新宿駅直近地区土地区画整理事業及びそれに伴う新宿駅西口地区開発計画に伴い2022年10月2日をもって営業終了した小田急百貨店新宿店本館ですが、屋上にタワークレーンが建ち、いよいよ解体が始まっていました。
事業概要
新宿区の新宿駅周辺では、東京都市計画事業新宿駅直近地区土地区画整理事業が行われています。
施行者は東京都で、施行細則の決定（東京都規則第282号）と事業計画決定（東京都告示第922号）は2021年7月7日です。
※新宿駅周辺では、土地区画整理事業以外にも複数の事業が行われています。
| 名称 | 東京都市計画事業新宿駅直近地区土地区画整理事業 |
| 施行者 | 東京都 |
| 施行地区 | 新宿区新宿三丁目及び同区西新宿一丁目の各一部 |
| 事業施行期間 | 2021年7月7日～2047年3月31日 |
| 事務所の所在地 | 中野区中野一丁目二番五号 東京都第二市街地整備事務所内 |
| 事業計画の決定の年月日 | 2021年7月7日 |
| 2021年7月7日現在 | |
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新宿駅の西側では、小田急電鉄、東京地下鉄（東京メトロ）及び東急不動産が事業主体となり新宿駅西口地区開発計画が進められています。
既存の小田急百貨店新宿店本館及び新宿ミロードの建物を解体し、地上48階（最高高さ260m）の複合ビルを建設するもので、2022年10月3日より解体工事を行い、2029年度の竣工を目指しています。
なお、この計画地は都市再生特別措置法に基づく特定都市再生緊急整備地域内に位置しています。また、この地区を含む新宿駅周辺一帯では、東京都が施工する東京都市計画事業新宿駅直近地区土地区画整理事業が行われています。
| 事業主体 | 小田急電鉄株式会社，東京地下鉄株式会社，東急不動産株式会社（予定） |
| 計画地 | 東京都新宿区新宿三丁目および西新宿一丁目各地内 |
| 敷地面積 | 約15,720㎡ |
| 延床面積 | 約281,700㎡ |
| 主要用途 | 商業，業務，駅施設等 |
| 階数 | 地上48階，地下5階 |
| 最高高さ | 約260m |
| 着工 | 2022年10月 |
| 竣工 | 2029年度（予定） |
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写真等
小田急百貨店新宿店本館の解体工事
2022年10月2日をもって営業終了した小田急百貨店新宿店本館では、翌日から仮囲いの設置や、歩行者動線の変更などが行われてきました。
既に建物の解体工事が始まっています。
現場掲示の看板によると、工事件名は「新宿駅西口地区開発計画既存建物解体他工事」で、大成建設株式会社が施工しています。
新宿駅西口では、スバルビルの解体（小田急発注）も、新宿駅西口駅前広場南北ロータリー暫定工事（東京都発注）も、明治安田生命新宿ビルの解体・建替え（明治安田生命発注・建替えは竹中工務店とのJV）も大成建設が受注している状況です。
1月28日現在、壁面にはパネルが取り付けられているほか、屋上には2基のタワークレーンが設置されました。22日の時点では右側の小さい方の1基のみでした。
小田急改札階の仮囲いも、百貨店営業終了時と比べて広がっていて、部分的に通路幅が狭くなっています。
小田急ラチ内のロマンスカー乗り場突端にある「ロマンスカーカフェ」についても、2023年2月25日をもって閉店する旨張り紙がされていました。
解体後に建設される高層ビルの「建築計画のお知らせ」も現地に掲示されていました。
施工者は未定となっていますが、設計に大成建設が入っているあたりから見て、まぁ大成建設なんでしょうね。
新宿ミロード・モザイク通り
2023年3月25日に営業終了する予定のモザイク通りはいつも通りのにぎわいでした。
西口広場
新宿駅西口広場で行われている「新宿駅西口駅前広場南北ロータリー暫定工事（3新宿-2）」は、見た様子だとほぼ終わっているように見えました。看板は3月下旬までに延伸されています。
