よく通る道なのに全然記録してこなかった道ですが、都道156号町田日野線156の小野路宿通り区間の拡幅がおおむね完成したので記録してきました。
町田市北部の小野路地区の都道156号町田日野線156の一部です。
この通りは現在の鎌倉街道の旧道ルートにあたります。もっと古い時代の鎌倉街道は少し違うルートだったみたいです。
ここにはかつて宿場があったとされ、拡幅前はその面影を色濃く残す町並みでした。私も拡幅が始まる前から頻繁に通る道でしたが、全然記録してないんですよね。
現在は、町田市域と多摩市を結ぶ数少ないルートの1つで、多くの車が行き交います。
事業区間には都市計画道路はなく、やや南側を迂回するようなルートで決定されています。この事業は道路事業として現道の拡幅をするもので、拡幅後の幅員は約8.5mで、中央線のない道路となりました。
なお、都市計画マスタープランなどには、現在の都市計画より南を迂回するようにルートを変更する方針が記載されています。数年前の町田市の予算ではその調査費が計上されていたはずです。
URが平成初頭に事業を進めようとしていた小野路西部地区土地区画整理事業では、このルート変更を前提としたまちづくりを進める予定でしたが、2002年(平成14年)に土地区画整理事業は中止され、都市計画道路のルートも変更されないまま現在まできています。個人的にはいまのままでいい気がするんですけどね。
里山の残る小野路町を歩く: 写真撮っけど,さすけねがい?
概要
拡幅により東方向車線が2レーンに増えました。
かつては幅4mくらいの道で、ちょっと大きめの普通乗用車同士のすれ違いでもミラーを畳まないとすれ違えないこともあったくらいです。
この付近は写真左側に拡幅しました。右側の塀はそのままです。工事設計書には右側は「次期工事」と書いてあるんですが、広げるんですかね。
左側は水路も完成しました。水路は拡幅前からあったもので、拡幅前は柵など特になく、道は狭いし左は落ちそうだし、怖かったものです。
この地区は小野路宿通り景観形成誘導地区に指定され、景観に配慮されたまちづくり・道路づくりがなされていることがよくわかります。
ちなみに、右側の小島家といい、町田の歴史を調べるとたまに出てきます。小島資料館が併設されています。
このような道路になりました。歩道はインターロッキングブロック舗装となっています。
ここには古くから路線バスがあり、拡幅前の道路でも普通に大型路線バスが突っ込んできたので怖かったものです。
写真のバスは貸し切りの大型バスですが、拡幅後このような大きな車の流入が増え、普通自動車も増えた気がします。
拡幅が遅れていた箇所もいよいよ工事ができる段階にまでなりました。
事業区間北側は市道となり、このような道路が続きます。
細かいところに注目
高札場を模した案内板も設置
事業区間の中ほど、中宿バス停の隣には高札場を模した案内板が設置されました。道路事業者の東京都ではなく、町田市が設置したものです。
案内板にはこのあたりの説明が書いてあります。
電線類は地中化
電線共同溝が整備され、電線類は地中化されました。
都道でよく見る電線共同溝よりも小さいものが使われているように見えます。
通常、歩道や道路沿いに個別に置かれていることが多い地上機器は道路脇にまとめて目立たないように設置されています。
歩道が狭いからか、景観上の配慮かわかりませんが、すごくいいと思います。
2011年との比較
全然記録していないんですが、工事中の2011年の写真を見つけたので2枚だけ比較してみました。
全体的に、かなりいい雰囲気の道になったなという印象です。
撮影日:2019年6月16日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント