稲田堤駅駅前空間ほぼほぼ完成 ストリートプリントで明るく 2025.8

川崎市多摩区稲田堤駅で行われている駅前空間の整備状況を見て来ました。

自由通路及び橋上駅舎の整備後、駅前空間整備が行われてきましたが、ベンチや車止めなど一部を残してほぼ完成していました。

この事業は川崎市が事業主体となり、自由通路の整備橋上駅舎化を行ったもので、踏切を横断する利用者の安全確保等、駅へのアクセス性の向上を目的に行っていたものです。
2023年8月6日に自由通路の南口部分と橋上駅舎の使用が開始され、2024年6月2日に北口部分が供用開始されました。

北口側

この空間は、自由通路の整備に伴い、北口部分は従来の駅舎があったJR用地部分を、南口は雑居ビルだった部分などを市が買収し市有地となっている部分で、橋上駅舎等工事中には工事ヤードなどとして活用されてきました。

工事完了後、駅舎や自由通路の開放後は暫定整備の状態が続いてきましたが、今年から空間の整備が進められてきました

整備工事では、道路照明やベンチの設置などが行われたほか、舗装も美装化されています。

なお8月21日の時点ではベンチや車止めの一部が未設置で、数日もすれば設置すると思われます。

ストリートプリント

舗装部分はストリートプリントによるレンガ風の塗装がされています。型押しはないタイプです。

現地の掲示物には、南側は19日深夜に、北側は20日深夜にエレベータ等の使用ができなくなるお知らせがあったことから、この日に施工したものと思われます。

ストリートプリントは維持管理の観点から導入する自治体が増えてきています。ただ、歩道の透水性舗装にやると空隙が目立ってあまり奇麗に見えないんですよね。

南口側

南口側も同様にほぼ完成しました。こちらも同様に車止めなどは施工中です。

駅前

南北ともに、階段を下りた正面の歩道には横断抑止柵が設置され乱横断の抑止が図られています。

工事情報

件名南武線稲田堤駅前空間整備工事
施工者有限会社一興業
工期2025年8月29日まで

撮影日:2025年8月21日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. あるくむ より:

    多摩センターのレンガ坂は記事を拝見した際に実際にも見に行きましたが、個人的にはあれが過去に見た最高の出来栄えでした。

    ストプリは経済性と保守性で有益なブレイクスルーだと思っていますが、製品によって質感も耐久性もピンキリですし、行政もあまり安物買いすると早期に劣化して一過性のブームで終わってしまわないか懸念します。

    遮熱性舗装の劣化を見ていても、なるべく開粒度合材ではあまり使って欲しくないですね。

    • 管理人 管理人 より:

      見た目の感じ方は個人差がありますが、開粒度アスコンでの施工は正直あまりよくないです。

      下の写真は小竹向原駅付近の都道です。
      もともとレンガタイル舗装だったものを細粒度アスコンに置き換えて型押し・着色したようです。レンガタイル舗装だったことから路盤がコンクリートだったため、透水性アスコンにはできず、細粒度アスコンで着色したことで、結果路盤の入れ替えも不要で、見た目もかなり良くなっているように見えます。

      実際のところ、歩道のインターロッキング舗装とストリートプリントでは、標準品を使った場合、値段差はあまりなく、場合によってはストリートプリントの方が高いこともあります。(物価本によるとストプリ9000円/m2くらい、インターロッキングブロック標準品6000円/m2くらい。ただし、世のインターロッキングブロックは標準品はあまり使っていないような気がします。)
      インターロッキングも、最近流行りの30cm角の大型のモノの場合は20cm×10cmのものより目地が少ないですし、最近は目地を小さくしたバリアフリータイプのものも多く出回っているため、選定には要検討が必要だと思います。
      また、ストリートプリントも粗悪品が出回っていて失敗したなんて噂も耳にします。

      • あるくむ より:

        ご教示ありがとうございます。型押しタイプですね。この写真からでも品質が良いのがわかります。コンクリートの上ならば並木の根上りの心配も無さそうですね。そういう総合的な選択が求められることがよくわかります。

        粗悪品の件は私も耳にします。先輩に教わったのは、ストリートプリントを日本に最初に持ち込んだ業者は極めて高品質だったものの高価すぎて普及せず、その間に低性能の廉価品に埋め尽くされてしまったという話。多摩センターのレンガ坂を見たその先輩が調べたところ、施工したのはやはりその先駆業者だったそうです。

  2. いつも読んでます より:

    ストリートプリントですか。コスト削減なんでしょうけど、安っぽいですね。
    それと、京王稲田堤との連絡で歩行者が横断歩道ではないところを渡るのが常習化してるので横断抑止柵を設置したのでしょうけど、根本的に横断歩道の場所をどうにかしないと駄目だと思いますけどね。

    • 管理人 管理人 より:

      踏切の近くなので、交通管理者としては横断歩道は設置したくはなく、横断を黙認している状態が続いているのでしょう。
      とりわけ北口に関しては、積極的にあの幅の狭いルートを案内はしておらず、JRの駅では地上駅舎時代から南口ルートしか乗換え案内をしていない状況です。

  3. barrage より:

    これをやるタイミングで事前に予算を確保して地中埋設で電柱を撤去すればいいのに。

    • 管理人 管理人 より:

      川崎市の無電柱化整備基本方針で重点エリアになっているのでその手もあると思いますが、川崎市全体で見ると、新百合ヶ丘・登戸・溝口・武蔵小杉・川崎駅周辺など、もっと優先度の高い箇所から進めている状況なので、この駅周辺の優先度はまだ高くならない(お金が付かない)でしょうね。
      やるなら商店街含めエリア一体でやったほうがよさそうです。

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