府中市で事業が行われている府中3・4・11号多磨墓地前線の進捗状況を見てきました。
多磨駅の西側に交通広場などを整備する事業で、2016年に都市計画道路事業の認可を得て府中市が事業を行っているものです。
事業概要
府中3・4・11号多磨墓地前線は多磨駅西側にある全長約230mの都市計画道路です。このうち、あんず通りから交通広場に至る約140mの区間で府中市が事業を行っています。
交通広場の面積は約1,800平米で、道路の幅員は16m(歩道両側にそれぞれ4.5m)となる計画です。
基本データ
施工者 | 府中市 |
延長 | 約140m |
交通広場面積 | 約1,800平米 |
幅員 | 16m |
事業施行期間 | 2016年4月5日~2030年3月31日 |
2023年3月23日現在 |
最近の発注状況
発注年度 | 委託・工事名称 | 受注者 |
2024年度 | 府中都市計画道路3・4・11号線電線共同溝予備設計委託 | 株式会社近代設計 東京支社 |
事業者ウェブサイト
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写真等
事業延長が短いため撮影位置の図は省略します。
交差点の角地では用地取得された土地が見られます。2017年頃に解体されました。
将来の道路は左側のマンションに沿って建設されるのがよくわかる景色です。
このあたりには4件程度民家等がありましたが更地になっていました。
事業認可後から記事にしていませんが何回か来ていますが、結構進み始めているように見えました。
多磨駅では現在橋上駅舎化工事が行われています。
橋上駅舎には東西自由通路が設置されることから、右側正面の地下通路「多磨墓地前駅地下通学路」は橋上駅舎完成後廃止される予定となっています。
多磨駅改良工事についてはこちら
多磨駅改築
多磨駅改築
取得した用地の一部は多磨駅改良工事の作業所として利用されていました。
左奥に小さく見えているマンションが写真1枚目のマンションです。道路予定地がなんとなくわかるかなと思います。
駅前の商店の一部は移転のお知らせが張られていました。
都市計画図を見る限りでは、正面の商店などは予定地ではないようです。
撮影日:2020年11月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
6叉路になるのが気になります。
5叉路よりは制御し易いのですかね?
交差点ではなく、人見街道かあんず通りのどちらかへ伸ばす計画にする事も出来たと思いますが、敢えてこの様にしたのでしょうか?
ご意見お聞かせください。
5差路以上の道路は制御は難しいと思いますが、1962年に計画決定された通りに作ることにしただけだと思います。
半世紀にわたって計画はありつつも建設されず、その間計画地には建築制限がかけられるなど制約があったなかで、これから計画を変更するよりもそのまま作った方が楽なのではないかなと思います。現在の位置を廃止する場合も、別の位置に決定する場合も色々と手続きは大変なのかなと思います。
その一方で、1962年の決定時にどうしてこの位置に道路を決定したか、については少々疑問はあります。
(参考:周辺の都市計画道路図 https://urban-development.jp/wp-content/uploads/2020/12/tamaekitokei.jpg )
・人見街道に接続しなかった理由
これは人見街道の踏切は将来的に廃止になるからだと思います。
府中3・4・12号という都市計画道路が人見街道と並行して計画されていますが、これが西武線と立体交差になる計画で、これができると踏切は廃止されるのはほぼ確実です。
・あんず通りに伸ばさなかったか
これは正直私もそう思います。
都市計画道路網図を見ると、多磨霊園南西側で謎の三角地帯ができています。
1962年の計画当初からこの三角地帯があるのですが、どういうつもりでこんな計画にしたのか謎です。ずっと疑問に思っています。
もしかすると、当時は多磨墓地前駅でしたし、多磨霊園への参拝等のアクセスを考え、駅から多磨霊園方面に伸ばしたのかもしれないですね。
蛇足になりますが、人見街道と並行されている府中3・4・12号はいまとなっては住宅街の真ん中をぶった切る計画となっていますが、計画決定当初の青焼き図面を見ると民家等はほぼなく、集落があった人見街道を避けるように計画されていることがわかります。
(※1989年まで府中2・2・11号でした)
(参考:青焼き図面 https://urban-development.jp/wp-content/uploads/2020/12/1962tama.jpg )
多磨霊園へのアクセスのためと考えるのが自然かもしれないですね。
プラスαの情報も有難うございました。