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小平3・3・3号新五日市街道線(小川町二丁目) 着手前状況2020.9

小平市で事業に向けた準備が進められている小平3・3・3号新五日市街道線(小川町二丁目付近)の状況を見てきました。

事業概要

小平3・3・3号新五日市街道線小平市花小金井南町三丁目から小平市中島町に至る延長8,530mの都市計画道路です。このうち上記で赤色で示した約440mの区間で事業が行われています。

事業予定区間は山王通り府中街道約440mで、幅員28mで暫定2車線として整備される予定です。なお、第三次みちづくり・まちづくりパートナー事業を用いて、小平市が施行者となり整備を行います。

また、新小平駅周辺のまちづくりとして、図で青色で示した小平3・3・1号鎌倉公園の整備に向けた調査・研究を行っており、これに合わせて上記赤色で示した区間の整備に向けた準備を進めているものです。鎌倉公園については都市計画決定されている区域を示していますが、すべての区域が公園として事業化されるわけではなさそうです。

基本データ

施行者 小平市
事業予定延長 約440m
幅員 28m
車線数 暫定2車線
事業施行期間 2021年3月9日~2027年3月31日
2020年10月11日現在

用地取得率の推移

※データ出典は各点にカーソルに合わせた際に表示します。
※取得できたデータのみ表示しています。
※市議会答弁は日付の言及があるものはその日付、ないものは発言の日時点

最近の発注状況

工事
発注年度 工事名称 受注者
未発注
委託
発注年度 委託名称 受注者
※これ以前は情報収集していません
2019年度  小平都市計画道路3・3・3号線測量等業務委託 有限会社光栄測量設計
2020年度 小平都市計画道路3・3・3号線区域編入図面作成等業務委託 有限会社光栄測量設計
2020年度  小平都市計画道路3・3・3号線協議用資料作成等業務委託 中央コンサルタンツ株式会社 東京支店
2021年度 小平都市計画道路3・3・3号線協議用資料作成等業務委託 中央コンサルタンツ株式会社 東京支店
2022年度 小平都市計画道路3・3・3号線協議用資料作成等業務委託 中央コンサルタンツ株式会社 東京支店
2023年度  小平都市計画道路3・3・3号線協議用資料作成等業務委託 中央コンサルタンツ株式会社 東京支店
この表の注意事項
データ収集期間:工事すべて、委託2019年度~(それ以前は収集していません)
最終更新日:2024年12月14日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
契約額は入札情報サービス記載の当初契約額です。契約変更等があったとしても対応していません。記載がないものは情報収集していません。
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など

事業者サイト


この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

小平市都市計画マスタープラン』においては、道路軸の<東西軸>にこの都市計画道路が位置付けられています。一方で、花小金井駅周辺や武蔵野美術大学周辺を除き、大部分の区間で整備が行われていません。

写真等

撮影位置はこの通りです。

①東端南向き

この道路が山王通りです。後ろ(北)に行けば新小平駅前に突き当たります。左には都営小川町二丁目アパートがあります。

事業予定の道路はこの右側です。

①東端西向き

こちらが事業予定方面です。事業は「第三次みちづくり・まちづくりパートナー事業」を活用して整備される計画です。これは地域のまちづくりに寄与することを目的として、地域にとって重要な役割を果たす都道のうち、都市計画道路の事業化計画における優先整備路線以外で、市からの要望が強い路線を東京都と市が連携・協力して整備を行う事業で、用地・補償に関する費用は東京都が、設計・工事に関する費用は市が負担します。

小平市では同事業を活用して、武蔵野美術大学付近の小平3・3・3号新五日市街道線を整備し、2017年3月23日に交通開放されています。

この左側一帯では小平3・3・1号鎌倉公園の整備も計画されています。この付近は農地が比較的多く残っている地域で、小平市域で見るとこの付近より東の都心側では農地が少なくなっています。2020年7月に改訂された「都市計画公園・緑地の整備方針」では、都市計画公園として都市計画決定されている区域のうち住宅などを除いた農地を中心に「新規事業化区域」に選定されています。

