渋谷区で事業が行われている環状第5の1号線(千駄ヶ谷)の進捗状況を見てきました。
工事は最終段階で、開通も近づいてきています。
10月13日追記
12月3日(土)14時に交通開放されます。
事業概要
環状第5の1号線は渋谷区広尾五丁目から北区滝野川二丁目に至る延長13,920mの都市計画道路です。このうち、上記図で示す区間では「千駄ヶ谷」区間として事業が行われています。
新宿御苑の西側では新しく道路を新設し、既に完成している区間へと接続します。事業延長は約805m、幅員は14~35m。
施行者は東京都で、千駄ヶ谷区間の南側は1991年1月10日に事業認可(建設省告示第34号)、北側は2006年に事業認可され、現在も工事が行われています。2016年度(平成28年度)末での用地取得率は99%。
新宿御苑の西側では2層構造により通過する計画です。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約805m |
幅員 | 14~35m |
事業施行期間 | 1991年1月10日~2026年3月31日 |
2006年?月?日~? | |
交通開放 | 2022年12月3日14時 |
2024年3月26日時点 |
2022年12月3日(土)14時に交通開放されました。
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
都立新宿高校前の交差点です。
前回訪問時(2020年12月)には交差点付近を工事中で、交差点の1/4ほどがAバリで塞がれていましたが、現在は撤去され、新宿御苑側の区道西行きが開放されています。
現在行われている工事は「街路築造工事(3二-環5の1千駄ヶ谷)」で、2023年1月下旬までの予定で松井建設株式会社が施工しています。
明治通りの現道や、花園神社前の無名交差点の改良工事も行う予定です。
新宿御苑の横の区間は、ここから見る限りでは2020年12月とほとんど変化がありません。
車道の舗装は表層が未施工です。
こちら側も表層は未施工で、上下線の間のスペースにバックホウが留置されていました。
入札情報サービスによると、このトンネル区間では、
トンネル内コンクリート打設工事(3二-環5の1千駄ヶ谷) | ライチ株式会社 |
街路築造工事のうち照明施設設置工事(3二-環5の1千駄ヶ谷) | 振興電気株式会社 |
街路築造工事のうち非常用施設設置工事(3二-環5の1千駄ヶ谷) | 東京システム特機株式会社 |
の工事の入札が行われました。私の訪問間隔が長く、前回訪問時からの間に施工されたのか、未着工なのかは不明です。おそらく、下側2件は現場の状況から未着工だと思われますが、一番上1件はトンネル内のためよくわかりません。
東新宿方面の既に開放されている区間でも工事が行われる予定です。
特に、花園神社前の明治通り(現道)と分岐する無名交差点でも交差点改良工事が実施される予定です。現在は明治通りからこちらの道路が分岐する形となっていますが、これがこちら側の道路が主道路で、明治通りが従道路となる形になる予定です。
また、2022年5月19日には、この道路などに道路標識を設置する「街路築造工事のうち道路標識設置工事(4二-環5の1千駄ヶ谷)」の入札が行われ、株式会社日本パーカーライジング広島工場が落札しています。まだ現場着手はしていません。
こちら側もここから見た限りでは特に変化はありません。
街渠の設置などが進められていました。
この右側の民地では高層ビルの建設が始まっています。
明治通りとの交差点予定地の進捗はこの通りです。
明治通りはこの日も渋滞していました。道路が開通することで解消するといいのですが。
こちらは現道(明治通り)の拡幅・改良区間です。この部分には道路拡幅前まで横断歩道橋が存在していましたが、工事及び拡幅に伴い撤去されました。
横断歩道橋は復旧予定で、2021年に基礎工事は完了しています。工事件名は「街路築造工事のうち横断歩道橋基礎工事(2二-環5の1千駄ヶ谷)」でライチ株式会社が施工しました。
横断歩道橋の上部工も施工予定で、既に業者は決定していますが、現場は未着工です。工事件名は「街路築造工事のうち横断歩道橋設置工事(3二-環5の1千駄ヶ谷)」で、宇野重工株式会社が施工する予定です。
情報公開されている設計図等によると、新しい横断歩道橋にはエレベータが設置される予定です。エレベータの工事は今年度の年間発注予定に掲載されています。
道路工事以外にも、沿線で建築工事が複数行われていて、この新陳代謝が都市だよなぁって思います。
連続して工事が行われています。
年間発注予定によると、今年度にはこのほか「街路築造工事(4二-環5の1千駄ヶ谷)」が発注予定となっています。
私の予想では1,2年で開通するんじゃないかなと見ています。
撮影日:2022年5月28日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0000)
コメント
明治通りの扱いが、花園交差点付近は改良後に直進できず完全に支線扱いされていますし、千駄ヶ谷側も高島屋方面からは直進できない構造になっていて、行政側の「通り抜けるなら環5を使え」というメッセージを感じますね。
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/content/000055679.pdf
それについては本文に書いています。
この区間はいつになったら開通するのでしょうか?
ここ10年ぐらいずっと「ほとんど完成まもなく開通」のままいつまで経っても開通せず…といった感じですが。
開通時期の見通しについては公表されていませんが、工事発注状況から見ると、あと数年以内の開通とみていいと思います。
つい最近通りましたが、花園神社前交差点が工事中で既設の縁石など全て取り払われています。千駄ヶ谷側の横断歩道橋は既に架橋工事中で足場が道路を横断して設置されています。あと、北参道付近の拡幅、通りがかりに一瞬見えた気がしますが、縁石など少し手を付け始めていたと思います。
この付近だと環状第3号線(薬王寺町)も既に車線切替えていて、かなり舗装や路面標示の修正が進んでいたので、もう間もなく4車線開通しそうな感じです。
情報ありがとうございます。
涼しくなったらまとめて見に行こうと思っていますが、環状第5号線のうち新宿付近はここ1年程度で開通の情報があってもいいと思っています。
北参道付近については、おそらく「街路築造工事(3二-環5の1北参道)」の工事と思われ、現道東側の街渠などをいじるものです。発注時期からすると、工事はいい頃合いに進んでいるような気がします。
環状第3号線の薬王寺町ですが、早く見に行こうと思いつつ、暑くてくたばっていました。これも涼しくなったら見に行きます。