世田谷区で事業が行われている補助第52号線(若林)の進捗状況を見てきました。
2015年に事業認可を得て東京都が事業を行っているもので、「木密地域不燃化10年プロジェクト」において特定整備路線として位置付けられています。
事業概要
補助第52号線は目黒区青葉台四丁目から世田谷区成城六丁目に至る延長約9,030mの都市計画道路です。このうち上記で示した区間では若林区間として事業が行われています。「木密地域不燃化10年プロジェクト」において特定整備路線に位置付けられています。
施行者は東京都で、都市計画法の事業認可は2015年1月28日です。2016年2月2日に都道の区域に編入されています。
事業延長は約1,310mで、幅員は20mの2車線の道路となる計画です。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約1,310m |
幅員 | 20m |
車線数 | 2 |
事業施行期間 | 2014年1月28日~2026年3月31日 |
2021年3月24日現在 |
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写真等
撮影位置はこの通りです。
環七通りと交わる若林陸橋交差点から西側が事業区間です。写真の反対向き側が事業区間方面です。
若林陸橋は環七通りができたときから架かっている橋梁のようです。幅がやや狭く、環七内回りから右折ができないなどの制約があります。
若林陸橋交差点から約90mの区間は幅員15mの道路となっています。計画幅員は20mですのでやや狭く、両側に若干拡幅する計画となっています。
用地の取得は東京都道路整備保全公社に委託して行われています。
東京都のサイトによると、2020年4月1日現在の用地取得率は57%とのことです。
事業開始からの期間にしてはかなり早いペースだと思います。
この先の現道、特例都道423号渋谷経堂線423は非常に狭く、東急世田谷線までの区間では幅1.3~2.2mの車両幅制限が設定されています。
このように用地取得が進んでいます。
この道路も都道です。
取得された広い用地が並ぶと、かつて農地が広がっていた様子が想像できます。
世田谷中学校は改築がなされ、全面部分が暫定的に整備されています。いまのところ大きな工事は行われていないようです。
国士舘大学付近も用地の取得が進んでいます。
大学前の広場も将来的には一部が道路用地となる計画です。
この付近はまともな道路がほぼ存在してなく、狭い道路に歩行者と自動車が輻輳している様子がしばしば見られます。また、住宅も密集しており震災時等の危険があるように感じました。
東急世田谷線から西側については、補助第52号線(宮坂)として別途事業が行われています。
撮影日:2021年3月23日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
いつも楽しませていただいております。
補助52号線(都道423号渋谷経堂線新道)の若林地区の現在の整備状況ですが、昨年秋頃に写真4で写っている最後まで立ち退かなかった白い家が遂に立ち退き、今のこの辺りは道路予定地の柵が広がるだだ広い状態になっています。また、写真11の坂道附近でも、例の古い家が建て替えに合わせて新道予定地を開けたようです。
ここ直近では、レオパレス梅ヶ丘(世田谷中の西当たり)と世田谷区役所通り奥の民家1軒の立ち退きが完了し、昨日の時点で解体工事がかなり進んでいる状態となっていました。
余談ですが、ここに続く宮坂地区ではまだ健在ながらも若林地区では用地買収がかなり進んだことで反対運動が頓挫したらしく、若林の教育センターの当たりに一部が塗り潰された反対する会の掲示が虚しく残されていました。
情報ありがとうございます。
戦前からの計画が今やっと実行に移され、少しずつ当該地
の立ち退きが始まってます。西側世田谷線の踏切まで出来ても意味がなく、計画線が出来まで後10年は係るでしょう。