京王線の笹塚駅~仙川駅間で行われている連続立体交差事業(高架化)ですが、同事業初となる高架の躯体が出現しました。
2014年より事業が開始され、2018年より高架化工事に着手してきましたが、ようやく地上部に高架の一部が見えることになりました。
躯体(柱)が出現!
京王電鉄京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業は、2014年2月28日に事業認可がなされ事業に着手してきました。
暫くは用地の取得が行われてきましたが、2018年4月16日に環境影響評価条例に基づく着工の届出がなされたことが公告されました(届出日は3月19日、届出の着手予定日は4月1日)。実際、2018年度より工事に着手しています。
ちなみに、2018年10月17日には桜上水駅脇にて起工式が行われました。
今回、高架の躯体が出現した井ノ頭通り~明大前駅間は、本体工事の「第2工区」にあたり、2018年度より大成・竹中土木JVが施工しています。
この場所は京王線の保線基地があった場所で、かつては本線より引き込み線が敷かれていました。2018年下半期頃に保線基地は撤去され、高架化用地及び工事ヤードとして整備が進められてきました。
この区間は「別線方式」により高架化します。
現在の線路の隣に高架を構築し、下り線から順に高架に移設していきます。
連続立体交差事業の事業区間全体を見てきましたが、現在のところ、高架の地上部が建設されているのはここだけでした。
今年度 別の場所でも躯体構築
京王電鉄の連続立体交差事業の広報誌『Keio 高架化 Information No.3』によると、代田橋駅~明大前駅間では、ほかの場所でも高架躯体の構築工事が行われる予定です。
写真左側でも今年度高架躯体が構築されると広報されています。
現在はヤード内で地中の工事を行っていました。
ちなみに、井ノ頭通り~明大前駅間で未取得の土地は、正面の1箇所のように見えました。
明大前駅の東側も2018年頃より工事が行われている場所で、この場所でも今年度高架躯体の構築が行われる予定だそうです。
高架の躯体は、このほか、芦花公園駅付近でも今年度工事する予定であると広報されています。(今回は割愛)
和田堀給水所付近の井ノ頭通り移設工事も進む
連続立体交差事業に伴い、東京都水道局和田堀給水所の北・東側の井ノ頭通りでは、移設工事が行われています。
工事件名は「連続立体交差事業に伴う付替え道路工事(2-都道413号)」で、公益財団法人東京都道路整備保全公社が発注し、リアル建設株式会社が受注し工事を行っているものです。
工事は2021年1月中旬より行われており、2022年3月29日までの予定となっています。
工事の進捗に伴い、和田堀給水所の北側では、2021年5月31日に歩道の切替えが行われました。将来的に歩道は車道北側(京王線側)に設置される予定ですので、この切替えはあくまで仮のものになります。
現在はこのように仮設歩道のみ移設されている状況で、車道部はこれまで通りの場所を通っています。
個人的な話になりますが、4月より京王線を使わなくなったため、高架化の日々の変化を掴みにくくなっています。感染拡大が進む中で、電車も極力乗らないようにしているため、リアルタイムな情報を追えない可能性があります(高架躯体は8月上旬には見え始めていたようです)。
撮影日:2021年9月4日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0450)
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