川崎市では「南武線駅アクセス向上等整備事業」として、稲田堤駅、中野島駅、宿河原駅、久地駅、津田山駅について、駅アクセスの向上を図る取組を進めています。
このうち、津田山駅で工事が進んでいたほか、稲田堤駅でも近く着工しそうな雰囲気だったので報告します。
津田山駅
津田山駅では橋上駅舎化と共に、南北自由通路の整備を行っています。
2017年3月下旬より工事を開始し、予定では2019年春ごろに北口が完成、2020年春ごろに全体が完成する見込みです。
工事費用は自由通路の新設にかかる費用・自由通路新設に伴い支障する既存駅施設の橋上駅舎化に要する費用は川崎市が負担し、駅舎の建替え相当額はJR東日本が負担します。津田山駅の場合、川崎市が19億9,441万7千円を、JR東日本が2億999万4千円を負担します。
愚痴ですけど、JRってこういうのあまりお金出さないですよね。沿線どうのこうのはなくて、ただ鉄道を走らせてる会社っていうイメージです。
既に橋上駅舎や自由通路となる部分が組みあがっていました。ホームに降りるための階段もあります。
津田山駅は島式の狭いホームで、階段も狭くなっています。駅の利用者数は支線を除けば南武線で最も少ない駅です。
階段の建設に伴う仮囲いにより、ホームの幅が非常に狭くなっていました。
ここでは立ち止まらないように音声案内がされていましたが、警備員の常駐などはありませんでした(谷保駅の工事では警備員が常駐していた)。
駅舎にはエレベータが新設され、バリアフリー化がなされることになります。
エレベータの2階部分は改札機の列を分断するように設置されるようで、駅が狭いことによる設計の苦労が垣間見えます(?)。
現在の階段はホームの立川寄りにあります。新設される階段はホーム中ほどになります。
とても南武線らしい駅ですね。
ホームの川崎側は、床が仮設の状態となっていました。
ちなみに、この駅は踏切に挟まれてホームがあって、ホームの延伸ができない状況です。するつもりがあるのかは知らないけども。
稲田堤駅
稲田堤駅は橋上駅舎化が予定されています。
稲田堤駅・中野島駅・久地駅で予定されている橋上駅舎化のうち、効果等が特に高い稲田堤駅が最優先とされていました。
橋上駅舎のデザインを2014年4月30日~5月15日まで投票を行い、結果A案となりました。
稲田堤駅は用地取得が遅れており、土地収用法の適用も視野に入れられていました。
結局収用法の適用がなされたのかはわかりませんが、建物が閉鎖されました。
駅南側の建物は2014年ごろに解体されました。現在は空き地になっています。
現在の駅舎は線路の北側にあります。駅舎本体は平屋建てです。川崎方面ホームとは直結していて、立川方面ホームとは跨線橋で結ばれています。
京王相模原線の京王稲田堤駅と乗り換えることができます。乗り換えルートは細い道を通り京王稲田堤駅の北口に行くルート、踏切を渡って商店街を抜けて南口に行くルートの2通りあります。JR側では南口に行くよう公式で案内されていて、北口に行くルートは全く案内されていません。
南口ルートは踏切を経由することから、朝ラッシュ時には危険な横断をする人がいます。
改札機は4組あります。朝ラッシュ時は詰まることがあります。
2015年1月30日までみどりの窓口が存在していました。その日をもって閉鎖されましたが、指定席券売機は設置されませんでした。新駅舎では設置されるのでしょうか?
ホームは対面式で直線的です。
この駅は立川寄りに階段があります。跨線橋にはエレベータもあり、バリアフリー化は完了しています。
手前に踏切(観光道踏切)があり、奥には京王稲田堤駅が少しだけ見えます。ここ数年で建物が増えたような気がします。
先頭と最後尾にしかないとは、いつの時代のものなんでしょうか。「シルバーシート」という名前も最近では聞かなくなりましたね。
改札口が端にあるため、確かにこの辺りは混み合います。
これもいつの時代のものなんでしょうかね。
乗換駅らしかぬホーム幅で、凸凹です。
朝ラッシュ時には点字ブロックを越えて歩かざるをえなくなるほど混雑します。
橋上駅舎化でホームが拡幅されることは、駅舎付近以外は無いと思いますが、凸凹だけでも治ったらいいなぁと思います。
撮影日:2018年11月3日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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