稲城市の京王相模原線稲城駅南側では、稲城駅南口駅前広場の改良工事が始まっていました。
駅南側で行われている南山東部土地区画整理事業や、「TOKYO GIANTS TOWN」構想の進捗を踏まえ、広場のレイアウトを改良するもので、工事は今年度から数カ年かけて施行される模様です。
事業概要
稲城市の稲城駅南口駅前広場では、駅南側で行われている多摩都市計画南山東部土地区画整理事業の進捗を踏まえた交通広場の改修工事が行われています。
バスやタクシーの乗車場や待機場のレイアウト変更などが行われる予定です。
施行者 | 稲城市 |
路線名 | 稲城市道1496号線 |
工事期間 | 2024年度~ |
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写真等
今回始まった工事は、「稲城駅南口駅前広場(市道1496号線)道路改良工事(その1)」で、2025年3月中旬までの予定で、株式会社創建が施工しています。
現在の稲城駅南口駅前広場は、1970年代~80年代にかけて組合により施行された稲城第一土地区画整理事業により整備されたもので、土地区画整理事業は1990年に換地処分されています。
稲城駅の南側では、多摩都市計画事業南山東部土地区画整理事業が施行中で、市議会録によると2026年度上期までの工事完了、2028年度の事業完了を目指しています。
また、地区内幹線道路については、2025年3月までの開通を目指して工事中で、現時点で路盤まで整備が進んでいます。
南山東部地区内には、読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの3社が「TOKYO GIANTS TOWN構想」を進めていて、球場と水族館などが一体となった施設の建設を進めています。また、球場は「ジャイアンツタウンスタジアム」と命名されることが決まり、球場部分については2025年3月開業予定です。(水族館や飲食施設を合わせたグランドオープンは2026年度以降)
これらを踏まえ、稲城駅南口駅前広場の改良工事が実施されることになり、2024年から工事に着手しています。2024年度は主に車道部の工事を行う模様です。
現在の広場は、タクシー乗り場、バス乗り場、身障者用乗降場を兼ねた交通広場で、一般車両も乗り入れが可能です。
路線バスは多摩ニュータウンファインヒル稲城方面、平尾団地・新百合ヶ丘駅方面など各地に出ていますが、近年の大幅減便も相まってそこまで本数が多いわけでもありません。
市を代表とする駅前の割には、広場の意匠などが若干古臭い部分も感じられます。
駅舎からタクシー乗り場・バス乗り場に向かっては上屋が連続で整備されていますが、降車場や身障者用乗り場には設置されていません。
完成イメージパースを見る限り、これらにも上屋がつけられる模様です。
また、看板には「既存の上屋は、工事期間中も断続してご利用いただけます」と記載があります。「断続」とは途中使用できない期間が途切れ途切れにあることを示す言葉だと思いますが、わざわざ看板に記載するくらいですから、「継続して」の間違いなのか、本当に断続的なのかは気になるところであります。
広場西側道路上には降車場が2箇所設けられています。
市議会録によると、「バスの車体が停車帯に収まるよう改修する予定」とのことです。
また、現時点では、駅の北側に出入りする路線バスしかないため、すべての路線バスがこの降車場を経由しますが、南山東部地区方面に路線バスが開設された場合にはこの降車場を経由しなくなるため、広場内に何らかの措置が講じられるものと思われます。
この道路の反対側には、2020年から墓参りシーズンのみ季節運行がされていたメ01稲城長沼駅~稲城駅~稲城府中メモリアルパーク路線の稲城長沼駅行のりばがありますが、2024年3月シーズンをもって廃止されたことが、メモリアルパークHPに掲載されています。なお、バス停ポールはそのまま残されています。
現在の広場内には、一部段差があるほか、点字ブロックが未整備箇所もあり、バリアフリー未対応箇所が散見されます。
イメージパースを見る限り、これらも何らかの改良が行われるのではないかと予想しています。
南山東部地区のすでに開通している道路には、バスベイが準備されており、路線バスの開設がされるものと思われますが、既存の京王よみうりランド駅~よみうりランド~読売ランド前駅間の路線とも競合しそうですから、どれほどの本数になるのでしょうか。
なお、市議会録によると、京王よみうりランド駅南口交通広場についても、広場の改良工事が実施される計画です。
撮影日:2024年8月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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