橋上駅舎化の工事が行われているJR南武線の稲田堤駅ですが、工事の進捗に伴い、6月6日初電より仮駅舎に移転されました。
これまでの駅舎(以下、旧駅舎)は線路の北側にありましたが、仮駅舎は線路の南側に移転しました。
京王相模原線の北口・南口から乗り換える場合、踏切を横断する必要があるルートが逆転しているので注意が必要です。京王相模原線乗車時に「南口から乗り換える方が近くなりました」とのアナウンスもありました。
旧駅舎
旧駅舎は囲いがされていました。駅名が書かれた看板はそのまま取り付けられています。駅前には係員が配置され、仮駅舎の位置を案内していました。
京王稲田堤駅の方にも案内ポスターが貼られていましたが、京王相模原線の北口から乗り換えてきた人が「えっ!?」と声を上げているのを何回か見ました。
改札機や券売機などは取り外され、駅務室内にあったと思われる椅子なども放置されていました。
確証はありませんが、改札機などは仮駅舎でそのまま使っているような気がします。
仮駅舎
仮駅舎には富士そばの横の道を入っていきます。
この道路は写真正面方向への一方通行になっていますが、朝の時間帯等に通行規制はありません。
仮駅舎の供用開始に合わせ、仮囲いが少し移動し、緑色の部分が歩行者通路として拡幅されました。
とはいうものの、以前よりラッシュ時間帯を中心にキャパオーバーであった稲田堤駅が、仮駅舎でさらに悪化するのではないかと危惧しています。
仮駅舎は公道に面して改札口が設けられています。
駅務室は2階建てになっているようです。
改札機は従来と変わらず4機のみの設置となっています。駅構内は左側通行するよう案内がされていて、改札機も左側通行となるよう専用レーンが設けられています。
改札機の番号が順番になっておらず、ごちゃごちゃです。(左から2、1、4、3)
旧駅舎当時と同様に、無人となる時間帯があり、インターホンが設置されています。
券売機は公道に面して設置されています。以前と変わらず、多機能型が1機、通常型が1機です。指定席券売機は設置されませんでした。また、無人時間帯に使用する乗車駅証明書発行機も設置されています。
いくら仮駅舎とはいえ、安全性大丈夫なのでしょうか。
駅構内
駅構内図はこの通りです。
従来の跨線橋は、エレベータ使用者向けの通路としてそのまま使用されています。
改札を抜け右を抜けると、2手に分かれます。
左側が川崎方面ホーム(1番線)への跨線橋、右側が立川方面ホーム(2番線)へのスロープになります。
通路の幅はどちらも2人が並べる程度で、非常に狭くなっています。ラッシュ時間帯が心配です。特に改札付近では上下線の人の流れが交錯することになります。
立川方面ホームへのスロープは途中で折り返す形になっています。
跨線橋も非常に幅が狭いです。
トイレは男女用、多機能トイレともに、川崎方面ホーム上に移設されています。それ以外はプラットホームに大きな変化はありません。以前と変わらず狭いままです。
このほか駅の案内放送に少しだけ変化がありました。
JRの駅では基本的に、駅舎(駅長室)のある方から1番線、2番線・・・と付けていくルールになっていますが、仮駅舎に移転したことにより、このルールに当てはまらなくなっています。橋上駅舎化後も駅務室は南側に設置されることになっています。
矢野口駅も高架化後に駅務室の位置が変更されていますが、番線はそのままであるため、もしかすると変更しないのかもしれません。
今後
橋上駅舎化に向けて、今後は旧駅舎を解体し、その跡地に橋上駅舎を建設していくことになります。
橋上駅舎の完全な完成まではあと3年程度かかりそうです。
撮影日:2021年6月6日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
OKストアの位置をちょっとづらせばこの事業が出来そうでよね。
??