三鷹市~杉並区にかけて東八道路を甲州街道と直結させる事業を行っています。
新しく道路を作る「新設」箇所、もともとあった道路を改良する「改良」箇所は上図の通りで、上図のように工区を区切って事業が行われています。
この道路はここ半年ほど毎月のように見に行っています。先月も見に行きましたが、変化している場所が少なかったので記事化は見送りました。
開通時期についての情報
コメント等でも情報をお寄せいただいていますが、東京都の担当事務所が3月に発行した広報において、2019年夏に本線4車線を交通開放することが公表されました。
日時は確定後にお知らせするとしています。
三建・放5かわら版Vol.14
三建・放5ニュース Vol.22
伸びなきゃいいですけどね。
2019年6月8日に開通します!(2019年4月23日追記)
事業概要
この事業は歩道の整備などを除き概ね完了しています。
放射第5号線は千代田区麹町一丁目~杉並区久我山三丁目に至る全長15,130mの都市計画道路です。また、三鷹3・2・2号東京八王子線は三鷹市牟礼~三鷹市大沢に至る全長6,570mの都市計画道路です。
このうち、上図に示す三鷹市と杉並区の境界付近で道路の新設と改良を伴う事業が行われてきました。施行者はいずれも東京都です。
三鷹3・2・2号東京八王子線区間
この区間では2000年度(平成12年度)から久我山区間と合わせて総合環境アセスメント制度の試行を行いました。結果、沿道環境に配慮するとともに、既定の都市計画幅員30m(一部除く)で建設されることになりました。
2002年11月28日に事業説明会を行い、2004年5月24日に事業認可されました。その後用地取得を進め、2014年度(平成26年度)より本格的に街路築造工事に着手しました。
2019年6月8日15時に交通開放されました。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約0.7km |
幅員 | 30~36m |
事業施行期間 | 2004年5月24日~? |
交通開放 | 2019年6月8日15時 |
2020年5月8日現在 |
久我山区間
この区間では2000年度から三鷹3・2・2号線区間と合わせて総合環境アセスメント制度の試行を行いました。
環境配慮書の中では道路構造について3つの案が出され、結果、計画幅員を50m→60mに拡幅し、玉川上水など沿道環境の保全を図るものとなりました。
この区間の特徴はなんといっても、上下線の間に玉川上水が保全されたことです。
道路は平面構造4車線です。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約1.3km |
幅員 | 60m |
事業施行期間 | 2005年12月20日~2022年3月31日 |
交通開放 | 2019年6月8日15時 |
2021年2月8日現在 |
高井戸西区間
この区間は中央自動車道と合わせて建設されました。道路は1975年に完成。しかし、沿道住民や小学校PTAなどの反対にあい、約9年ほど開通できず、1984年5月30日に2車線(片側1車線)の暫定形で交通開放されました。
2車線の形態は30年近く続きましたが、2014年8月28日に4車線化する事業に着手しました。
車線化に合わせて、これまで中央道高架の両脇にあった本線を高架下に移動。高架両脇は歩道や副道として再整備される予定です。
車線化は一足早く、2018年11月25日22時に行われました。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約975m |
幅員 | 50m |
事業施行期間 | 2014年8月28日~? |
4車線化 | 2018年11月25日22時 |
2020年5月8日現在 |
高井戸東
この部分は首都高速4号新宿線の高井戸出入口(都心方面)などがある区間で、2018年度より工事に着手しました。
4車線化や合流部分の改良などが行われました。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約0.6km |
工事期間 | 2018年度~ |
2020年5月8日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
今回は高井戸東区間を取り上げます。
行われていた工事看板
5月上旬までの予定で、常磐・新日本建設共同企業体が街路築造工事(29三-放5高井戸)を行っています。
写真等
2ヶ月前と変化した地点を中心に取り上げます。
首都高出口部分と上高井戸陸橋
この付近では、高井戸出入口と上高井戸陸橋が近接し、X交差になることから改良が行われています。
具体的には、レーンの運用方法を改め、合流箇所に信号を設置し、交互に車を流すようにしました。
下り線側(写真右側)については、2018年11月18日頃に信号機の運用を開始しました。[その時の記事] 車線等の工事はまだ実施中です。
この写真から見える上り線側(写真左側)はあまり変化がないです。
下り線側(写真左側)の舗装が綺麗になり、白線なども完成形に近づきました。
上り線側(写真右側)は2月とほとんど変化がありません。
環八通りをオーバーパスする上高井戸陸橋の4車線化工事は長らく行われてきませんでしたが、舗装もきれいになり白線が引かれました。まだ上下線ともに片側1車線の供用です。
また、陸橋部分は原付と軽車両の進入が禁止されました。(軽車両の標識と原付の補助標識は2月に来た時点で、原付(二輪車)の本標識は3月に来た時点で設置を確認。)
反対側から見るとこのようになっています。
もうほとんど完成間近で、高井戸出入口箇所の工事待ちですかね。
中の橋交差点東側の転回路が開通
中の橋交差点東側の転回路が4月13日に開放されました。新宿方面→新宿方面への転回路です。
これまで交差点を使って転回していたのかな?と思われますが、より安全になったかと思います。
西側の転回路は2018年11月に開放されました。
中の橋交差点の読み方が変更
これまで中の橋交差点のアルファベット表記は
Nakanobashikosaten
だったものが
Nakanohashi Intersection
に変更されました。
都内各地で道路標識の英語表記の見直し等が行われていますが、これもその一環と思われ、この変更で「交差点」の表記が英語になりました。
また同時に「なかのはし」と濁らなくなりました。道路交通情報などでは暫し「なかのはし」と言われていて、濁らない方が浸透していたことから、実情に合わせたものだと思われます。
中の橋交差点の「左折可」廃止はどうなった?
2018年10月発行の広報では12月に廃止が予定されていた「左折可」(=信号に従わず左折ができるもの)は2019年4月になっても廃止されていません。
3月に問い合わせたら調整中だということでしたが、3月発行の広報ではこのことに全く触れられておらず、この計画はどこに行ってしまったのだろうか・・・?
※左折可と交通島を廃止して信号機による左折にする予定だった
撮影日:2019年4月14日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント