JR中央線の豊田車両センター西側で建設中の道路、「日野3・4・24号旭が丘南北線」の進捗状況を見てきました。
前回見に行った2017年8月29日以来、11か月ぶりの訪問です。
事業概要
日野3・4・24号旭が丘南北線のうち、日野市旭が丘、東平山、西平山においてJR中央線を横断する道路の建設が行われています。
施行者は日野市で、2015年12月3日に事業認可を得て事業を行っています。延長は約440mで、JR中央線とは高架により立体交差する計画です。
道路の北側は台地にそのまま接続しており、北側から来るとフラットな形で橋梁になります。
事業地南側は日野市施行の西平山土地区画整理事業が行われており、それによって用地が確保されています。
2020年2月の財政非常事態宣言を受け、2020年度以降の主要工事休止が発表されています。
施行者 | 日野市 |
延長 | 約440m |
幅員 | 16~29m |
事業施行期間 | 2015年12月3日~2023年3月31日 |
2023年3月31日現在 |
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P1~P4橋脚が完成
JR中央線などを跨ぐ陸橋のうち、P1~P4橋脚が完成していました。
前回来た昨年8月時点では、まだ更地で基礎工事をしていたので、景色が変わっていて驚きました。
この陸橋は河岸段丘を利用し、北側ではフラットに既存道路に接続する設計で、JR中央線のほか市道なども跨ぐものとなっています。付近の都道155号線と似た設計ですね。
こちらはJR中央線の南側にあるP3橋脚です。P2橋脚とP3橋脚の間でJR中央線を横断する形になります。
こちらがP4橋脚です。
南側は、北側から1段下がった低地に降ります。
完成したP1~P4橋脚以外にもう1本橋脚(P5?)と、2つの橋台(A1、A2)が施工予定です。
北側のA1橋台は2018年度(平成30年度)に施工予定で、この他の橋台・橋脚は2020年度(平成32年度)以降の施工が予定されています。
なお、2018年度(平成30年度)はA1橋台のほかに、図で黄色で示した副道(一般的に側道と呼ばれるもの)125.0mと、北側エレベータと階段の基礎工が行われる予定です。
2019年度(平成31年度)はA1橋台とP1橋脚の間の橋桁が施工される予定。
北側のA1橋台の工事も進む
上で書いたように、A1橋台は今年度施工予定で、既に着工となっていました。工事看板によると、2019年(平成31年)2月ごろに片付け工を予定しているそうです。
また、同一施工者により、北側エレベータと階段の基礎工も並行して行われる予定です。
橋台予定地の木々などは既に伐採されていました。
訪問した日は日曜日でしたので工事関係者の姿はありませんでした。
鉄板などが敷かれ工事の準備が進んでいます。
奥には七生の多摩丘陵が横たわっています。まぁなんとも景色がよさそうです。この道はまるで滑走路・・・でしょうか?
既存道路の直角カーブ部分を丁字路に改良し接続予定です。
このあたりはまだ手を加えていないですが(おそらく最後)、既存道路は路面が荒れてるので開通前には舗装を打換えてほしいと思います。
豊田車両センター西側の細い道は通行止めへ
豊田車両センター西側の細い道は、9月に通行止めが予定されています。実質的な廃止と見ていいと思います。
電車を間近に見られる場所と一部界隈で人気があった場所らしいですね。
今年度には副道の整備が予定されていますので、それの交通開放により再び近づくことは可能かもしれません、知らんけど。
踏切の廃止についてはまだアナウンスはないので大丈夫かと思います。この細い道の代わりの道もできていました。
南側では土地区画整理事業も進行中
南側の区間では日野市施行の西平山土地区画整理事業が進行中です。
前回来た昨年もこのあたりは用地確保が進んでいましたが、昨年と比べると区画線が設置されました。旭が丘南北線開通前にもう一度ちゃんと再整備すると思います。
開通予定
市の資料などによると、2022年度(平成34年度)までに事業を完了し、2023年度(平成35年度)の交通開放を見込んでいるとのことです。
一方で、南側で接続する日野3・2・2号東京八王子線(日野バイパス(延伸))仮道整備がそれまでに完了すれば警察との協議次第で交通開放可能と見ているものの、仮道整備ができない場合は旭が丘南北線の交通開放は困難だそうです。
撮影日:2018年7月29日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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