立川東大和線・中新田立川線 着手前現況2018.9 その4

立川3・3・30号立川東大和線国立3・3・15号中新田立川線の着手前の現況をレポートしています。

その3」の続きです。概要は「その1」に記載しています。下記より参照してください。

今回の「その4」で一連の記事は最後になります。

写真等 立川南通り~甲州街道(国立市域)

今回は国立市域です。

国立市内は国立3・3・15号中新田立川線として都市計画決定されています。幅員は交差点部など、一部で変わりますが、25m~33.7mで決定しています(今後変更される可能性があります)。

この中新田立川線は、立川市の立川東大和線といっしょに「立川東大和線」と呼ばれることがあります。

撮影位置は上の図の通りです。

①立川南通りから南向き

ここから正面に向かって道路が計画されています。

手前側は立川市、奥が国立市となります。

第四次事業化計画』から抜粋

この先さくら通り手前までは、東京都ではなく国立市が施行することとされています。

この区域は国立市決定の「矢川上土地区画整理事業」が都市計画決定されています。国立市内の都市計画決定された土地区画整理事業では唯一未整備で、面積は約8.5haとなっています。

国立市南部地域整備基本計画』では、以下のようにされています。

 本地区を面的整備する場合は、既に整備が完了した区域(マンション建設地)を除くと、概ね50%以上が東京女子体育大学の学校施設であることから、学校運営に多大な影響を与えることが予想されます。

 そのため、将来における市の財政負担や大学を含む関係市民の負担を最小限に考えた事業化が不可欠であり、本計画期間中は、JR南武線以南の都市計画道路3・3・15号線を施行する東京都関係部署と連携し、その方法等については、土地区画整理事業の見直しを視野に入れ、地区計画等の制度を活用したまちづくりの研究・検討を進めるものとします。

国立市南部地域整備基本計画

このほか、国立市議会平成30年第2回定例会でも

これからお話しすることはあくまでも仮定の話になろうかと思います。都市計画決定されている整備区域ということではございますけれども、今後のまちづくりにおいて、これが仮に区画整理によらない面整備を進めていくことになれば、さまざまな課題に対応していくことは必要になろうかと思いますけれども、また一方では市施行から東京都施行への変更も考えられるのかなと。今後、整理していくべき事柄ではないのかと考えているところでございます。

国立市議会平成30年第2回定例会

と答弁があります。土地区画整理事業を見直し、都施行にすることも十分に臭わせていますね。どうなるかわかりませんが。

また、同区域の一部に都市計画公園が決定されており、一部のみが完成しています。

②東京女子体育大学の北側

この付近を左右に横切る形になります。

なお、計画されている道路東京女子体育大学のグラウンドを横切る計画となっています。道路ができると大学運営に大きな影響がありそうです。ちょうど立川崖線の高低差がある場所なので、一部地下式にすることなどはできなくもないかなと思いますが、どうなるでしょうか。

③東京女子体育大学の南側(矢川北団地内)

正面が東京女子体育大学方面です。立川崖線の高低差があることが見てわかると思います。

この付近は矢川北団地(都営矢川北アパート)の中央を横切っており、団地建設当時から道路用地が確保されています。

団地内にはもう1本の道路「国立3・4・5号立川青梅線さくら通り)」が計画されており、これも『第4次事業化計画』の優先整備路線に選定されています。

国立3・4・5号立川青梅線と立川3・4・5号新奥多摩街道線の事業予定区間

この道路についても様子を少しだけ見てきたので、別記事にします。

矢川北団地内にかつて掲示されていた看板

矢川北団地にかつて掲示されていた看板が、倉庫脇に置かれていました。

20メートル道路」はさくら通り延伸、「28メートル道路」は中新田立川線(立川東大和線)のことです。

ちなみに、矢川北団地は近年建て替えられました。現在も工事中の棟があります。

④南武線と交差する

矢川北団地の南側で南武線と交差します。

現在は道路が立体化して交差するように計画されています。

一方、東京都が2004年(平成16年)に策定した『踏切対策基本方針』では、立川駅付近~矢川駅付近が「鉄道立体化の検討対象区間」に抽出されています。

ここ数年、連続立体交差化に向けた動きが、東京都・立川市・国立市で活発化しており、そろそろ具体化して話が出てきてもいいころだと思います。

高架式・地下式のどちらか、まだ発表はありませんが、「高架化」という話が議会でもよく出てきているので、たぶんそっちでしょう。

上の地図は「踏切対策基本方針」を参考に書き起こしたものですが、事業区間はもう少し伸びるような話も見られます。

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⑤南武線の南側

この付近は富士山が綺麗に見えることもあります。高架化すると阻害されるような気もしなくもないですが。

南武線の南側は農地が比較的多く残る場所となっています。

国立市南部地域整備基本計画では、矢川駅南側が市街地整備計画に含まれています。

まだ具体化はしていないようですが、道路建設や鉄道立体化に合わせて話が持ち上がる可能性は十分あるかと思います。

⑥矢川保育園仮園舎隣接地

矢川保育園仮園舎に隣接する敷地に「東京都道路整備保全公社」による先行買収地が確保してありました。No.21とあるので他にもあるのかもしれません。

宅地化が進行する前に確保しているのかもしれません。

⑦都道20号線と甲州街道が交わる「矢川三丁目」交差点

計画されている道路は、矢川三丁目にぶつかって終わります。現在は丁字路になっており、開通後は十字路になります。

⑧都道20号線

都道20号線20は、日野バイパスまでは4車線、その先野猿街道四谷体育館東までは幅の広い2車線で開通しています。

矢川付近の開通は2005年頃だった気がしますが、調べてもわからん……。

第四次事業化計画より

野猿街道四谷体育館東から先、是政橋付近まで、第四次事業化計画の優先整備路線になっています。

これができると、是政橋付近~青梅街道まで1本でつながることになりますね。(その先調布付近も入っているので、狛江~是政橋~府中四谷~矢川~泉体育館~青梅街道が1本道になる日もあるのか?)

撮影日:2018年9月19日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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