二子玉川の多摩川 堤防整備工事再開

世田谷区二子玉川地先で行われている、多摩川堤防改修工事が再開していました。

昨年度、計画高水位(H.W.L)まで暫定的な堤防が整備されたところですが、今後はより高い堤防が整備される予定です。

二子玉川地区 堤防整備について

この場所では、2019年の台風19号(令和元年東日本台風)により溢水いっすいし、周辺では被害を受けました。

この付近は堤防のない区間となっており、台風以前より堤防の整備について議論がされていました。台風の被害をうけ、多摩川では「多摩川緊急治水対策プロジェクト」が実施されており、二子玉川のこの部分においても、堤防の整備が推進されることとなっています

  

今年度からの工事

2021年秋ごろより始まった工事は「R3多摩川左岸二子玉川築堤護岸工事」で、2024年3月29日までの予定で、日本国土開発株式会社東京支店が施工しています。

情報公開されている工事設計図を参考に作成。2020年度工事で完成した断面は記載していません。

情報公開されている工事設計書等によると、今回の工事では計画高水位に余裕高をもたせた高さの堤防が整備される予定です。ただし、工事は2024年3月29日まで予定で、かつ出水期となる夏季は工事が行われません。

整備区間は、東急田園都市線のやや下流付近からコヤマドライビングスクール付近までの区間です。

今年度の工事予定

現場に掲示されていたお知らせによると、今年度の工事では、東急田園都市線付近及びコヤマドライビングスクール付近の低水護岸進入路並びに新兵庫橋橋台の整備等を行うようです。

東急田園都市線のやや上流側(写真の橋が二子玉川駅)

現場では既に工事が進んでいます。

2020年度整備された仮の堤防

この部分は2020年度に写真のような堤防が整備されました。この堤防の高さは計画高水位と同じとなっています。

2020年度の工事が始まるまでは堤防が存在せず、大型土嚢で塞いでいるような状況でした。

今回の工事でより高い堤防が整備される予定ですが、今年度の工程には含まれていないようです。

兵庫島橋

工事設計図等によると、現在の兵庫島橋はいずれ撤去されるようで、代わりにやや下流側に新しい橋が建設される予定のようです。

前出お知らせによると、今年度は新しい橋の橋台が整備される予定とのことです。

上流方面

今回の工事では、上流側のコヤマドライビングスクール付近まで堤防が整備される予定となっています。

東急田園都市線直下

東急田園都市線の直下は、現在でも大型土嚢による仮設の堤防となっています。ここも整備が予定されています。

また、現地掲示物によると、工事に伴い、2021年12月22日より、田園都市線をくぐる区間の河川敷道路は一時通行止めとなります。

兵庫島公園

工事に伴い、多摩川河川敷の兵庫島公園の一部区域は仮設ヤードとして使用され、立入ができなくなります。

撮影日:2021年12月21日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0200)

コメント

  1. m.i. より:

    ごぞんじかもしれませんが、兵庫島の橋の建設状況は、国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所のライブカメラでリアルタイムで見ることができます(カメラが別の方向を向いていなければ)

    https://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin00782.html

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