③寺田地区
寺田地区付近では、上記赤色で示したような工事が行われていました。
函渠工事
ゆりのき台の東側では、本線の函渠設置工事が行われています。
工事件名は「R4国道20号八王子南BP館地区函渠工事」で、2024年3月29日までの予定で、株式会社竹中土木が施工しています。
現場の状況から鑑みると、工期は延伸されるものと思われます。
函渠は、既に施工済みの本線シールドトンネルの東側に続くもので、函渠から先は明かり区間となります。
本線はゆりのき台地区をトンネルで通過することになります。
函渠は開削でブロックに分けて施工しているようです。
切土工事
寺田地区写真①の山でや、切土工事が引き続き行われています。
現場にはこの写真のような工法看板が設置されていましたが、工事の青い看板や、建設業許可の張り紙は見当たりませんでした。工期的に既に終了していたのかもしれません。
この部分の切土は引き続き行われる模様です。
入札情報サービスによると、「R5国道20号八王子南BP寺田地区改良その20工事」で共立建設株式会社が落札しています。
また、国道20号バイパスの細かい工事を寄せ集めている「R5国道20号BP改良他工事」でもこの部分の切土工を行う模様です。
寺田跨道橋工事
写真①の部分では、切土区間を跨ぐ跨道橋が建設される予定です。
跨道橋の下部工事は、「R3国道20号八王子南BP寺田地区改良その17工事」で施工済みです。
上部工については、2023年3月に「R4国道20号八王子南BP寺田跨道橋上部工事」として入札が行われましたが、取りやめとなっています。この入札では、不調不落対策として、「公募型指名競争入札方式(総合評価落札方式)」及び「材料単価の公表」の試行、並びに「余裕期間制度(フレックス方式)」及び「難工事指定」を採用して入札を行っていました。
その後、不落随契により施工者を決定しています。
工事件名は、「R5国道20号八王子南BP寺田跨道橋上部工事」で、2025年3月31日までの予定で、株式会社富士ピー・エスが施工しています。
大船寺田高架橋
市道横山32号線、めじろ台グリーンヒル通り、都道506号などを跨ぐ大船寺田高架橋は、赤色で示した工事が行われています。青色で示した工事は現場未着手です。
前回訪問時と比べると、A1橋台、P1・P2・P5・P6橋脚が完成していたほか、P3・P4橋脚の躯体が新たに着工していました。
P5~P12径間上部工
大船寺田高架橋(仮称)のP5~P12径間では、PC桁を製作・架設する橋梁上部工事が行われています。
工事件名は、「R4国道20号八王子南BP大船寺田高架橋上部その3工事」で、2024年3月29日までの予定で株式会社IHIインフラ建設が施工しています。
現場の状況から、工期は延伸されるものと思われます。
既に桁は橋脚に架かっている模様で、作業員が上に登って作業を行っていました。
前回訪問時には小雀建設株式会社により施工中だったP5、P6橋脚は完成し、既に桁が載せられていました。
P3・P4橋脚フーチング
P3・P4橋脚では、フーチング部分を施工する工事が行われています。
工事件名は「R4国道20号八王子南BP大船寺田高架橋下部その8工事」で、2024年3月31日までの予定で、株式会社新井組が施工しています。
この工事で施工されるのは地中部分で、地上部分は別途工事で施工される予定です。
なお、地上部工事は既に決まっており、「R4国道20号八王子南BP大船寺田高架橋上部その1工事」で、古河産機システムズ株式会社が施工する予定です。
P4橋脚は、八王子みなみ野シティ西交差点の西側で施工中です。
道路を横断するように建設される予定です。
なお、工事図面によると、国道20号バイパスの小さな工事を寄せ集めている「R5国道20号BP改良舗装工事」において、ロピア~グリーンヒル通り間の切回しをする模様です。橋脚の工事と切回し工事は歩調を合わせながら進めるのではないかと思われます。
P3橋脚は、交差点の東側で施工中です。
切回しを予定しているためか、前回切回し時まで使用していたと思われる信号機がそのまま残されています。
なお、P3橋脚部分で行われていた大船川の付替え工事「R3国道20号八王子南BP大船地区改良工事」は完了した模様です。
A1橋台、P1・P2橋脚
A1橋台、P1・P2橋脚を施工した「R4国道20号八王子南BP大船寺田高架橋下部その6工事」は終了していました。
東鉄工業株式会社が施工しました。
