スイッチバック旅(8) 浅間山のふもと 御代田駅

この記事の写真は9月16日に撮影したものです。台風19号において被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

撮影位置はこの通りです。

なかなか更新が進まなくてすみません、スイッチバック駅を辿る旅をしています。

東京より週末パスを使って、中央本線→松本→篠ノ井線→長野(宿泊)・・・ときて、これからしなの鉄道に乗車し東京に戻ります。

しなの鉄道は第三セクターで青春18きっぷでは利用できないため、なかなか乗る機会がないのですが、今回は週末パスなので初めての乗車しました。

長野駅からは途中上田と小諸で降りつつ(後日掲載)、最初の「スイッチバックだった駅」は御代田みよたです。正直、調べるまで知らなかった駅ですが、軽井沢駅と小諸駅の中間あたりにあります。

①御代田駅軽井沢方面ホーム

正直なところ、このあたりはそこまで勾配がキツイ印象はなかったのですが、駅を降りてみるとすぐにキツイ勾配がわかりました。

もちろん軽井沢方面(碓氷方面)に向かって上り坂です。

②駅舎

綺麗な駅舎がありました。

駅の利用者は1日1500人ほどだそうで、結構いる印象です。乗ってきた電車も混み合っていました。

①の写真でもわかるように、現在は相対式のホームになっていて、スイッチバック構造ではありません。

③以前の分岐箇所

駅の東側より軽井沢方面を見ています。

かつてはこのあたりより本線から分岐し、左手前方向に駅への線路が存在していたようです。(上地図参照)

現在でも分岐器がありますが、関係あるのかわかりません。スイッチバック廃止後も保線用の線路でもあったのかもしれません。

④現在のホームと高台

正面に現在の駅のホームが見えていますが、スイッチバック方式だった当時は右の高台に駅がありました。

この高低差から、線路の勾配具合がわかるかと思います。

⑤かつて駅への線路があった部分

八十二銀行の駐車場もかつては駅への線路があった場所のようです。

右側のスカ色の電車が走る線路は本線です。

・・・と正面にあるのは

⑥SL

SLだ!

御代田町交通記念館として保存されているD51-787蒸気機関車。柵の中に入ることはできませんが、屋根付きの場所で保存され、車体はピカピカで、地元の方に愛されているのが伝わってきました。

御代田駅のスイッチバックが廃止されたのは1971年ごろのようですが、ネット上では様々な日付が書かれています。御代田町のHPには2月1日とあるので、そういうことにしておきましょう。
この蒸気機関車は1971年4月23日に電気機関車にけん引されここに置かれたようです。ちょうどスイッチバックを廃止して必要なくなった線路に置いたという感じなのでしょうかね。

⑦ポイント跡

このあたりが本線とスイッチバック線が分岐していたであろう箇所。

ここにはポイントが残されています。このポイントがスイッチバック当時に使われていたのかわかりません。結構最近までこのポイントから線路が少し伸びていたようですが、現在は数十センチで切断されています。

⑧引き上げ線跡

駅とは反対側の引き上げ線はこのあたりにあったようです。

道路からはよくわかりませんが、左側の高台に線路が少し残っているようです。

⑨駅跡

スイッチバック式当時の駅はこのあたりにありました。

現在は御代田町の駐車場や人権啓発センター、アパートになっています。よくある廃線の使われ方ですね。

今回のスイッチバック旅は残りあと1駅です。

撮影日:2019年9月16日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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