横浜市の奈良北団地にある未成道

横浜市青葉区の奈良北団地にある未成道を訪れました。

赤丸の位置が今回の場所。UR奈良北団地の北西部にあたります。

一応Googleマップを貼っておくとここ。

奈良北団地の北側には幹線道路（市道）が通っていますが、この部分だけ橋梁になっていて、橋梁の下には妙なスペースがあります。

この橋は「学園橋」というようです。

橋の真下はこんな感じで、橋台の間隔は16～20m程度あるでしょうか。

橋梁の下の妙なスペースには道路のほかに、用水程度の小さな河川があるようです。

上の都市計画図を見てもわかるように、ここには横浜3・4・17号柿生町田線という都市計画道路が通っています。1964年に都市計画決定されたもので、名前の通り柿生から町田（駅）までを結ぶ都市計画道路です。ただ、現在まで横浜市内の区間は全く建設されていません。

奈良北団地周辺は1960年代～70年代にかけて一体的に面的整備がなされました。この部分も都市計画道路を見越してスペースを取っておいたのでしょう。

同じスペースには横浜市営バスの折返場もあります。

この都市計画道路自体、横浜市は廃止したがっているような雰囲気ですし(まだ廃止の計画はありません)、今後建設されることは半世紀はないのかなという気はします。

場所を少し北に移動すると、こんな農村風景が広がります。ここにも別の未成道が存在しました。

奈良北団地入口交差点からこんなふうに伸びる横浜3・4・16号奈良1号線という都市計画道路が2009年まで存在しました。

周辺道路のネットワークにより本路線の交通機能が代替でき、計画地周辺には豊かな緑が残されているため、周辺環境や土地利用の観点などから総合的に判断した結果、2009年12月25日に廃止となりました。

奈良地域ケアプラザの裏側では半断面だけ建設され、現在は専ら駐車場として使われています。計画も廃止され今後ともこの先に道路が伸びることはないのでしょう。

撮影日：2019年12月31日　記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。