国分寺3・2・8号府中所沢線(新府中街道)の記念見学会

国分寺3・2・8号府中所沢線(新府中街道)の多喜窪通り~熊野神社通り間3月16日木曜日に開通するのに先立ち、3月11日は記念見学会が開かれました。

開通区間について

多喜窪通り~青梅街道まで道路を新設する事業が進められており、今回開通するのはこのうち南側の多喜窪通り~熊野神社通りの区間です。

この道路は新府中街道として呼ばれることになります。前後の府中街道や鎌倉街道と合わせて多摩南北道路主要5路線のうちの1つとなります。


国分寺3・2・8号府中所沢線国分寺市で事業中の都市計画道路です。
2007年11月26日に事業認可を得て東京都が事業を行っています。

多喜窪通りから五日市街道までの約2,500mの区間について道路を新設します。幅員は36mです(立体交差箇所では一部異なります)。

多喜窪通りから熊野神社通りまでの区間は、2017年3月16日14時に交通開放されました。
熊野神社通りから市役所通りまでの区間は、2025年2月17日14時に交通開放されました。

基本データ

施行者東京都
延長約2,500m
幅員36m(4車線)
施行期間2007年11月26日~2027年3月31日
交通開放多喜窪通り~熊野神社通り間:2017年3月16日14時
熊野神社通り~市役所通り間:2025年2月17日14時
市役所通り以北:未定・整備中
2025年2月17日現在

最近の発注状況

工事
発注年度工事名称受注者
※これ以前は情報収集していません
2017年度街路築造工事のうち排水管設置工事(29北北-国分寺3・2・8)株式会社ティーディーイー
2018年度街路築造工事のうち排水管設置工事(30北北-国分寺3・2・8)株式会社ベストエンジニアリング
2019年度街路築造工事及び擁壁設置工事(31北北-国分寺3・2・8)不調
2020年度街路築造工事のうち電線共同溝設置工事(2北北-国分寺3・2・8)株式会社ティーディーイー
2020年度街路築造工事のうち排水管設置工事(2北北-国分寺3・2・8)丸義建設株式会社
2020年度街路築造工事のうち擁壁設置工事(2北北-国分寺3・2・8)西武建設株式会社
2021年度街路築造工事のうち排水管設置工事(3北北-国分寺3・2・8号外2路線)ロード建設株式会社
2022年度街路築造工事のうち電気室新築工事(4北北-国分寺3・2・8)株式会社みやび
2022年度街路築造工事のうち電線共同溝設置工事(4北北-国分寺3・2・8)株式会社飯和建設
2023年度街路築造工事のうち発電設備設置工事(5北北-国分寺3・2・8)株式会社ミヤケ電池サービス
2023年度街路築造工事のうち排水設備設置工事(5北北ー国分寺3・2・8) 新明和工業株式会社
2023年度街路築造工事(5北北-国分寺3・2・8)戸田・朝倉・イワヲ建設共同企業体
2023年度街路築造工事のうち歩道舗装工事(5北北-国分寺3・2・8)鈴木土建株式会社
2023年度街路築造工事のうち道路照明設置工事(5北北-国分寺3・2・8)不調
2023年度街路築造工事のうち遮音壁設置工事(5北北-国分寺3・2・8) 日栄・コスモ建設共同企業体
2023年度街路築造工事のうち道路植栽工事(5北北-国分寺3・2・8) 株式会社藤紋
2024年度街路築造工事のうち道路照明設置工事(6北北-国分寺3・2・8) 株式会社サンデン
2024年度事業地整備工事(6北北一国分寺3・2・8外3路線) 光建設株式会社
2024年度街路築造工事のうち擁壁設置及びトンネル歩道整備工事(6北北-国分寺3・2・8)株式会社島田組
2024年度街路築造工事(6北北-国分寺3・2・8)成友興業株式会社
委託
発注年度委託名称受注者
※これ以前は情報収集していません
2023年度建築工事等監理業務(5北北-国分寺3・2・8) 株式会社トーニチコンサルタント
2023年度道路詳細修正設計(5北北-国分寺3・2・8)セントラルコンサルタント株式会社
2023年度道路擁壁及びトンネル施設等詳細修正設計(5北北-国分寺3・2・8)株式会社トーニチコンサルタント
2024年度環境調査委託(6北北-国分寺3・2・8外1路線)株式会社中央クリエイト
この表の注意事項
データ収集期間:工事2017年度~、委託2023年度~(それ以前は収集していません)
最終更新日:2025年1月7日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など

