鴨居上飯田線(さちが丘~二俣川駅前間) 開通!

横浜市旭区で事業が行われている横浜国際港都建設計画道路3・4・12号鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)及び(さちが丘地区)のうち、さちが丘~二俣川駅前間が、2023年3月28日に交通開放されました。

事業概要

横浜国際港都建設計画道路3・4・12号鴨居上飯田線横浜市都筑区池辺町いこのべちょうから横浜市泉区上飯田町に至る都市計画道路です。

このうち、下記の区間では道路を新設する事業を行っています。

3月2日追記
二俣川駅付近~さちが丘方面の約990mの区間は、2023年3月28日14時30分に交通開放されます。

本宿・二俣川地区

上記の区間では、本宿・二俣川地区として事業が行われています。

施行者は横浜市です。事業延長は約1,270mで、幅員18~28.5mの道路となる計画です。

なお、看板には「平成15年1月7日に事業認可された」と記載がありますが、神奈川県公報では「1988年5月20日に認可」された告示がされています。

施行者横浜市
延長約1,270m
幅員18~28.5m
事業施行期間1988年5月20日~2026年3月31日
2023年3月20日現在

さちが丘地区

上記の区間では、さちが丘地区として事業が行われています。

施行者は横浜市で、都市計画法の事業認可は2005年6月3日です。事業延長は約360mで、幅員18mの道路となる計画です。

施行者横浜市
延長約1,270m
幅員18~28.5m
事業施行期間2005年6月3日~2025年3月31日
2021年4月2日現在

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

開通時の様子

当日は午前中に式典や通り初めが行われていたようです。

私は14時ごろ到着しうろうろしていましたが、直前まで区画線を引くなど慌ただしく準備が進められていました。

ネット上の写真を見ると、数日前まで舗装をしていないなど、かなりバタバタしていたようです。

開通時

当初の発表では14:30供用開始とのことでした。数分前から車両の通行をシャットアウトして準備が進められました。準備はやたら長く、供用開始は14:45頃でした。

両側から警察車両による先導に続き、一般車両が走行し開通となりました。(距離的にこのパトカーのみ写る状態で撮影できるかなと思ったのですが、後ろから来た車列の速度が速くよくわからん写真に・・・)

開通直後1時間程度は車の流れが悪くなっていましたが、それも徐々に解消していました。あるあるです。

開通区間の様子

現地に掲示されていた案内

今回交通開放されたのは、さちが丘~二俣川駅前間で、左近山団地方面は現在も工事中で開放されていません。

撮影位置はこの通りです。西側から順に見ていきます。

①南万騎が原方面(地図

事業区間の西端付近です。

現道に擦り付ける形で整備が行われています。すりつけの関係で、車道幅員はやや狭くなっています。

希望ヶ丘駅方面のさちが丘バス停にはバスベイが設置され、バス停車中の追越しが容易になりました。

センターラインはもともと黄色でしたが、白色に変更されています。

②現道との擦り付け部分(地図

この付近から現道から分かれていきます。

現道がやや高い位置にあったため、やや不自然なすりつけがなされています。

③さちが丘火の見下交差点(地図

この先が道路の新設区間です。交差点名はさちが丘火の見下と名付けられました。

この先の道路は幅員18mの2車線で、ゆったりとした構造になっています。車道両端には自転車ナビマークと矢羽が設置されています。

横断歩道部

横浜市が最近整備した道路には、ボラード(車乗り入れ防止柱)が多く設置される傾向にあります。

全国的にも、2019年の大津の事故を踏まえて、交差点付近のボラードや防護柵の設置が強化されています。

④さちが丘バス停(二俣川駅方面)(地図

二俣川駅方面のさちが丘バス停は、現道から移設されました。また、上下線ともに走行ルートが新設道路経由に変更されています。

バス停部は半たわみ性舗装です。

一般車道部は排水性舗装📝となっています。

⑤万騎が原入口バス停(地図

万騎が原方面の交差点は、万騎が原入口という名前が付けられました。

二俣川駅に向かう車道のみ左折レーンも設置されています。厚木街道方面へ向かう車両が多いと見込んだのでしょう。

⑥の地点(地図

植樹帯は北側の歩道にのみ設置されていました。ただし現時点では何も植えられていませんでした。(さちが丘火の見下以西を除く)

⑦二俣川駅南口西側交差点(地図

トンネル西側の交差点は、二俣川駅南口西側と名付けられました。

⑧トンネル東側(地図

トンネルは車道と歩道が分離されたRCボックスカルバートです。歩道幅員は両側ともに3m確保されているようです。

銘板

トンネルの銘板は控えめで、東側北側歩道にこじんまりと設置されているのみでした。

トンネル名は「二俣川駅南口トンネル」でした。

トンネル内部(車道部)

