放射第23号線(松原) 進捗状況2021.3

世田谷区及び杉並区で事業が行われている放射第23号線(松原)の進捗状況を見てきました。

大原二丁目交差点から松原交差点方面にかけて道路を新設するものです。

2019年7月以来の訪問ですが、用地の取得が進んでいました。

事業概要

放射第23号線港区北青山三丁目から杉並区松庵一丁目に至る延長12,080mの都市計画道路です。このうち上記で示した環七通りから松原交差点付近に至る区間で道路を新設・拡幅する事業を行っています。

事業認可は2015年12月24日で、施行者は東京都。延長は約1,005mで、幅員は25~33mの道路となる計画です。

京王線は現在連続立体交差事業を行っているため、京王線とは立体交差となります。また、現在和田堀給水所の北側を迂回している井ノ頭通りの新道になります。

なお、この事業では環七通りの一部を拡幅します。

施行者東京都
延長約1,005m
幅員25~33m
事業施行期間2015年12月24日~2031年3月31日
2022年12月9日現在

この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

撮影位置はこの通りです。

①松原交差点より北向き(地図

甲州街道の北側でも用地の取得が進んでいます。

②松原交差点より南向き(地図

井ノ頭通りから見た様子だと、あまり進んでいないように見えます。ここからの景色は2年前とあまりかわっていません。

③京王線から北側(地図

井ノ頭通りの裏側、京王線の北側では用地の取得が一気に進んでいました。

東京都のサイトによると、2020年4月1日現在の用地取得率は22%とのことです。これが和田堀給水所の土地を含んだものなのかはよくわかりません。

④京王線の南側(地図

京王線の南側でも用地の取得が少しずつ進められています。

⑤放射第23号線は東へ進路を変える(地図

放射第23号線はこの付近から写真左向きにカーブし、進路を東へ変えます。

この付近でも用地の取得が一気に進んでいました。

⑥和田堀給水所の西側(地図

この付近で左側の和田堀給水所の敷地内に入る計画です。

和田堀給水所は引き続き、建て替え工事が行われています。

⑦和田堀給水所(地図

この付近は和田堀給水所の敷地と現道を通るような計画で、右側の土地には影響はないようです。

和田堀給水所の擁壁などにも改変はまだありません。

⑧和田堀給水所の東側(地図

この鉄塔「駒沢線No.73 」も道路用地で、いずれは建て替える必要がありそうです。昭和元年(1926年)の鉄塔らしく、もうすぐ100歳です。

⑨大原二丁目交差点の西側(地図

この付近でも用地の取得が進んでいました。

この信号機から大原二丁目交差点側は、「交差点すいすいプラン」によって右折レーンなどを設置する際に用地買収したようで、やや広くなっています。

⑩大原二丁目交差点(地図

左側でも用地の取得が進んでいました。

⑪環七通り(地図

環七通りも一部拡幅される箇所があり、写真のように取得された用地がありました。

世田谷区では現在、開通後の沿道のまちづくりを見据えた検討を行っています。2年前の予想通り、用途地域の変更や沿道地区計画の策定をする方向のようです。

撮影日:2021年3月19日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. 高井戸の住人 より:

    40年ほど前に、初めて北沢中の付近を通った時は、片側1車線で、切通しだった記憶です。
    35年かけてやっと環七まで、片側1車線だけれども2車線準備中、いまだに道路規制。
    夕方の渋滞は、昔と変わりません。
    昨日、久々に通ると、写真11番のように、なっており、環七に左折車線ができるのか
    渋滞も少しは減る期待。なんとか、コロナにも罹らず、生きながらえている間に完成した道を通りたいものです。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      北沢中学校付近についてはこのブログで取り上げていませんが、拡幅に向けた工事が始まっているもしくは始まるはずです。

  2. 高井戸の住人 より:

    用地買収が長引けば、長引くほど、相続人が増え、面倒になります。
    私の曽祖父名義の北海道の土地は、昨年確認したところ、いまだに曽祖父の名義のままでした。多分親族の誰かが1966年の相続の際に放棄の判を押さなかった為なのでしょう。
    世の中グーグルで近況を見ることができ取り寄せた公図と比較した所、敷地の真ん中に道路が貫通していました。 役場に照会した所、相続人の同意なく、道路として使用しているようです。
    固定資産税は、税額1000円以下なので、課税されていないので、差押→競売、没収の手続きもなされていないそうです。 こんな土地が全国にあるのでしょうかね。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      実際都市部ではそういうのが長引かせている大きな原因のようです。外からはゴネていると言われていても、実際には権利者が膨大で大変なだけってところもあると聞きます。
      1枚の畑が10軒の戸建てになって抵当権も付いてさらに相続されて……となるとそれだけで大変ですね。

      私も祖父母の土地の公図と登記を見たことがあるのですが、片方は土地改良区で綺麗に換地されていたものの、もう一方は赤道が入り組み、土地の面積も錯誤だらけでした。

      都内でも道路と民地の境界が確定していないところは大量にありますし、道路が民地(逆も)に越境しているところもかなりあります。明治時代の測量がそのまま引き継がれているところも多いので、仕方ないと言えば仕方ないのですが。テレビ報道なので「けしからん」みたいなニュースを見ると、確かに良くはないのですが、いやいやいや……と思ってしまいます。

      • 高井戸の住人 より:

        昨年、近所の開発があり、付近住民ともども、公図と登記簿で位置を確認したのですが、1ブロック違うところに登記簿上の土地があったり、公図以前の問題でした。
        その土地に家を建てている人は、真っ青で、役所を回っていましたが、だれも修正してくれない。本当にいい加減。
        赤道、無番地 畦畔について、勉強にありました。
        近隣地主が畦畔を勝手に塀で囲い込んで、自分の土地だと主張して、国から払い下げを受けたり、なんでもありです。

        • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

          あるある過ぎて驚きはないですね。
          地積調査も行われてきてはいるものの、都市部は権利者も筆数も多くてなかなか進まないのが現状のようです。

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