川崎市川崎区殿町と大田区羽田空港を結ぶ多摩川スカイブリッジが2022年3月12日15時に交通開放となる前に、車道を歩いて渡れる直前イベントが開かれていたので参加してきました。
多摩川スカイブリッジは、多摩川に新しく架けられた橋で、2017年に事業認可を得て、川崎市が建設主体となり整備を行ってきました。大師橋や高速大師橋よりも下流側に建設され、この橋は多摩川で最下流に位置する橋となります。今回は、この橋の取付部なども同時に開通予定となっています。
今回参加したのは、2月26日に開催された「多摩川スカイブリッジを開通前に歩こう!!「川崎ディスカバーウォーク~殿町エリア編」」で、当日誰でも、川崎市側から橋を歩くことができました。羽田側は封鎖されていて、出入りは川崎側からのみとなっていました。
開通が予定されている3月12日は、川崎市側で開通式を行う予定となっています。当初は東京都と川崎市が共同で行う予定でしたが、感染症拡大を鑑み、開催規模が縮小されました。なお、開通式には一般人は参加できないとアナウンスされています。
「多摩川スカイブリッジ」が開通します 令和4年3月12日(土曜日)15時00分交通開放-東京都(2021/12/22)
多摩川スカイブリッジ開通記念式典の中止について-東京都(2022/2/24)
「多摩川スカイブリッジ」開通式を行います-川崎市(2022/2/25)
川崎市側は、いすゞ自動車川崎工場跡地を再開発したキングスカイフロントに接続しています。
道路は2車線で、両側に歩道及び自転車道が整備されています。この日は気温が上がり、ピカピカな舗装の上を歩けて気持ちがよかったですね。
車道(自転車道を除く)は原付・自転車・軽車両の走行は禁止されています。
車道の両脇には、防護柵を隔てて自転車道と歩道が整備されています。自転車道は一方通行(車道の左側を走る)となっています。
自転車道の標識は羽田側に設置されているのを確認しました。殿町側にはおそらく国道409号との交差点に設置されていたものと思われます。
自転車一方通行の標識は、都内では初になるかもしれないですね。
歩道は自転車道に比べてやや高い構造となっています。自転車道と歩道を隔てる柵などは設置されていません。歩道舗装は脱色アスファルトが採用されていて、温かみと安全性を感じさせる構造となっています。
歩道舗装には一定間隔で小石とプレートが設置されていました。これは実際行って見てみてください。
高欄は横桟となっていますが、橋梁外側に湾曲していることで、景観に配慮しつつ足を掛けにくい構造になっているのかなぁと思いました。横桟になったことで透過性が増していることで、高いところが苦手な私にはちょっと恐怖心をあおられました。
道路照明は高欄及び車両用防護柵に埋め込まれたタイプで、極力光が漏れないように低位置としつつ、照明器具が目立たないような構造となっていました。
点灯するとどのように見えるのか、楽しみですね。
親柱はこのような構造でした。シンプルです。
橋梁の中央付近で道路標識が切り替わります。ここから警察の管轄が違うのでしょうね。
多摩川の最下流の橋ということだけあり、この先に橋は見えません。
左手が羽田空港で、離発着する飛行機をたくさん見ることができました。
羽田側の正面には羽田空港。東京モノレールは正面に見えました。
こちら側への挨拶なのか、警笛を鳴らすモノレールもありましたね。
環八通りとは、取付道路の橋梁上で接続。丁字路になっていて、信号機も設置されていました。
歩車分離信号で、歩行者信号は押ボタンで動作するようです。押ボタンにはタッチ式のものが採用されています。
案内標識のフォントは、よく使われる丸ゴシック(ナール)ではなく、角ゴシック(ゴナ?)が使われていました。羽田空港を含めた大田区内では、角ゴシック(ゴナ?)が多く採用されています。※関係あるかわかりませんが、平成2年に策定された「大田区公共サインデザイン基準」において、指定書体として「ゴナ」が指定されているようです。
羽田側から見ると、結構勾配がきつく見えます。
環八通りとはこのように取付道路の橋梁で接続しています。取付部の施行は国土交通省です。
歩行者は階段で環八通りに降りられるようになるようです。
すぐ奥は羽田空港第3ターミナルです。このあたりも大きく変化しましたね。
取付道路は歩行者や自転車は進入禁止。片側1車線ですが、信号をうまく切替えるのでしょうね。
交通開放は3月12日15時(予定)です。
近場なのでついでに
多摩川スカイブリッジの上流、首都高速神奈川1号横羽線K1・首都高速1号羽田線1の高速大師橋では、架替え工事が行われています。
1968年の開通から半世紀が経過し、疲労破壊が進むなど、老朽化が進んでいました。
首都高のサイトによると、既設橋梁の横に新しい橋梁を造り、スライドさせて架け替えるという凄い工法で行われる予定です。架け替え時には通行止めになる予定です。
撮影日:2022年2月26日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0690)
コメント
いつも楽しく読ませて頂いています。
特に今回は自分も橋を渡っているようなワクワクした気持ちになりました。
ありがとうございました😊
ありがとうございます。
土曜日に行ってきました。最寄りの小島新田からは、だいぶ距離がありましたが、良い散歩ができました。道路の真ん中を気兼ね無く歩くなんて、こういう時しかないと思うので、参加できて良かったです。あの辺も、もう少し賑やかになるのかなぁ、と思いながらのウォーキングでした。
コロナが流行る以前はこうしたウォーキングイベントや開通記念式典はよく行われていたのですが、流行ってからはほとんど行われなくなってしまいましたね。そうした点では、今は以前よりも貴重な体験になったかなと思います。
その昔、水曜どうでしょうで「羽田空港からは徒歩で敷地外に出られない」なんてやってたんですけど、これのおかげでそれも解消されるんでしょうか?
ホテルのバスに乗って脱出したんでしたっけ。
調べてみると、現在は環八通りを通れば第1・2ターミナルから脱出できるようで、この橋ができる前から脱出は可能だったようです。
テレビ放映当時本当に脱出不可だったのかにわかに疑わしいですけど、