[京王線高架化] 下高井戸付近「第3工区」でも本体JVによる着工

京王線の笹塚駅~仙川駅間で事業が行われている京王電鉄京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業ですが、下高井戸駅付近の「第3工区」でも本体工事を行うJVによる工事が着手されました。

このほか、桜上水駅付近の「第4工区」でも2021年度より本体JVによる工事に着手しており(今回は割愛)、残るは千歳烏山駅付近の「第7工区」のみとなります。

第3工区の工事

第3工区は、下高井戸駅東側~桜上水駅東側の区間で、清水・三井住友JVが施工します。今回、この施工者が着手していたのは、下高井戸駅南側と東側のヤードになります。

下高井戸駅東側の敷地に設けられた工事ヤード

この細長い土地では、仮囲いがされ、工事関係資材が置かれていました。

京王電鉄の連続立体交差事業広報誌『Keio 高架化 Information No.3』によると、今年度はこの場所ではヤード整備を行うとしています。

私が見た限りでは、工事期間や施工者を示す掲示物はありませんでした。

下高井戸駅南側の工事ヤード

下高井戸駅の南側でも工事ヤードの整備が行われていました。

この場所は下高井戸シネマの東側の土地で、かつては病院来院者用駐車場や、区立自転車駐車場(駐輪場)などがあった場所で、用地取得後5年ほど更地になっていた場所です。

仮囲いは現道からやや奥まった場所に設置されていて、前面部分はスペースが開けてあります。このスペースは付属街路の予定地となっており、今後現道を移設するものと思われますが、どのタイミングで行われるかはよくわかりません。なお、写真正面の電柱は配電会社によって移設予定であると掲示がありました。

写真左側のように、下高井戸駅部分も一部仮囲いがされています。前出の広報誌によると、ホームの架設化を行う予定とのことです。

下高井戸駅

現状、下高井戸駅は大きな変化はありません。

この駅は他の駅とは異なり、現在の駅の直上に高架ができる予定です。

下高井戸1号踏切
下高井戸駅前市場

下高井戸駅周辺は全体的に用地の取得スピードが遅い場所です。いずれにしても数年のうちにこの辺りの景色もすっかり変わってしまいそうです。

撮影日:2021年9月4日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. kn より:

    世田谷区北部は京王線の開かずの踏み切りで環七から環八の間が、移動困難な為、甲州街道、環七環八が混雑してきた。
    小田急線の立体化で同様だった、世田谷通りや両かんじょう環状線の混雑が緩和しているから、かなり期待しています。
    関東大震災以来南の都市計画道路の推進で、
    近いと噂される直下型地震等の防災面からも期待しています。

    救急搬送で京王線を越える病院が、搬送の困難から見送り、道路事情の病院を探す様な事態は減って欲しいです。
    母が骨折した時受け入れ先病院を探す際、実感しました。
    救命設備の増大で救急車は大型化しているそうで、狭い街路では入れない所も増えているそうです。
    高齢化の進む中、鉄道の立体化待ちで止まっている都市計画道路の充実は地味だけど重要性は増しています。防災を理由にして立体化反対を唱える反対派は本当に防災を考えているのか疑問に感じます。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      反対ののぼりを出されている方は、立体化の方法について異論を唱えているのであり、立体化そのものに反対する人は多くはなかったはずです。

  2. ジョニー より:

    下高井戸は直上高架なんですね。まぁ、世田谷線もあるし、あの商店街も頑固だし、しょうがないですね。ちょっとだけでもカーブがゆるくなるのを期待してたんだけど、夢のまた夢でしたね。

    • 元東京人 より:

      カーブに関してですが、駅の前後区間では線路がカーブ外側に移り、駅部だけが直上なので、駅付近の曲線を緩和するようなルートに設定されているのではないかと思っております。公式資料で明確にその旨の記載を読んだことはないので、推測でしかないのですが。

      • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

        仰るように都市計画図を見る限りでは、曲線が緩和するようなルートになっています。

        どのように今の計画の線形を決定したのか知りませんが、東急世田谷線の存在や曲線半径等を考慮したもので、その他特定の物件を意識した計画線形ではないと思います。

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