横浜市で事業が行われている横浜国際港都建設計画道路3・4・21号東京丸子横浜線の進捗状況と、東急新横浜線 新綱島駅(仮称)周辺の整備状況を見てきました。
横浜国際港都建設計画道路3・4・21号東京丸子横浜線は綱島街道という名称で呼ばれる道路で、北綱島交差点付近~ミニストップ前の交差点までの約980mの区間について、現況幅員12mから計画幅員20mに拡幅するものです。
東急新横浜線は日吉駅~羽沢横浜国大駅間で、相鉄線と東急線を直通する路線として建設されている鉄道路線で、綱島地区には新綱島駅(仮称)の設置工事が進められています。
また、新綱島駅の設置に合わせ、駅予定地周辺では土地区画整理事業、第一種市街地再開発事業が行われています。
事業概要
横浜国際港都建設計画道路3・4・21号東京丸子横浜線は横浜市港北区日吉町から横浜市神奈川区六角橋一丁目に至る延長約8,780mの都市計画道路です。このうち北綱島交差点付近~(仮)ミニストップ前の交差点に至る約980mの区間で事業を行っています。
施行者は横浜市で、事業認可は2018年11月27日です。幅員20mの2車線となる計画です。
施行者 | 横浜市 |
延長 | 約980m |
幅員 | 20m |
車線数 | 4 |
事業施行期間 | 2018年11月27日~2025年3月31日 |
2020年12月10日現在 |
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新綱島駅周辺地区土地区画整理事業
新綱島駅周辺地区土地区画整理事業は東急新横浜線新綱島駅(仮称)周辺で行われている土地区画整理事業です。
施行者は横浜市、面積約2.7haで、都市計画道路綱島東線、綱島日吉線などが整備される計画です。
施行者 | 横浜市 |
施行面積 | 約2.7ha |
施行地区 | 港北区綱島東一丁目及び二丁目の各一部 |
事業施行期間 | 2016年度から2023年度 |
2020年12月10日現在 |
新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業
新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業は東急新横浜線新綱島駅(仮称)周辺で行われている市街地再開発事業です。
新綱島駅周辺地区土地区画整理事業と一体で事業が行われ、新駅の設置とともに土地の合理的かつ健全な高度利用を推進し、綱島駅東口周辺地区の課題の解消を図ります。
施行者 | 新綱島駅前地区市街地再開発組合 |
施行面積 | 約0.6ha |
主要用途 | 商業施設、業務施設、公益施設、都市型住宅 |
都市計画決定 | 2016年9月5日 |
組合設立認可 | 2018年11月15日 |
施行期間 | 2018年11月15日~2024年3月31日 |
2020年12月10日現在 |
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写真等
新綱島駅(仮称)周辺の状況
撮影位置はこの通りです。
写真の道路は綱島街道で、左側に東横線の綱島駅があります。
この交差点から先しばらくの区間は土地区画整理事業により綱島街道を拡幅します。
この道路を概ね両側に拡幅することとなります。
右側では鉄道の工事・土地区画整理事業・市街地再開発事業が並行して行われていて、非常にがやがやとした感じがしました。何年か前にここに来ていて、そのときは平屋の民家があったりして「昭和初期」といったような風景も見られたような気がしたのですが・・・
駅の近くということもあり、人通りはかなり多いです。また綱島街道は東京都心へつながる主要な道路で自動車の交通量も多いです。
令和の時代にこんな小さなガソリンスタンドが残っているのか!!とちょっと感動。
こちら側では土地区画整理事業により都市計画道路3・5・12号綱島日吉線が整備される予定です。
正面の箱のような建物は東急新横浜線のトンネル工事ヤードです。
市街地再開発事業の区域では大きな重機が入って工事が行われていました。
ヤードの外からは関係者っぽい方が眺めていらっしゃいました。
ヤードの中にはシールドトンネルのセグメントが見えました。
この右側では都市計画道路3・4・55号綱島東線などが土地区画整理事業により整備される予定です。
設置されていた工事の看板によると、2021年5月23日までの予定で鉄道トンネル工事を行っています。
こちら側でも鉄道関連の工事中。
大規模な工事が行われているのは迫力があります。
綱島街道の様子
撮影位置はこの通りです。(⑦は欠番です)
この交差点から日吉方向が都市計画道路事業としての事業区間となります。(ミニストップはこの右側にあります)
この交差点左奥には2015年まで「東京園」という温泉施設がありました。
綱島駅は綱島温泉駅として開業し、かつては温泉街として栄えたそうですが、今はその面影はほぼありません。
現在は幅12m程度の2車線の道路となっています。
拡幅後は幅20mで4車線となり、歩道は約幅2.5mのものが両側に設置される計画です。
幅20mで4車線というのはかなりギチギチな計画で、東京都内で最近つくられる幅20mの道路は基本的に2車線となっています。歩道幅員2.5mというのは場所によっては現状とほぼ変わらず、比較的歩行者の多い道路としてはかなり狭い計画です。
この道を東京方面へ進むと元住吉や武蔵小杉付近でも4車線となっていますが、あの辺りは幅員25~30m程度あります。
この道路は昭和に入ってから作られた道のようで、まっすぐとしています。
ところどころで取得した用地が見られました。
デニーズ前の交差点から日吉側は既に幅20mとなっている区間があります。(2車線での供用)
デニーズ前には「試掘工事を予定しています」と書かれた看板が設置されていました。
11月19日撮影ですが、工事を行っている様子はなく、市のサイトによると工事期間は12月25日まで延長されているようです。
電線共同溝の試掘工事のようです。
右側にはアピタテラスという商業施設があります。
この付近は部分的に幅員22mとなっている箇所があります。
この交差点の先が事業区間の終端となります。
この先では再び2車線に戻ります。
撮影日:2020年11月19日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
道路整備の話じゃなくてすみませんが「新綱島駅」には本当にびっくりです。同じ鉄道会社のY字分岐後に似た名の駅がほぼ隣接並列するのは、首都圏では国鉄の「大久保」「新大久保」以来じゃないでしょうか。「大久保」と「新大久保」でも250mほど離れてますが、「綱島」「新綱島」は100m未満ですよね。「十条」「東十条」なんかは並列というには東西にも南北にも離れすぎですしね。自社の既存駅のすぐ目の前に自社の別駅造るのは異例中の異例ですよね。お年寄りとかが間違えそう。
まあ京王の「新宿」と「(新線)新宿」もありますが、会社としては同駅扱いで、改札内でも行き来出来ますし。
まだ新綱島駅は仮称で最近名前を募集したところなので、そのうち正式名が決まると思いますが、ここまで近い駅はあまりないですね。同一駅扱いにするのか、乗り換えはできるのか、ちょっと気になるところです。とうきょうスカイツリー駅と押上駅みたいに同一駅扱いになるんですかね。
似たような路線なかったかなとずっと記憶をたどっていたんですが、仙石線と東北本線の松島あたりも結構近いですよね。ただ実際は思ったより離れていて、仙石線が昔私鉄だったということなどを含めると、綱島とは性格がことなるかなと思いますが。
直通運転が増えるとIC利用時の経路計算などかなり面倒くさくなりそうで、特にJRの鶴見駅等との扱いも煩雑でもうワケわからないです。
ぜひ、横浜の環状3号線建設や357号線夏島延伸、川崎中原の府中街道などのレポートもお願いいたします。
検討はしますがお約束はできません。
あまり範囲を広げすぎると、定期的な調査や情報収集がおろそかになるため、少しずつ範囲を広げつつ、事業規模等による優先順位を付けて訪問予定地を決めています。
よろしくお願いいたします。