所沢市で事業が行われている所沢3・3・1号飯能所沢線のうち、未完成である都県境~北久米交差点間の進捗状況を見てきました。
用地取得が完了しているところから小刻みに工事発注がされていて、築造が進んでいない箇所はわずかになってきました。
事業概要
所沢3・3・1号飯能所沢線は埼玉県所沢市の都市計画道路です。現在のところ全線で完成もしくは事業中で、特に上記図で示した区間では2021年3月1日現在でまだ開通していません。
なお、道路の詳細については、自治会等のサイトに説明会資料が掲載されているものはあるものの、施行者である埼玉県のサイトにあまり情報公開されていないため、割愛します。
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
この先の都県境となっている北川から埼玉県側が事業区間です。
登記によると、正面の空き地は埼玉県の用地となっているようですが、自動車がいつも止められているようです。
東京都側の都市計画道路は現在も未着手です。埼玉県議会の2023年2月予算特別委員会では、
県土整備部長
埼玉県 令和 5年 2月 予算特別委員会 03月08日-03号
都市計画道路飯能所沢線につきましては、都側で接続する都市計画道路の整備が重要であることから、東京都としっかりと連携を図っていく必要がございます。
都県境部の整備につきましては、都県境に準用河川の北川がありまして、東京都側に西武新宿線があるため、構造形式ですとか事業主体など多くの調整事項がございます。このため、東京都と整備方針ですとか事業主体であるとか施工時期等について、本庁の担当者間で調整をしたり、整備状況ですとか線形とか構造については地域機関同士の担当者で意見交換を行うとともに、都側で接続します都市計画道路の早期整備については、引き続き働き掛けを行っていきたいと考えております。
と、答弁しています。
東京都側は議会の質問そのものが近年あまりなく、議会ではあまり働きかけが活発ではないように見えます。
調整池脇の用地(写真左側)は、以前は西武鉄道株式会社の所有地で、かつては西武鉄道の看板も取り付けられていましたが、登記によると2022年1月に埼玉県が買収しています。
道路用地の残地部分については、現在は株式会社西武リアルティソリューションズが所有している模様です。
2022年には、右にある調整池の止水壁をかさ上げする工事が、所沢市の発注で行われています。工事中は車道部分が切回されたほか、工事完了後は暫定歩道が設置されました。(以前は歩道がなかった)
現在は、取得用地部分が下記に示す埼玉県の工事の資材置き場として利用されているようです。
この道路予定地部分では「(ゼロ債務)河川改修(水辺)工事(柳瀬川護床工)外 」の資材置き場と現場事務所として利用されています。
入札情報公開システムによると、上安松地内外の工事のようです。
この先が工事が少しずつ行われている区間です。
正直ここまで完成したところで、接続する周辺道路が狭すぎるので、交通開放できるのか疑問です。
前回訪問時は工事中だった箇所ですが、現在は築造された箇所は沿道住民用かつ従前道路機能維持を目的としたスペースのみ暫定開放されています。
埼玉県特有の紅白の柵がたくさん置かれています。
この付近は一部に未取得用地があり工事が進んでいません。
この付近は未取得用地かつ物件が残る箇所です。
この付近も前回訪問時には未施工だった区間ですが、現在は築造し部分開放されています。
表層部分は未施工です。
無電柱化するつもりはないのか、電線共同溝などは整備されていません。ただし電柱は道路区域外に設置されている模様です。
この付近では道路の築造工事が行われていました。ほぼ完了段階でした。
工事件名は「街路整備(スクラム)工事(3-9工区)」で、2023年12月5日までの予定で、株式会社松本興業が施工しています。
未開通区間北端の北久米交差点です。
撮影日:2023年11月19日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
新東京所沢線の清瀬橋付近の進捗の投稿をお願いします。リクエストです。
お急ぎであれば、清瀬橋へはJR東所沢駅から徒歩18分ほどでいけますので確認が容易ですよ。あと入札情報サービスにも追加の工事発注が予定されているのが出ています。ご参考までにどうぞ。
同じ日に見ているので、来週あたり公開します。