右側にはホームセンター「コーナンPro西東京田無店」を核とする商業施設が新設されました。コーナンについては2020年9月18日にオープンしました。
新設道路には、隣接コーナン等の商業施設及びぱちんこ店駐車場への出入口が設置されています。
歩道幅は片側3mで、植樹帯(G-1)が設置されています。有効幅員2mを確保している形です。
植樹帯の低木にはオオムラサキツツジが植えられているほか、高木にはヤマボウシが二脚鳥居及び添木付で植えられました。
東京都が建設する道路では、開通後に電線の引き込みなどを行うことがあるため開通時は仮舗装となっていることが多いですが、この路線については完成形での開放となっているようでした。そうした関係からか、植栽も開放時点で植えられています。
道路の雨水排水については浸透桝が設置されています。
柳新田通り・久米川街道・東久留米境通りと交差する交差点は5差路となりました。
南向きの信号は7灯式(矢印が4本)が採用されています。
5差路化に伴う交通の滞留などは特段発生していないようでした。
信号現示はこのようなものになっていました。なお、開通前にはあった柳新田通り~久米川街道の時差式は解消しています。
柳新田通りが西東京市と東久留米市の市境となっており、今回の開通に合わせ、両側に行政境界標識(カントリーサイン)が設置されました。
新青梅街道との交差点には案内標識も設置されています。(設計段階で「西東京」だったものが「荻窪」に変更されている)
新青梅街道の様子
今回の道路整備に合わせ、新青梅街道も補修が行われました。
新青梅街道の周辺の舗装が改良されています。
新設道路との交差点には、二段階右折用のボックスが設けられています。
この交差点は下り線に矢印信号が設置されています。矢印の点灯時間は結構短かったです。
街渠についてはスリット側溝に改められています。
案内標識も新設されています。
新青梅街道の交通の流れについて、けやき小学校交差点と至近(約100m)となった影響か、若干の滞留が発生していました。ただ、見えてた感じだと、沿道商業施設への出入り誘導に起因するものも大きいように見えました(コーナンの交通誘導員が入庫車より出庫車を優先させ、入庫車を新青梅街道上に待機させていることがあった。)。
交通環境にも変化
今回の道路開通に伴い、西東京市のコミュニティバス「はなバス第4北ルート」の「西原町4丁目バス停」が、前日の13日をもって廃止されました。
西原町4丁目バス停は、かつては現在コーナンがある敷地内にバス停が設置されていました。コーナンの建設に伴い、2019年9月24日より、ぱちんこ「出玉王」の駐車場内に停留所を移設し、田無駅行きのみの停車となっていました。(新青梅街道上への停留所の設置は警察より認められなかった)
今回、バス停が廃止されたことに伴い、田無駅行きは新青梅街道を経由しないルートに変更となっています。(張り紙には「多摩六都科学館での折返し運行」と書いてありますが、折り返して花小金井駅に戻るという意味ではなく、走行ルートを約300m引き返して田無駅に向かうという意味です。)
撮影日:2022年1月15日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0930)
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