国立駅東側で建設中「国立3・4・10号国立榎戸線」 進捗状況2017夏

東京都国立市のJR国立駅の東側で行われている「国立3・4・10号国立榎戸線」の建設状況を見てきました。

事業概要

国立3・4・10号国立榎戸線国立市東一丁目から国立市北一丁目に至る延長約360mの都市計画道路です。このうち、上記で示した国立駅の東側では道路を新設する事業を行っていました。

施行者は国立市で、都市計画法の事業認可は2011年5月30日です。なお、事業区域の一部に国立3・4・6号国立駅東線を含みます。

2021年3月27日(土)に交通開放されました。

 

施行者国立市
延長約151m
幅員16m(2車線)
施行期間2011年5月30日~2021年3月31日
2020年4月3日現在


この枠内の情報は随時更新されます。記事本分の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
事業南端 旭通りから北側を見る

ここからJR中央線の手前まで「南工区」として事業が進められています。右側に入る路地は道路の整備に伴って切り下げ構造となる計画です。

付近は駅から近いこともあってマンションが立ち並び、その間を抜けるように道路が通ることになります。

現在、JR中央線を挟んだ南北の交通は南口ロータリーや東側高架下を経由したルートに集中していますが、この道路や駅西側の南北道路などの整備によって南口ロータリーへの交通の集中を避ける狙いがあるようです。

南工区北側 国立市東一丁目交差点から南側を見る

既に用地の取得などはおおむね完了しているようで、現在は無電柱化するための電線共同溝の工事を行っているようです。

この交差点は現在、横断歩道の設置が1か所のみで、歩行者用の信号機が一切設置されていない状況です。そのためなのか、歩行者を見落として突破する車も見られました。私が横断中も車が突っ込んできてちょっと危なかったです。

2014年ごろの交差点

この交差点の信号機は2016年初夏ごろまで、信号機ファンの間で「角形」と呼ばれる古い信号機が使われており、その頃は「国立市東一丁目」という地名坂も設置されていました。信号機の更新後はLED化したほか、地名坂が撤去されています。

このころから歩行者用の信号機はなく(よくわからない3灯式があったが)、信号機の更新の際にそのままの規模で増設したのかもしれません。このあたり雑だなぁなんて思ったりします。ぜひとも早めの対応をお願いしたいところです。

南工区」に関しては、今のところ事業期間は2017年度(平成29年度)(2018年3月)までとなっています。ただし、市議会では2020年度(平成32年度)の完成を見込んでいると答弁があります。(事業期間は数年単位で認可されるのが一般的で、終わらない場合は期間末にその都度延長の認可がされることが多いため、期間内に必ずしも終わるとは限りません。)

2018年3月14日追記:2018年3月14日付東京都告示第351号で、事業期間が2021年(平成33年)3月31日まで延長されました。

高架下区間を北方向に見る

高架下の区間については2017年春ごろに完成しました。

歩道部分についてはインターロッキングブロック舗装がなされたほか、電線類は地中化し、車道は2車線で供用されています。

2014年ごろの高架下

この道路はJR中央線の連続立体交差事業が完成するまでは、高架が3mと低く、さらに車が相互通行ですれ違うことが困難でした。そのため、国立市北一丁目交差点国立市東一丁目交差点の信号サイクルを連動させ高架下に入る交通を片側交互通行にしていました。

2010年(平成22年)に連続立体交差事業が完成すると高架は現在の形になりましたが、道路は2017年春に拡幅が完了するまで狭隘な状態が続き、信号サイクルも同じままとなっていました。

2017年の拡幅完了後も、なぜか信号サイクルは変更されず、高架下の道路に入る交通は片側交互の状態となっています。そのため2つの交差点の信号は特殊なサイクルで、中には1分以上信号待ちする向きがあります。

信号サイクルは下の動画に簡単にまとめましたのでご覧ください。ちょっとわかりにくいです。

正直なところ、行政の縦割り感があって、どうしてそういうところうまくできないのかな…と思ってしまいます。。。

高架下から北側を見ています

高架下の拡幅も国立市北一丁目交差点までとなっています。こちらの信号機も同時に更新され、地名坂が撤去されています。

ここから先は都道222号線付近まで国立3・4・10号国立榎戸線が続きます。この先の区間は「北工区」として、「南工区」の完了次第の着手が予定されているようです(市議会録より)。ただ、何年着手といった正確な時期は答弁があいまいな感じです。

北工区」については、2016年(平成28年)3月に策定した「東京における都市計画道路の整備方針」いわゆる「第四次事業化計画」において、10年以内に優先的に整備着手する「優先整備路線」に選定されています。

北工区内で北に見ています

現在の北工区はセンターラインのない俗にいう1.5車線道路で相互通行です。この区間も高架下同様に2車線で計画されています。

東側には大きなマンションが建っていますが、都市計画道路の区域は公開空地として空けてあるように見えました。建築の制限がかかるため、西側についても都市計画道路区域は2階建てになっている建築物も見られました。

撮影日:2017年8月29日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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