中野区及び新宿区で事業が行われる補助第26号線(江古田)の進捗状況を見てきました。
現道がない哲学堂公園付近について道路を新設するとともに、一部道路を拡幅するものです。2014年に事業認可を得て東京都が事業を行っています。
事業概要
補助第26号線は品川区東大井一丁目から板橋区氷川町に至る延長約22,350mの都市計画道路です。このうち上記で示した区間では、「江古田区間」として道路を新設する事業を行っています。
施行者は東京都で、都市計画法の事業認可は2014年8月19日です。事業延長は約490mで、幅員20mで2車線の道路となる計画です。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約490m |
幅員 | 20m |
車線数 | 2 |
事業施行期間 | 2014年8月19日~2028年3月31日 |
2021年4月12日現在 |
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補助第26号線
補助第26号線では上記図の通り事業を行っています。他の区間の記事については下記よりご覧ください(未掲載箇所あります)。
大山中央
千早
南長崎
江原町
江古田
東北沢
代沢
三宿
目黒中央町
平塚橋
豊町
写真等
撮影位置はこの通りです。
中野通りが新青梅街道に突き当たる蓮華寺下交差点が事業区間の南端です。
交差点名にもあるように、正面には蓮華寺という寺院があり、道路予定地には墓地が存在します。
蓮華寺の付近は少し小高い土地になっていてます。この高い土地付近は比較的用地の取得が進んでいました。
写真奥の木の裏側にあるのは「みずのとう」として知られる旧野方配水塔です。国の登録有形文化財にも指定されているようです。
補助第26号線は、みずのとう公園の一部と重なっていますが、旧野方配水塔は避けるようにして計画されています。
このあたりは住宅地を突き抜けるように計画されていて、用地の取得が進んでいました。
ここから先は中野通りに戻り、現道を拡幅する区間です。現在の道路は幅員11m程度のようですから、約2倍に拡幅されます。
このあたりは大正~昭和初期にかけて葛ヶ谷耕地整理事業(?)という耕地整理が行われたらしく、道路が東西南北に整った形をしています。
補助第26号線は戦災復興計画によって、1946年に都市計画決定されたものです。ただし、この前にもこの西落合付近には計画道路があったらしく、国立公文書館デジタルアーカイブで調べると、幅員11mの計画道路が描かれています。
1948年の航空写真を見ると、この部分の道路は幅員11m程度の広さがあるように見えますし、もしかすると1946年以前の計画幅員の名残で、この11mの道路が造られたのかもしれませんね。
ただし、その計画がいつ決定され、耕地整理もどの範囲で行われたのかも、数時間調べただけではよくわからなかったので、不確かです。
花園通りと交わる信号機のある交差点が事業区間北端です。
東京都のサイトによると、2020年4月1日現在の用地取得率は35%とのことです。
この信号機から北側は「江原町区間」として別途事業を行っています。
撮影日:2021年3月30日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
水の塔の辺りを通る道を新設して中野通りと新青梅街道が十字路になるのは良いですね。
中野五差路も広がったし、後は西武線の立体化をして欲しい所です。
西武新宿線の立体化はもう少しの辛抱ですね。
西武池袋線は立体化の検討対象区間ではありますが、現在のところ事業化に向けた話はなさそうです。
都道420号線が全て拡幅完了になると山手通り~環七の抜け道となって交通量が増えそうですね。此処は中野通り区間北端部と言うことで4車線になるのかな?
交通量が増えるのは確かだと思いますが、ちゃんとした幹線道路の性格を持つ道路として整備されることから問題はないと思います。
現在、拡幅または新設している区間は基本的には2車線で整備されるはずです。現在4車線の区間が2車線に減るのかどうかはわかりません。