たまらん坂を通る

多摩地区でも有名な部類に入るであろうとある「坂」を通りました。

国立駅から自転車で東へ進み、多喜窪通りをしばらく進むと現れるのが「たまらん坂」、または「多摩蘭坂」です。忌野清志郎の曲で有名になった場所でもあります。ただ私はその曲はよく知らないのですが、この坂はこの地域を調べていて何度か出てきて気になっていました。

たまらん坂を上り切る手前の坂の途中には石碑が立っていました。

この坂は、国立から国分寺に通ずる街道途中の国分寺市境にあたります。大正時代国立の学園都市開発の際、国立と国分寺をつなぐ道路をつくるために、段丘を切り開いてできた坂です。諸説もありますが、一橋大学の学生が「たまらん、たまらん」といって上ったとか、大八車やリヤカーをひく人が、「こんな坂いやだ、たまらん」といったことからこの名がついたと言われています。当字で「多摩蘭坂」とも書きます。

この坂は国分寺段丘によってできたもの。段丘の坂道はいろんなところで名前がついていたりします。ちなみに、たまらん坂の標高差は約10メートルほど。大した標高差でもなく、距離もそこまで長くはありません。どうやら戦時中になだらかにされたようです。

坂の途中にあるコープみらいの店舗名は「たまらん坂店」でした。

坂を上りきったところにあったバス停の名前は「多摩蘭坂」です。

坂を上りきって後ろを振り返るとこんな感じ。坂の途中にはマンションが建ち昔とは景色が変わってしまったようですが、段丘の上と下というのは景色の変わり目、町の変わり目だったりしてなかなか面白い場所なのです。下は国立、国分寺市です。

国分寺段丘、立川段丘等、河岸段丘の崖には名前の付いた坂がまだまだあるようです。探してみるのも楽しいかもしれません。

 

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