トンネルは直線的で、見通しは非常に良さそうでした。

⑨トンネル東側(地図

この付近は、工事の進捗に伴って何度か切り替えが行われた箇所です。高低差があり、かつ多くの道路が集積する場所で、工事中も大変そうな場所でした。

完成後はやや難解な構造になりました。

⑩二俣川駅南口東側交差点(地図

左近山団地方面への道路との交差点は、二俣川駅南口東側と名付けられました。

この付近は車道部以外はまだ未整備のところも多く、特に暫定歩道部に階段しかない場所があります。

⑪信号廃止箇所(地図

今回の開通に伴い、相鉄線陸橋(さちが丘橋)南側の信号機が廃止されました。

撮影日:2023年3月28日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0970)

コメント

  1. 駅 徒歩 利用者 より:

    二俣川駅付近での、この工事は自動車優先が徹底されています。

    • 今は歩行専門 より:

      そうですねもっと歩行者にやさしい道がいいです

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      これは私も工事中から気になっていました。
      今回の開通時点でも斜路が設けられていない階段があり、車椅子だとかなり長距離の迂回を必要とする箇所があります。ちょっとナイですね。

      東京都内の工事は歩行者の安全確保等はかなり徹底されているイメージがありますが、神奈川県内の工事はそこが割と適当で、これが地方に行くともっと適当になるイメージがあります。(地方に行くと歩行者も少ないので、東京都ほどする必要があるかと言われると無いと思いますが)

  2. 私は素人だけど より:

    大都市の道路開通って既存道路との接続の仕方が天才の所業かと唸らされることがあります。この道路も高低差と既存交差点の活用の仕方に驚きました。実際には、もちろんセンスのある優秀な設計士がいるんだとは思いますが、先人たちの経験知の集積なのでしょうね。もしくは制約が多くて、本気を出さざるをえないのかもしれません。

    だから逆に、素人がただ線をひいたような道路が建設されてるのを見ると、悲しくなります。もっといい道路の描き方があるよと。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      設計は都市部も地方もコンサルに出しているので変わらないと思います。役所の中の人はそんな設計していません。

      都市部は制約が多いためそのように見えるだけだと思います。
      制約がなければ山一つ切り崩してしまってもいいのです。
      ここも人家がこんなに張り付いていなければ、もっとまっすぐでゆったりでトンネルもない道路になっていたと思いますよ。

  3. hamaのhiro より:

    割と地元民です。
    こちらも非常に長い期間をかけ作られた道路が、ようやく一部でも開通したのは、喜ばしいです。

    割と地元民としては、
    ・「二俣川駅南口東側」の交差点形状が複雑で、今後保土ヶ谷バイパス寄りの未開通区間が開通した際は、信号が設置されるように思うのですが、この交差点形状が正解という気がしません。高低差などありますが、もう少し良い形状は考えられなかったのでしょうか。
    ・今回開通箇所~左近山入口は、道が狭いうえに、歩行者も大変多い箇所で、非常に危険です。できるだけ早く、保土ヶ谷バイパス方面への工事を完了させてほしいです。
    ・相鉄線陸橋(さちが丘橋)は、以前から非常に渋滞の激しい場所です。今回、線形が変わったことで、少しでも緩和されると良いのですが。
    ・相鉄線をまたぐ道が大変少ないので、根本的には保土ヶ谷二俣川線が開通してくれないと、不便は解消されないと思いますが、土地収用はほぼ行われておらず、このままだと相鉄線の二俣川-西谷地下化工事の完了まで、放置プレイとなりそうです。その頃、自分は何歳?という感じです。生きているうちに、完成を見ることができるでしょうか。

    周辺道路の早期完了を望みます。
    今回のように、長年の成果が実りつつあり、関係者のご努力に敬意を表しますが、ともかく自分が生きているうち、車を運転できる年齢のうちに、何とかして欲しいです。
    川崎よりかなりマシ、と思い慰めます。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      ①二俣川駅南口東側交差点について
      確かにちょっと複雑です。踏切への道路および左近山団地方面への現道がなければおそらく違和感はないと思いますが、この2つの道路の取り付け方でちょっと難解さがUPしているのではないかと思います。
      例えば左近山団地方面への現道取付位置を、現在の二俣川駅南口東側交差点ではなく、例えばもっと東側のナイスエスアリーナというマンション付近で鴨居上飯田線で取りつけるなどすれば、いまよりはわかりやすい交差点になっていたのかなと思います。
      それと、近隣にマンションが張り付いていて、現在のような狭い場所での建設にならざるをえなかったと思いますが、これらがなければ今よりも自由な設計ができたようにも思います。

      ②左近山団地方面への現道
      これは確かに狭いです。早く整備されて欲しいですね。
      個人的には、保土ヶ谷バイパス方面への鴨居上飯田線が整備されても、この現道が繋がっている限り、この道を通り抜ける車は一定数いるのではないかと懸念しています。新道の方が遠回りなので尚更。その点でも、二俣川駅南口東側交差点の取付をもっと不便にする方法もあったのではないかも思います。(ただし不便にすると沿道からの反対が起きかねないので難しいとおもいます)

      ③さちが丘橋
      厚木街道がそもそも交通量の激しい道路なので、どれほど効果はあるかわからないですね。

      ④相鉄線を横断する道路
      保土ヶ谷二俣川線の相鉄線を横断する区間は、現在は未着手です。優先整備路線にも入っていません。
      市会議員を使うなどして、この区間の早期着手を働きかけましょう。

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