撮影日:2024年3月14日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
八王子医療センター前交差点は、3月下旬に仮設信号機が設置され、警備員は居なくなりました。
見てきました。
いつも楽しく拝見しております。
2ページの写真⑥の市道横山681号線ですが、「5月16日ごろ道路切回し予定」との告知看板が立てられていました。
先ずは情報まで。
情報ありがとうございます。
既にご覧になってらっしゃると思いますが、5月23日に更新された相武国道事務所のホームページに、館第二トンネルの施工状況について以下の報告が掲載されていました。
八王子医療センター駐車場より東側の工区にて、硬質の頁岩(けつがん)による作業効率の低下が見られると。
時々付近を通りかかるのですが、掘削に時間がかかっているのではと思い見ておりましたが、このことだったのですね。
当該工区の工期は当初令和6年3月29日までと記憶しておりますが、約5ヶ月延長の本年8月30日までとなりましたけど再延長は必至というところでしょうか。
それにつれてこの西側の工区の工期も延長されるでしょうから、寺田町から町田街道までの区間の共用開始時期も令和3年4月時点での概ね5ヵ年という設定も一旦白紙と言った感じなんでしょうね。
少し残念な感じもしますが、致し方無いのでしょうね。まずは安全を最優先に、こちらとしては気長に待つつもりです。
昨日その資料を見ました。
そもそも「5年程度で開通」と発表した時点でかなり無理があるように感じますし、他の工事でも入札から1年くらいしてやっと現場着手できるような工事もあって、施工条件を理由のあてつけにしているようにしか感じません。
大月バイパスや横浜環状南線など、施工条件を理由に開通見通しを延期するのは、よくやる手段です。(実際そういう部分もあるんだと思いますが)
それと全体的に工期設定に無理のある工事が多いような気がします。
ご返信ありがとうございます。
それを伺い納得致しました。
ご指摘のあった横浜環状南線の他、横浜湘南道路も開通見込みが延長されていますし、本日アップされていた南多摩尾根幹道路も同様なのかなぁと思ってしまいます。
開通見込みがプレス発表された段階で、その時期プラスアルファで見た方が良いのかもしれませんね。
既に取材済みかもしれませんが,「八王子みなみ野シティ西交差点」や「榛名橋南交差点」に「8月1日から交差点の形状が変わります」との告知看板がでています.A1橋台からP12橋脚までの北側から南側へ道路が切り替えられるようです.
いつも楽しく拝見させていただいております。
本日(令和6年8月2日)、付近を通りかかった際ついでに八王子南バイパスの工事現場を見てきました。
➀八王子医療センター付近
館第二トンネル工事東側工区では北側部分も覆工板で覆われ掘削作業が行われています。どこまで作業が進んでいるのか外部からでは判断できませんでした。西側工区については、それに先立つ雨水管設置工事の工期が当初予定より6か月以上遅延して終了したものと思われます。したがって工事着手も概算で1ヵ年近く遅延しているのでは。
もっともこの区間については国土交通省・関東地方整備局・相武国道事務所によりこの区間については頁岩(けいがん)作業掘削による遅れが先のプレス発表にてなされていますので、そのあたりの事情も勘案した上でのものと思っています。この館第二トンネルの進捗状況が今後の開通見込みの重要な判断材料になるのかもしれません。そんな感じがします。
②ゆりのき台付近
市道横山681号線の道路切回しは終了していました。おそらく後述の大船寺田高架橋(仮称)付近の道路切回しと同時期頃・7月末日前後に完了したものと思われます。市道横山681号線の橋梁下部工事については今現在未着手と思われます。
③寺田地区
市道横山32号線A1橋台、A2橋台に足場が架けられ近々橋梁の架橋工事が着手されるものと思われます。
P14橋脚には桁の一部が乗せられ少しづつですが形を現しつつあります。
また、他の方のコメントにもありましたがロピア脇のA1橋台付近から「八王子みなみ野シティ西交差点」を過ぎ「榛名橋南交差点」の手前P13橋脚付近まで北側から南側への道路切回しが終了していました。
大船寺田高架橋(仮称)の全体像が俯瞰できるまでなりました。
来年の初めには景色が一変しているかもしれませんね。 長々と申し訳ございません。
まずはご報告まで。