事業者サイト

記念見学会について

見学できたのは開通区間にある陸橋部分だけで、その他の部分は従来の道路の代替としている区間を除き立ち入りはできませんでした。

記念見学会は10:30より入場が開始。陸橋の南北から車道を歩いてわたりました。北側からは都議会議員らが先頭になっていたようです。

参加者は思い思いに写真に撮っていました。個人的にはお年寄りが多いと感じました。

しばらくすると、陸橋の頂上部分で東京都建設局北多摩北部建設事務所長、国分寺市選出の たかすぎ建一都議会議員、府中市選出の鈴木きんじ都議会議員による挨拶がありました。写真は両都議。

会場ではアスファルトや街路灯の模型や実物なども展示されました。

アスファルトは陸橋部分と取り付け部分で変えているようで、取り付け部分では水捌けのよいアスファルトを使用している一方、陸橋部分では部材が腐食するのを防ぐため撥水性の高いアスファルトを使用し排水溝より排水しているようです。

街路灯はLEDを使用しているようです。従来品と比べると大きさの違いに驚きます。

開通区間の道路ついて詳細

開通区間の南端、多喜窪通りとの交差点

周辺道路でもアスファルトの打ち替えが行われています。

これまで住宅地への車の流入を減らすためか、南側からは直進ができませんでした。交通開放後は直進が可能になります。

開通区間の状況

南行きは片側2車線、北行きは暫定的に片側1車線での供用となります。理由として、北行きを片側2車線で開通すると熊野神社通りの混雑が予想されるからだということです。将来的に五日市街道や青梅街道まで延伸する際には北行きも片側2車線に直すそうです。
開通区間には都道の標識も設置。近頃東京都では都道の番号を示す標識が増殖しています。

道路は両脇に環境施設帯を整備。歩道や自転車道のほか植樹帯が整備されます。もともとは幅員も現在よりせまい計画でしたが、都市計画を変更することによって幅員36メートルとなりました。

写真を見てもわかるように、現時点では植樹帯などは整備されていませんが、来年度より追って設置予定だそうです。また、電線や歩道の本舗装なども追って地中化工事を行うことにしています。(図は同構造の道路を表したもので、実際とは多少異なります)

JR中央線を跨ぐ陸橋

JR中央線との交差部には陸橋が設けられました。この区間のJR中央線は堀割構造となっていますが、陸橋はこの他奈良橋通りも越えます。

直上には電源開発の高圧送電線もあって工事は苦労したのではないかと想像してしまいます。

陸橋部分の幅員は41メートル。上下線で側道を整備しています。

陸橋は「国分寺陸橋」と名付けられました。

陸橋の高欄は沿道のプライバシーの配慮から曇りのある部材が使われていますが、JR中央線の直上は景色を楽しめるように透明素材にしてあるそうです。陸橋では橋の上から物が落ちるのを防止するため全体的に高い柵となっていて景色を楽しむことはできませんが、この透明部分からはスカイツリーや富士山も見ることができます。

開通区間内の両端と、陸橋の両端付近に信号機が設置されました。陸橋の両端付近の信号機は歩行者押ボタン式です。

北側の端

北側も開通を間近に控え、カラーコーンなどを撤去したらいいだけの状態になっています。

まだまだ工事は続く北側方面

開通区間より北側はまだ工事が続けられます。五日市街道までは用地の取得は概ね完了しているようすで、これから形になっていくのだと思います。

スタッフ(都の職員)の話によると、16日の開通日には式典などは特に行わないようです。

撮影日:2017年3月11日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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