稲城市、多摩市、八王子市、町田市にまたがる多摩ニュータウンのうち、初期に入居が始まった多摩市の諏訪・永山地区では、ニュータウンの再生が進められています。
都営多摩ニュータウン諏訪四丁目団地(仮称)が着工していたほか、UR都市機構の諏訪団地(先工区)でも建設附帯工事が進められています。
多摩ニュータウンの再生について
都営住宅の建て替え
諏訪地区に存在する都営住宅では、西永山中学校跡地に建設した都営多摩ニュータウン永山三丁目団地を種地として、連鎖的に建替えが進められています。
都営多摩ニュータウン諏訪五丁目団地
前回関連記事にした2021年1月時点では工事中だった都営多摩ニュータウン諏訪五丁目団地では、既に入居が始まっています。(2021年春入居開始)
中諏訪小学校跡地に建設されたもので、諏訪四丁目の団地から移転しているとのことです。
建物は2棟からなり、自走式の駐車場が備え付けられています。駐車場へのアクセス道路は、諏訪南公園側から工事用道路を流用する形で約250m伸びた構造になっています。今後の計画が何かあってこんな構造なんですよね?
最近の都営住宅は、一昔前の団地のようなシンプルなデザインですね。一方で、通常都営住宅では「都営○○アパート」とするところが「都営多摩ニュータウン○○団地」と名付けているあたり、多摩ニュータウンに対する特別感も感じます。
都営多摩ニュータウン諏訪四丁目団地(仮称)
諏訪四丁目の、既に既存住棟の解体が済んだ4-1-1外では、新しい住棟の建設工事が始まっています。
建築物の名称は「都営多摩ニュータウン諏訪四丁目団地(仮称)」で、複数の住棟の建設を計画しているようです。
準備工事は昨年の時点で既に行われており、「都営住宅3H-112・113西(多摩市諏訪四丁目)準備工事」は株式会社街路が施工しました。
現在は2件の建設工事が行われているようです。入札では「3H-112西」「4H-108西」と付されている住棟です。
1件目は「都営住宅3H-112西(多摩市諏訪四丁目)工事」で、株式会社冨士工が施工しています。
2件目は「都営住宅4H-108西(多摩市諏訪四丁目)工事」で、株式会社田中建設が施工しています。
また、入札情報サービスによると、この2棟の附帯工事として、「都営住宅3H-112西(多摩市諏訪四丁目)屋内電気設備工事」を成電工株式会社が、「都営住宅3H-112西(多摩市諏訪四丁目)屋内給水衛生設備工事」を株式会社西川工業所が、「都営住宅4H-108西(多摩市諏訪四丁目)電気設備工事」を野沢電機工業株式会社が、「都営住宅4H-108西(多摩市諏訪四丁目)給水衛生設備工事」を日昇工業株式会社がそれぞれ落札しているほか、「都営住宅3H-112西及び4H-108西(多摩市諏訪四丁目)ガス設備工事」をガス事業法に基づく一般ガス導管事業者である東京瓦斯株式会社に特命随契をしています。
入札情報サービスによると、「3H-112西」はRC造、地上12階建て、189戸で、平屋の集会所を含むとのことです。
「4H-108西」はRC造、地上12階建て、93戸とのことです。
従前の建物が5階建てでしたから、倍以上の高さになりそうです。
入札情報サービスによると、諏訪四丁目ではこのほか、「都営住宅4H-111西(多摩市諏訪四丁目)工事」を株式会社冨士工が、「都営住宅4H-109西(多摩市諏訪四丁目)工事」を株式会社長井工務店が落札しています。
入札情報サービスによると、「4H-111西」はRC造、地上11階建て、99戸。
「4H-109西」はRC造、地上10階建て、160戸とのことです。
また、「都営住宅4H-110西(多摩市諏訪四丁目)工事」の入札が現在行われており、2月9日に開札予定です。こちらはRC造、地上9階建て、81戸となるようです。
諏訪第五公園
諏訪四丁目にある街区公園「諏訪第五公園」では、公園の再整備工事が行われています。
工事件名は「諏訪第五公園整備工事」で、2023年3月30日までの予定で株式会社多摩ニュータウンサービスが施工しています。
諏訪・永山地区では、住宅市街地総合整備事業により順次公園や歩行者通路の再整備が行われており、今回の工事もその一環です。
既に工事が行われた公園や歩行者通路では、さっぱりと明るくなり、雰囲気がかなり改善しています。この公園も若干陰気臭い部分があったので、改善しそうですね。
諏訪地区では、近隣公園である諏訪北公園の再整備工事が2022年12月議会で請負契約が議案に出されており、原案可決されています。時期に着工するものと思われます。
UR都市機構 賃貸住宅の建替え
諏訪・永山地区では、UR都市機構(都市再生機構)の賃貸住宅も存在しており、既に一部の住棟で除去が完了しています。
このうちの一部では、新築建物の建設工事が始まっています。
多摩ニュータウン諏訪団地再生事業(先工区)
諏訪二丁目の2-1-2、2-1-3住棟があった区画では、「多摩ニュータウン諏訪団地再生事業(先工区)」の建設工事が始まっていました。
多摩ニュータウン域内のUR賃貸では初の建替え建設工事になるものと思われます。
「建築計画のお知らせ」によると、RC造、地上9階、地下1階となる計画のようです。「先工区」とありますから、順に計画しているのでしょうか。
現在は仮囲いやBバリで囲われて工事が行われています。
現在行われている工事は、「諏訪団地(建替)建設附帯工事」で、株式会社長谷工コーポレーション建設部門が施工しています。(監理は株式会社セン建築設計事務所)
現場の状況を見る限り、既存の一部樹木は残しながら施工しているようで、樹木には印がつけられていました。URっぽいなって思いますね。
東永山小学校跡地
旧東永山小学校跡地などでは、基盤整備その他工事が行われていました。
建築をするための準備工事に当たる土木工事だと思われます。
旧東永山小学校跡地は、UR都市機構が旧多摩ニュータウン事業本部跡地と交換する形で多摩市から取得した土地です。多摩市は同事業本部跡地を取得しています。
この工事も樹木の一部を残しながら施工しているようで、法面の上側に仮囲いが設置されていました。
小学校の建物はほとんど解体済みのようでした。
URの建替えの順序等詳細資料が見つからないんですが、どこかに掲載されているんですかね……
旧多摩ニュータウン事業本部用地建物等解体工事
多摩市がURから取得した旧多摩ニュータウン事業本部跡地は、2022年12月議会で既存建物等を解体する「旧多摩ニュータウン事業本部用地建物等解体工事」の請負契約が諮られ、原案可決の上、着手されました。
撮影日:2023年1月21日、2月18日(追記) 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0000)
コメント
皆があこがれる 魅力的な街 多摩ニュータウン住宅に なる事を楽しみにしております
それを期待したいですね。
再生は、ありがたいですが、多摩地域は、Jkk、URの家賃が独占的で高い。
また、URはコマーシャルを5000GRP以上入れて、広告費用も7000万円近い、広告入れるなら、家賃を安く還元して欲しい。
JKKとURに直接言ってください。