②鎌倉公園予定地

この付近では梨の栽培が行われているようで、梨の路地販売なども行われ賑わっていました。

都市計画公園として整備される中で、「みどりの保全」といった観点も整備の目的に含まれているようです。

また、この辺りは武蔵野の短冊状の土地が色濃く残っていて、農地ごとに宅地化されると、延長が200m近い袋路状道路(行き止まりの道路)も存在しています。

③小川町二丁目地域センター

小平3・3・3号新五日市街道線はこの付近を左右に横切る計画です。

道路は小川町二丁目地域センターの広場部分の一部を通過するようです。

④府中街道(事業予定西端)

この付近が事業区間西端となります。

この西側では小平3・2・8号府中所沢線が東京都が別途事業中ですが、そこまで整備しないのはちょっと不思議な気がします。交通を流入させたくないのでしょうか。

小平3・3・3号新五日市街道線については色々言いたいことありますが、まぁ……いいか。正直あまり整備の意義がわからないところがあります。

撮影日:2020年9月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. r114 より:

    いつも楽しく拝見しております。この事業とは直接関係しないのですが、同じ小平市内の新五日市街道線について、新小金井街道との交点から少し南の地点(35.72596988335159, 139.49779573831904)に、幅10mほどの道路用地らしきものがあることが気になります。上空に送電線等もないので、都市計画として決定していない道路なのでしょうか。似たような例だと、府中市の美術館通り(35.67783608392785, 139.49761066698946)が思いつきます(このような道路がどのような位置づけなのか理解できていないです)。

    • 管理人 yunomi-chawan より:

      小平市鈴木町一丁目の空地については、以前調べたことがあったのですが、理由が大したことなさ過ぎて記事化していませんでした。答えは単純で、かつて高圧送電線があったからです。
      登記を見ると、現在は町内の共有持分(持分125分の1みたいなのになっている)になってるようですよ。
      需要ありそうなので今度記事にしますね。

      府中の美術館通りは、かつてあの一帯が基地だったからです。返還後、公園として供用するときに、公園にふさわしい環境としてあのような分離帯を含むような道路として建設されたようです。
      そういうわけであの区間だけ都市計画道路も決定されていません。
      生涯学習センター東側の区間は10数年前まで道路がなかったですね。

      • r114 より:

        返信頂きありがとうございます。これはさすがに送電線ではないだろうと思ったのですが、現存しないのですね。過去に撮影された航空写真等での確認を忘れておりました。

        基地跡地の道路ですが、所沢基地の東西連絡通路(35.80748103431737, 139.4731296666548)も都市計画道路として決定していないことを思い出しました。よくよく考えると、府中も似たような状況でした。

  2. Nat'l Rte 463 より:

    並走するたかの街道の幅員が路線バスも通るわりには狭すぎるのでこの道路の府中街道以西から武蔵野美術大学区間までも事業化してほしいところです。

    • 管理人 yunomi-chawan より:

      個人的には、青梅街道が並行している区間で広い道路を一気につくると地元からの反発が大きくなることから、部分的に作っていくことで、全線整備の必要性を既成事実化しようとしているのではないかと感じています。

  3. Nat'l Rte 463 より:

    確かに、現時点でも付近に計画されている府中所沢線の反発もあることから、この道路は少しずつ整備していくのが現実的なのかもしれませんね。

  4. nhmj より:

    既にご存知でしたら恐縮なのですが、3・2・8号線と接続しないのは、道路構造令で4車線以上どうしの道路が交差するにはどちらかを立体交差にしなければならず、交差方法がまだ決まってないからだそうです。
    (小平市の道路課の方にお聞きしました)

    • 管理人 yunomi-chawan より:

      その話は初めて聞きました。
      都市計画上は交差方法を決めてから事業開始するのが定石なので不思議ではない話とは思いますが、もともと府中所沢線の方が立体交差する都市計画でしたから、順当にいくのであれば府中所沢線の方を立体交差にするのではないかと思います。
      小平市が事業をするのにあたり、幹線道路とつなげると、部分整備の趣旨が「骨格幹線道路の整備」になってしまい、今回の「鎌倉公園整備に伴うもの」という建前が崩れてしまうので、府中所沢線現道までにしているんじゃないかなという気はします。

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