稲城市で行われている組合施行の稲城小田良土地区画整理事業、稲城上平尾土地区画整理事業、および稲城市により工事が行われてきた、多摩3・4・36号小田良上平尾線が、10月1日10時に一部交通開放されました。
上図の赤い実線で表した部分が事業区間で、特に濃い部分が今回交通開放された区間です。
概要
稲城小田良土地区画整理事業は2012年(平成24年)に事業認可され、また稲城上平尾土地区画整理事業2010年(平成22年)に事業認可され、これまで工事が続けられてきました。
両土地区画整理事業区域を結ぶ、小田良上平尾線のうちトンネル区間は当初はそれぞれの土地区画整理組合によって施行される予定でしたが、直上の学園通りに水道管があることや、両区画整理の進捗の違い、換地を行う必要性などから市が施行することとなり、2017年(平成29年)夏ごろに工事に着手、2019年(令和元年)7月下旬までの予定でトンネル築造工事が続けられてきました。※トンネル以外は区画整理組合施行
トンネル工事は7月下旬ごろには終わっている様子でしたが、その後整備が続き、10月1日10時に交通開放となりました。
当日は記念式典もあったようですが、式典・交通開放ともに事前の公表がなく、様子を見ることはできませんでした。写真は交通開放当日の夕方にたまたま通りかかり(定期的な偵察)撮影しました。
過去の記事
10月1日時点では、区画整理地内の途中までしか開放されていません。
小田良通りへは抜けることができますが、その先小田良通りを通って鶴川街道に行くにはすれ違い困難箇所があるため、通らない方がいいです。
なお、上図の赤点線部分は、2016年(平成28年)に東京都や都内自治体で策定した『東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)』において優先整備路線(市施行)に選定されています。ただ現時点では着手に向けた話は聞こえて来ません・・・
この事業は完了しています。
稲城上平尾土地区画整理事業は稲城市で行われていた土地区画整理事業です。
土地区画整理組合による施行で、2010年に事業認可を得て事業が進められ、2019年3月1日に換地処分を行いました。2022年3月3日には組合解散が認可され、事業が終了しました。
都市計画施設としては、多摩3・4・17号坂浜平尾線などが整備されました。
事業名 | 稲城上平尾土地区画整理事業 |
施行者 | 稲城上平尾土地区画整理組合 |
準備会結成 | 2005年11月30日 |
組合設立認可 | 2010年7月29日 |
換地処分公告 | 2019年3月1日 |
組合解散認可 | 2022年3月3日 |
事業認可期間 | 2010年7月29日~2022年3月31日 |
施行面積 | 約25.1ha |
施行地区 | 稲城市大字平尾字六号、字十号、字十一号、字十二号及び字十三号並びに同市大字坂浜字十七号及び字十八号の各一部 |
合算減歩率 | 48.84% |
2022年3月3日現在 |
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この事業は完了しています。
稲城小田良土地区画整理事業は稲城市で行われている土地区画整理事業です。
土地区画整理組合による施行で、都市計画施設として多摩3・3・36号小田良上平尾線などが整備される予定です。
事業名 | 稲城小田良土地区画整理事業 |
施行者 | 稲城小田良土地区画整理組合 |
準備会結成 | 2006年3月27日 |
組合設立認可 | 2012年12月25日 |
換地処分公告 | 2023年3月3日 |
組合解散認可 | 2024年9月6日 |
事業期間 | 2012年12月25日~2025年3月31日 |
施行面積 | 約29.5ha |
施行地区 | 稲城市大字坂浜字十三号、字十四号、字十五号、字十六号、字十七号及び字十八号並びに同市大字平尾字十号の各一部 |
合算減歩率 | 54.10% |
2022年9月2日現在 |
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開通区間の詳細
上平尾消防出張所交差点前 付近
これまでは十字路の先に柵があり、交差点から数十メートルのところまでしか通ることができませんでした。柵が取り払われ、だれでも通れるようになりました。
交差点には、大型車はこの先通り抜けできないことを示す看板が設置されています。
参考(2017年4月25日の記事)
トンネル
小田良と上平尾の両土地区画整理事業の境にはトンネルが建設されました。
トンネルは小田良トンネルと名付けられました。(工事中の仮称は「小田良上平尾トンネル」)
2車線の開削トンネルで、両車線は独立していて、両側に歩道が設置されています。近隣の上平尾トンネルとほぼ同様の構造です。
このトンネルは稲城市で2番目に交通開放した車が通れるトンネルです。
トンネル内はこんな感じです。上平尾側が若干カーブしています。
このトンネルの上には学園通りが通っています。工事は学園通りを生かしたまま行っていました。
ちなみに、このトンネルの尾根が多摩川水系と鶴見川水系の分水嶺でもあります。
トンネルの北側(小田良側)
小田良のかつての景色を知っている者としてはちょっと寂しい気もしますが、これからどのような町になっていくのか楽しみでもあります。
10月1日現在、通る車は数分に1台程度で、その大半が「たまたま通りかかったら通れるようになっていたから通ってみよう」みたいな車に見えました。
交通開放区間の北端
トンネルの上部から
トンネルの上から小田良を見るとこんな様子です。
正面の鉄塔は区画整理前から変わっていません。鉄塔が目印になるので覚えておいてください。
工事中の様子を振り返ってみる
開通前の道路で撮影しています。現在の上平尾消防出張所前交差点。
当時はまだトンネル工事が始まっていませんでした。
トンネル工事が始まるまで、正面の斜面には「段木場の坂」という人だけが通れる坂がありました。ここの区画整理が完成するまで稲城二中への通学路で、いつしか「地獄坂」と呼ばれることもあったとか。
小田良の様子は今後も見ていきます。
撮影日:2019年10月1日(過去の画像を除く) 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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