多摩市で事業が行われている多摩8・5・5号多摩センター西線の改修工事の進捗状況を見てきました。
「レンガ坂」として親しまれている自転車歩行者道で、炻器質レンガ舗装を型押しアスファルト舗装に替えるなどの改修工事が行われています。
事業概要
この事業は完了しています。
多摩8・5・5号多摩センター西線は多摩市にある都市計画道路です。レンガ坂として親しまれている、自転車歩行者道です。
このうち、上記で示した区間では、改修工事が行われていました。
施行者 | 多摩市 |
事業施行期間 | 2020年3月12日~2023年7月31日 |
2023年3月23日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
レンガ坂の改修工事は、炻器質レンガの打換えが完了し、全面アスファルト舗装になっています。
ベンチの設置や排水施設なども再整備されています。歩道でよく使われる開粒度アスコンではなく密粒度アスコンのためか、炻器質レンガ時代と同様に、横断方向に排水施設が埋められています。
改修後の舗装は、炻器質レンガ舗装から型押しアスファルト舗装になる予定です。炻器質レンガは、雨が降ると滑りやすく、根上がりなどによって段差ができやすいなどの欠点があり、アスファルトはこれらに強い一方で景観性は劣ります。型押しアスファルトは近年採用が増えていて、「ストリートプリント」とも呼ばれます。
一度アスファルト舗装をしたあと(左)に、型を押し付けてレンガ模様(右)にします。その後着色をすることで、レンガ舗装のようになります。
現在は舗装に型押しを行っている段階でした。
型押しアスファルトは、一時レンズ坂南側の広場で見本が展示されていました。(現在は撤去)
もともと植えられていたユリノキは一部を残し伐採されました。
市の資料等によると、2019年台風15号では全体の1割にあたる13本が倒木し、その後の調査で7割以上に異常が見つかったことから、すべて伐採し植え替える計画でしたが、反対などから一部が残された形です。
もともとユリノキは大木化しやすく、大きくなると剪定費用も嵩み、かつ倒れやすい樹木で、ここまでして残す必要があったのかなと疑問に思います。
広場内も全面アスファルト歩道がされています。今後型押しし、着色していくものと思われます。
多摩中央公園内に建設中だった多摩市立図書館は、ほとんど完成形に近い状態で、窓からは本棚や机が設置されているのがわかりました。
図書館のサイトによると、開館は7月を予定(2ヶ月延期)しているとのことです。
撮影日:2023年3月19日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0630)
コメント
型押しアスファルトというものが有ることをこの記事で初めての知りました。
これは凄いですね。ペイント模様ではなく、凹凸のあるタイプですよね?
これだけの規模でストリートプリントをしているのにまず驚き。しかしもっと驚いたのは、アスファルト舗装直後ではなく、一旦通常のまま共用開始して、後で型押しするという工程。ヒーター車加熱するのだと思いますが、通常は舗装直後の熱々の状態で型押しした方が簡単です。何か事情があるのでしょうか?
私もこれは不思議に思っています。
熱いうちに枠を設置すると締固めが不十分になるとかそういう理由かなと想像しています。
再加熱の温度は初期転圧と同じくらいのようなので、初期転圧の頃に枠を設置してしまうと、締固め不十分で品質が確保できないような気がします。あくまでも想像です。
いやいや想像ベースだとしても強く参考なりました。道路舗装業者さんのノウハウ部分は調べても出てこないでしょうから。日常歩いているからこそ見つかる面白い工事写真でした。ありがとうございます。
何でも綺麗になることは良い事だとは思いますが、モノレールを降りて多摩中央警察署の方へつながる歩道ですが、タイル貼りになっていて、天気の悪い時は滑る滑る。雪の時は最悪ですよ。歩くのが必死。眼の前で倒れる人。自転車の方も転がっており、大きな事故にならなくて良かったと思って過ごしています。
今はタイルの割れて剥がれてる所、歩くだけでガタガタする所どうにかして欲しいです。押型のアスファルト良いと思います。早く安全に歩ける歩道にして下さい。悪い方から直して欲しいです。タイル貼りはウンザリです。
タイルにも色々な種類があるのですべりやすいものとそうでないものなど製品によってまちまちですが、多摩センター駅周辺のタイルは総じて湿潤時にすべりやすいと感じます。
多摩センター駅周辺はニュータウン開発時に都市景観に力を入れた場所で、レンガ調の炻器質タイルもその1つですが、当時は高齢化も進んでおらず、すべりについてはそこまで問題にならなかったのだろうと想像します。
開発から半世紀近くなり、一気に劣化しはじめ、当時と全く同じ製品はないために類似品での補修や、アスファルトやモルタルによるパッチング補修が目立ち、バリアフリー的にも景観的にも悪くなってきているように感じます。
多摩センター駅西側の歩行者通路については多摩モノレール建設時に整備したものと思われますが、どの程度まで滑り抵抗値まで考慮したのかなという疑問はありますし、滑り抵抗値の数値上は良くても、実際の体感は異なることがあるという話は聞いたことがあります。
なおタイルの剥がれやぐらつきについては、市(や管理者)に連絡するとすぐに動いてくれるはずです。(応急措置のことで、すぐに大規模補修工事に入るというわけではありません)
多摩市では、アプリによる通報もできるようになっているので、直接連絡することをお勧めいたします。
https://www.city.tama.lg.jp/kurashi/bus/douro/1005059.html
なお、すべりに関しては、自治体によってはすべり止めテープを張るなどの対応をしていることがあるので、同様に市に連絡することをお勧めします。