西口広場では、「新宿駅西口駅前広場階段上屋換気塔撤去覆蓋工事（４新宿－１）」について2022年12月22日に見積が行われ、大成建設株式会社に特命随意契約しています。工事概要は「新宿駅西口駅前広場12番階段上屋及び併設換気塔の撤去覆蓋 一式」とのことです。
入札情報サービスによると、随契理由は以下の通りです。これに関係する設計もパシフィックコンサルタンツ株式会社に特命随契しているようです。
仮換地引き渡しに向けた必要工期を確保するため、バスロータリー部に存する地下１階への12
番階段及び併設換気塔の上屋を撤去後、開口部を閉塞・覆蓋し、車道部分として道路切替を予
定していたもののうち、設計内容の確定した階段覆蓋工事を先行して施工するものである。
一方、契約中のロータリー暫定工事は、階段２箇所での不明管の判明等を受けて、施工方法の
見直しを行ったことから、契約工期を“令和４年９月３０日まで”から“令和５年１月２７日
まで”に延伸し、本階段覆蓋工事に隣接した13番・14番階段工事が施工中となっている。
上記の理由により、本階段覆蓋工事とロータリー暫定工事との工期が重なり、工事現場も隣
接し、同一バスレーンでの工事となるため非常に輻輳した工事となり、階段周囲の仮囲い範囲
の取り合いや仮囲い設置時期の調整、資材置場の取り合い等、両工事の一括調整が必要不可欠
である。
本工事箇所は、各バス事業者の運行や一般交通、歩行者を阻害することのないよう、バスの
終車から始発までの厳しく制約された施工時間のもとで、的確かつ効率の良い施工が必要とさ
れ、万全な整備を図ることが必須条件となる。
上記業者は、「新宿駅西口駅前広場南北ロータリー暫定工事」を受注し、本階段覆蓋工事に隣
接する13番・14番階段の上屋撤去覆蓋を施工中であり、本階段覆蓋工事とロータリー暫定工事
の両工事を一括した視点で調整ができ、効率的な施工計画策定が可能である。
限られた工期、短い施工可能時間、隣接した現場等、輻輳し困難な施工状況の中で、各業種間
の工程調整・工事手順等、指揮命令系統を一元化し、安全を確保しつつ工程を短縮し、的確か
つ効率的な施工を期待することができ、確実に施工することができる唯一の事業者である。
設計の特命理由には、2023年9月末の仮換地引渡しというタイムリミットも書かれています。この小田急百貨店本館前付近は、土地区画整理事業により道路部分を一部民地に換地する計画であり、この部分を言っているんでしょうかね。「建築計画のお知らせ」には建替え後の高層ビル着工は2023年10月上旬とあり、この9月～10月というのは大きな転換の時期になっているのでしょうか。
新宿駅西口地下広場の地下駐車場への出入口部分の植栽は完全に撤去されていました。（南北両方）
状況は刻々と変化しており、前回訪問から数ヶ月しか経っていないのに大きく変わっていることもあって、来るたびにちょっと驚きます。
撮影日：2023年1月22日、28日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。（0320）
コメント
如何様な方か存じませんが、大変なご努力と存じます。今後とも楽しみにしています。
いつも楽しく拝見しております。
「新宿ミロード・モザイク通り」の項「2023年3月25日に営業」とありますが「閉鎖」かと存じます。
「終了」の文字が抜けていたため追加しました。ご指摘ありがとうございます。
なお、小田急電鉄他の2022年9月29日付プレスリリースに合わせ、「閉鎖」ではなく「営業終了」にしています。
なるほど理解しました、今後の記事も楽しみにしております。
しばらく新宿行ってないけどスケールでかすぎ
西新宿居住の者です。
小田急デパート解体工事気になることがあり、
廃材をいつどこから運び出すのか気になっています。
24時間人通りが途絶えない西口ですが御存じありませんか、
お尋ねします。
さんごママ（http://mamasango672.livedoor.blog/）